改葬に掛かる費用は、それなりの金額を覚悟しておく必要があるとは思っていても、人生の中で何度もあることではないですから、初めてであれば見当も付かないですよね。

ただ、墓石のタイプ・場所などによって、費用は全く違ってきます。そのため、○○円とハッキリした金額は出せません。

でも、おおよその金額でも知っておきたいという人は多いですから、その辺りのことを色々とご紹介いたします。

改葬費用の相場

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改葬に掛かる費用の内訳を大まかに説明すると、離檀料・墓石の解体撤去費用・墓石の運搬費用・新しいお墓の費用・供養や法要の費用となります。

ただ、改葬のタイプだけを見ても、色々あります。例えば、下記のような感じです。

【① 骨壺と石碑を全て移動】
引っ越し先の墓地のサイズやルールによっては、石碑を持ち込めないところがあります。なお、今のお墓が入る区画を探さなければならないので、選択肢は狭くなります。【② 骨壺だけを全て移動】
お墓に入っている骨壺を全て移動させるタイプです。これが一番多いタイプですが、石碑は運搬しないので、①よりは費用が抑えられます。なお、引っ越し先が納骨堂の場合、埋蔵もしくは収蔵証明書は、遺骨1体ごとに1枚必要になります。

【③ 骨壺ひとつだけを移動】
納骨室(カロート)の骨壺のうち、ひとつだけを移動させるパターンです。地域によっては、複数人の遺骨を、ひとつの骨箱で一緒に埋葬している場合がありますので、その埋葬方法だと、特定の遺骨だけを取り出すことは難しいでしょう。

【④ 骨壺の中から遺骨の一部だけを移動】
これは、いわゆる分骨です。埋葬されている骨壺をお墓から取り出して分骨する場合、今の墓地の管理者から、分骨証明書を発行してもらう必要があります。それがなければ分骨できず、引っ越し先で納骨することが出来ません。

このように、改葬のタイプだけでも4種類あります。当然、地域差や業者によって金額に違いがありますので、下記で紹介する相場は、あくまで目安程度にみておいて下さい。

■今のお墓に掛かる費用
・墓石の処分や区画整理:10~15万円(1㎡あたり)
・遺骨の取り出し:3~10万円
・閉眼法要:3~5万円

■改葬先で掛かる費用
・遺骨の埋葬:2~3万円(1体あたり)
・墓石+永代使用料:120~300万円
・開眼法要:3~5万円
・納骨法要:1~5万円

簡単に説明すると上記のようになります。

ただ、他にも色々な費用が発生します。例えば、石碑を移動させるのであれば、運搬料が発生しますが、これは移動距離などによって全く違いが出ます。

あと、閉眼法要・開眼法要・納骨法要は、絶対に行わなければいけないということはないので、出来るだけ費用を抑えたいということであれば外すことは出来ます。他には、必要書類を発行してもらうための費用なども発生します。

という訳で、改葬費用の相場をご紹介しましたが、実際に見積もりをもらうと、想像とはかけ離れた金額になる場合もありますのご注意ください。

それを踏まえた上で、下記の例をご覧ください。

■新しいお墓を購入する場合の改装費の目安

名古屋(4㎡の墓地) ⇒ 東京郊外の民間霊園(1㎡の墓地)へ改葬する場合

・既存のお墓の撤去費:40万円
・遺骨の取り出し費:3万円
・改葬先のお墓の建立費:200万円
・その他の費用(供養や納骨料):10万円

他には、寺院の檀家をやめるときに支払う離檀料などもありますし、納骨の際、現地に行かなければならないので、遠方であれば宿泊費なども加算しなければなりません。あと、管理費など継続して支払わなければならない費用も発生します。

という訳で、改装費用について紹介してきましたけど、トラブルが発生しないとは限りません。そこで、次の項目では、改葬時のトラブルについて、ご説明いたします。

改葬時のトラブル

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全国にあるほとんどのお寺は、常識を踏まえて応対してくれますから、余程のことをしない限り、トラブルに至ることはありません。ただ、中には、悪質なケースがないことはないのです。

例えば、寺院墓地からお墓を引っ越す際、離檀料を渡すことがマナーとなっていますけど、お寺側から高額な離檀料を要求される事例があります。

例えば、お寺側から、200万円の離檀料を要求されたケースもありますし、お墓を引っ越すことを相談した石材店から、500万円という法外な金額を要求された家族もいるようです。

そのようなトラブルを避けるためには、事前相談が大切です。

まず、寺院へは電話で連絡をし、面会する時間を作ってもらいます。そして、実際に面会したら、お墓を維持できなくなった理由などを説明して、それまでお世話になった感謝の気持ちを述べて、埋蔵証明書の発行をお願いすると共に、お礼(離檀料)を渡すようにしましょう。

寺院の人達も人間ですから、いきなり「明日、改葬します」などと言えば、いい気はしませんし、そもそも、そのようなことをするのは常識的ではありません。

やはり、改葬を考えている理由をしっかり伝えて、お互いに納得がいった上で改葬する方が気持ちがいいですよね。

ちなみに、離檀料は、地域・宗派・寺院と家との関係性などによって違いはありますけど、おおよその金額は法事3回分が目安です。

例えば、1回1人の法要につき、寺院に3万円のお布施をしていたのであれば、改葬するときの離檀料は、3回×3万円で9万円ということになります。ただ、9万円ではキリが悪いので、10万円をお渡しするのが良いでしょう。

ところで、なぜ3回分なのか…ですが、それは法事の回数からきているようです。日本は長寿国になって、法事3回ぐらいで弔い上げになることが多くなってきました。離檀料が、法事3回分が目安となったのは、そこからきているようです。

なお、改葬する際、役所や墓地管理者への申請手続きが必要になります。何も知らなければ、何度も役所へ行かなければならなくなる可能性もあります。

スムーズに手続きを済ませるためには、どのような書類が必要なのかを知っておく必要がありますので、次の項目では、改葬時の必要書類について説明します。

改葬でで必要な書類

改葬する場合、新しいお墓に遺骨を移すまでに、役所や墓地管理者への申請などの手続きが必要になります。その流れは、下記の通りです。

① 新しいお墓
引っ越し先の新しい墓地の管理者から、墓地使用許可証・受入証明書・永代使用許可証のいずれかを発行してもらいます。これは、あとで、役場から「改葬許可証」を発行してもらうときに提出するものです。② 今のお墓がある地域の役所
今のお墓がある地域の役所で「改葬許可申請書」をもらいます。これは、自治体ごとに申請書が違いますから、必ず今のお墓がある地域の役所でもらう必要があります。ちなみに、これは役所のホームページからダウンロードすることも出来ます。

③ 今のお墓
改葬許可申請書に記入をし、今のお墓の墓地管理者に署名・捺印してもらいます。これが、埋蔵証明書または収蔵証明書になります。ただし、墓地管理者が定めている様式で受け取ることもあります。

④ 今のお墓がある地域の役場
「埋蔵証明書または収蔵証明書」と、「墓地使用許可証または受入証明書」と、「永代使用証明書」のうち、該当するものを今のお墓がある地域の役所に提出して、「改葬許可証」を発行してもらいます。

⑤ 今のお墓
改葬許可証を墓地管理者に提示して、遺骨を取り出します。ちなみに、改葬許可証なしで遺骨を取り出すと窃盗罪になる可能性があります。

⑥ 新しいお墓
「改葬許可証」と「墓地使用許可証または受入証明書」と「永代使用許可証」のうち該当するものを、新しい墓地の管理者に渡して遺骨を埋葬します。

このように、改葬する場合、今のお墓がある地域の役所や、双方の墓地管理者のところへも行かなければなりません。結構、行き来をしなければならないので、二度手間などにならないように、上記の流れは知っておいた方が良いでしょう。

まとめ

という訳で、改葬費用の目安・改葬時のトラブル・改葬時の書類関係などについて、説明させて頂きました。細かなことまで覚えるのは大変ですけど、だいだいの費用や流れを知っておくと、スムーズに事を運ぶことができます。

改葬というモノは、一生のうち何度もあることではないですから、慣れることは出来ません。だからこそ、要点だけでも、つかんでおくようにして下さいね。

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