納骨堂のメリットとデメリット:コレを見れば判断できる!

お墓を建立するとき、色々と考えなければいけないことはありますけど、やはり費用が気になるところですよね。

それを考えると、従来のお墓を作るより、納骨堂の方が費用面では助かります。ただ、納骨堂には物足りなさを感じる人がいるのも事実です。

でも、納骨堂を利用する人が多いのも事実ですから、近くに納骨堂があれば、なおさら気になるかと…。

そこで、納骨堂のメリットやデメリットなど、納骨堂に関する情報をご紹介しますので、参考にして下さい。

納骨堂のメリット

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納骨堂は、お墓を建立するより安く済みますし、立地が良いところにあることが多いです。他にも、メリットは色々とありますので、この項目では、まずメリットからご紹介致します。

① 費用
外墓地で墓石を建てる従来のお墓と比べた場合、納骨堂は費用をかなり抑えることができます。ただ、納骨堂は、1人利用・家族利用・ロッカー式・仏壇式など、様々なタイプがありますので、価格には幅があります。

② 立地
納骨堂は室内にありますので、駅から近いビルの中にあることが多いのが特徴です。そのため、自宅から公共交通機関を使って、楽に行くことが出来るので便利です。

③ 天候
室内にあるということは、天候に左右されずに、お墓参りできるのも利点です。大雨の日でも、傘をさしながら手を合わせる必要がないですし、猛暑でも快適な温度設定にされているので、日焼けを気にすることなくお墓参りが出来ます。

④ 掃除
室内ですから、草むしりなどをする必要がありません。汚れることもないので、頻繁に掃除やメンテナンスをする必要もありません。

⑤ 改葬
外墓地の場合、改葬(お墓の引っ越し)をするときは、墓石を撤去して、別の場所に移動させるなど、かなりの手間と費用が掛かります。しかし、納骨堂の場合は、書類と次の改葬先さえ決まれば、スグにでも簡単に改葬することができます。

⑥ 一時的な利用
納骨堂には遺骨が安置されていますので、外墓地を建てることにしたとき、外墓地に遺骨を埋葬することが出来ます。

という訳で、上記のようなメリットがあるのですが、デメリットがあるのも事実です。次の項目では、そのデメリットについて解説させて頂きます。

納骨堂のデメリット

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どんなことでも、メリットがあればデメリットがあるものです。納骨堂に関しても、メリットがあれば、逆にデメリットもあります。

ただ、考え方や感じ方の違いで、同じことでも、デメリットと感じる人とそうでない人もいるかとは思われますが…。

そこで、一般的に、デメリットと思われるものを、下記に挙げてみました。

① 線香・花・食べ物
納骨堂は室内施設ですから、安全を考慮して線香が手向けられません。なお、お花・お菓子・飲み物などの供物も、納骨堂によって認められているところと、そうでないところがあります。

② 参拝者
納骨堂は色んなタイプがあり、墓石式や仏壇式であればいいのですが、ロッカー式や棚式の場合は、遺骨を取り出してもらえないところや、共同の参拝スペースでしかお墓参りできないところもあります。

③ お彼岸・お盆
納骨堂はスペースに余裕がない所を多いため、お彼岸やお盆などのお墓参りのシーズンは混み合います。納骨堂によっては、参拝に並ばなければならない場合もありますので、気持ちを落ち着かせて、ゆっくりと手を合わせたい人にとっては、少なからずデメリットではないかと…。

④ 雰囲気
お墓といえば、墓石に「○○家之墓」などと書いてあるのが、一般的なイメージではないでしょうか。しかし、ほとんどの納骨堂は、ロッカー式や棚式なので、無機質な感じで、お墓参りに来たという感じにはなりにくいです。

納骨堂のメリットとデメリットを紹介しましたけど、納骨堂というモノをある程度分かっていなければ、あまりイメージ出来なかったかも知れないですね。

それでは、次の項目では、納骨堂とはどのようなモノなのか、特徴などをご紹介させて頂きます。

納骨堂って、どんなモノ?

納骨堂にはいくつかのタイプがあります。どれを選べばいいのかは、誰とお墓にはいるのか、お墓参りはどうなるのかなど、置かれている状況などによって、選択は違ってきます。そのため、納骨堂の特徴について簡単にまとめてみました。

① 檀家
納骨堂の管理・運営は、公営・寺院・民間の3つです。寺院のお墓といえば、檀家になる必要がありそうですけど、納骨堂の場合は檀家になる必要は、ほとんどありません。ちなみに、檀家(だんか)とは、特定の寺院に、継続的に葬祭をしてもらい、その寺院にお布施をする家のことです。

② 場所
公営や民間の場合は、ビルの中に設けられていることが多く、立地条件の良いところが多いです。ただ、寺院の場合は、霊園の墓地内に、納骨堂が建てられていることが多いです。

③ 永代供養
納骨堂は、最初はお墓が出来るまで、遺骨を一時的に預かる場所でした。しかし、現在では永代供養を前提として利用できるお墓となっています。

④ 継承
代々のお墓として利用されている納骨堂も多いのですが、継承を前提としてない納骨堂もあります。その場合は、一定期間が過ぎると合葬されます。合葬(がっそう・ごうそう)とは、2人以上の遺骨を1つのお墓に埋葬することです。

⑤ スタイル
納骨堂には様々なスタイルがあり、ロッカー式・棚式・仏壇式・お墓式などがあります。その形式によって、お墓参りの仕方にも違いがあります。

⑥ 利用方法
納骨堂は、個人で利用することも出来ますし、家族単位で利用することも出来ます。最初から、家墓として利用するのであれば、それに対応している納骨堂を選ぶ必要があります。

以上からも分かる通り、外墓に比べて、納骨堂はお手軽に利用できます。ただ、実際に納骨堂を利用するとなると、何を基準に比較すれば良いのかはイメージしにくいと思います。

そのため、次の項目では、納骨堂選びのポイントをご紹介いたします。

納骨堂を選ぶポイント

納骨堂を選ぶといっても、家庭の事情によって、判断基準は違ってきます。そのため、家族や親戚とよく相談することは非常に大切です。その上で、条件と照らし合わせて選択するようにしましょう。

それでは、納骨堂選びのポイントを7つご紹介します。

① 相談
自分の家は、どのような利用の仕方を考えるべきなのかを、家族・親戚で相談する必要があります。例えば、1人で利用するのか、夫婦で利用するのか、家族で利用するのか、継承するタイプを利用するのかなどです。まず、それを決めなければ、納骨堂探しは出来ません。

② 宗旨・宗派
お寺の納骨堂の場合、納骨後はそのお寺の宗旨・宗派に従うことになります。一方、公営や民間が管理している納骨堂の場合は、宗旨・宗派にを問わないところが多いのですが、念のために、「宗旨・宗派不問」の解釈を確認しておきましょう。

③ 立地・アクセス
お墓参りをする場合、自宅から近い方が良いに決まっています。利便性を考慮して選べば、好きなときにお墓参りが出来るので便利です。比較検討する材料として、公共交通機関を使った所要時間などをチェックしておきましょう。

④ 費用
納骨堂は、従来の外墓地と比べれば、費用を抑えることが出来ます。ただ、利用方法・しつらえ・立地などで、費用に違いはあります。あと、年管理料は必ず必要ですから、ランニングコストも確認しておく必要があります。

⑤ 管理体制
納骨堂は、公営・寺院・民間の3つが管理運営していますが、いずれも全く同じ管理体制ではありません。そのため、ホームページなどで内容が公開されていれば、それを確認し、そのようなものがなければ、直接問い合わせてみることも大切です。あと、出来れば経営状態なども確認できればベストです。

⑥ 追加費用
納骨堂の利用は、年間管理料だけを支払い続ければいいように思いがちですが、建物の老朽化や破損などで、改装や建て替えなどが発生した場合、追加の費用が発生するかも知れません。そのため、その辺りのことも確認しておくべきです。

⑦ 供養
一定期間を過ぎると、遺骨を移して供養してくれる「永代供養」の場合、その後は、納骨堂でどのように処理・供養されるのかを確認すると同時に、収蔵期間も確認しておきましょう。

納骨堂を選ぶチェックポイントは、以上の通りです。

いずれにしましても、ご自身や家庭の事情を踏まえて、家族や親戚と相談した上で、納骨堂選びをすることが大切です。

自分勝手に始めてしまうと、家族や親戚間でトラブルになる可能性もありますので、最初の相談はキッチリ行うようにして下さい。

まとめ

上記で、納骨堂に関する情報をご紹介させて頂きました。納骨堂のメリットとしては、何と言っても、費用が抑えられて、お墓参りしやすいのが利点ですよね。ただ、納骨堂は室内にありますので、何かと制約があるのがデメリットです。

そのメリットとデメリットを天秤にかけて、どのように感じられましたでしょうか。

このようなことを言うと元も子もないのですが、実際に納骨堂を見学させてもらうと、今お持ちになっているイメージとは、全く違ったものを感じるかも知れません。

そのため、見学することは非常に大切です。ネットなどを利用して、いくつかの納骨堂に絞ったら、1軒ずつ見学して比較検討し判断して下さい。

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