ほとんどの中学生は、反抗期があります。中には、その時期に「不登校」になってしまう子供もいます。その不登校ですけど、実は「前兆」があるのです。

その前兆を見逃さず、適切な対応が出来れば、「不登校」を避けられる可能性はグンと高まります。

その辺りのことを含め、もし不登校になってしまった場合の対応などについても、知っておくべきことが色々とありますので、それらをまとめました。

それらを親御さんが知っておくのと、そうでないのとでは、お子さんの気持ちや行動に、かなりの違いが出ますので、ぜひ参考にして下さい。

不登校の前兆

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中学生ぐらいになると、「不登校」や「引きこもり」になる子供がいます。うちの子は大丈夫と思ってしまいがちですけど、学校でリーダーシップを発揮して、元気に学校生活を送っていたような子供でも、不登校になることはあるのです。

ところで、「不登校」と「引きこもり」の違いはご存じですか?その2つは、文部科学省や厚生労働省で定義されていますので、本題に入る前に、少し触れておきます。

■ 不登校の定義
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの。

■ 引きこもりの定義
自宅にひきこもって学校や会社に行かず、家族以外との親密な対人関係がない状態が6ヶ月以上続いており、統合失調症(精神分裂病)やうつ病などの精神障害が、第一の原因とは考えにくいもの。

上記の定義を簡単に説明すると、「不登校」は1年間で30日以上学校を休んだ場合で、「引きこもり」は6ヶ月以上ほとんど人との接触がない状態のことです。

普通は、「不登校」⇒「引きこもり」というパターンが多いのですが、そのような状態になってしまうと、かなりの時間をかけなければ、元の状態に戻すことは出来なくなってしまいます。

そのため、引きこもりの始まりである「不登校」にならないようにしなければいけません。

ただ、不登校になる前には、必ずといっていいほど「前兆」があります。その前兆とは、子供が発する言葉です。では、その言葉とは、いったいどんな言葉なのでしょうか。

それは「学校に行きたくない」という言葉です。

その言葉は、何気なく発せられるので、気に止めない親は少なくありません。何故なら、親も「仕事に行きたくない」「家事をするのが面倒だ」と思うようなことは、少なくないからです。

そのため、子供が「学校に行きたくない」などと行っても、ほとんどの親は、軽く流してしまったり、「そんなことを言ってないで、ちゃんと学校へ行きなさい」と、命令だけして終わらせてしまいがちです。

せっかく、前兆が出ているのに、それを前兆と気付けず、問題をおろそかにしてしまっているのです。これは、とても危険なことです。

それでは、そのような前兆に気付いた場合、親はどのような対応を取れば良いのでしょう?

それは、言葉で説明すると簡単なのですが、意外に出来ていない親が多いのです。次の項目では、その辺りのことについて説明させて頂きます。

反抗期の対応

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子供が「学校へ行きたくない」と言っても、必ず不登校になるとは限りません。しかし、不登校になってから、あの時のあの言葉が前兆だったのか?と気付いても遅いですよね。

そのため、子供がそのような言葉を発したとき、親がしなければいけないことは、どのようなことか分かりますか?

それは、「どうして?」という簡単な問いかけです。

その親の問いかけに対して、子供は何らかの答えを言ってくれるはずです。何故なら、「学校に行きたくない」と、わざわざ言うということは、親に気持ちを知ってもらいたいと思っているからです。

別の見方をすると、子供は親とコミュニケーションを取ろうとしているのです。

それなのに、頭ごなしに「学校に行くのは当たり前でしょ!」「楽することばかり考えてないで、真面目に学校へ行きなさい」などと、投げやりな言葉を返してしまうと、親に相談しようという気持ちは失せてしまいます。

そのため、子供が期待している反応をしてあげることが大切で、それが「どうして?」という問いかけなのです。

子供が学校に行きたくないのは、「朝、起きるのがつらい」「勉強が嫌い」「いじめられている」など、何らかの理由があるはずです。

子供が何らかの理由を話してくれたら、親としても、それに対して必要な対処が出来ます。

例えば、朝起きるのがツライのであれば、寝る時間帯を子供と一緒に考えることが出来ます。
勉強が嫌いなのであれば、出来るところから始めるとか、イジメられているのであれば、先生に相談したり、場合によっては、イジメている子供の親と話し合うことも必要です。

しかし、「どうして?」という問いかけをせず、子供のSOSを見逃して放置してしまうと、親がすべき最低限のことさえ出来ません。

しかも、その「どうして?」がなければ、結果的に子供との普段のコミュニケーションにも、悪い影響が出てしまいます。

そのため、「ちゃんと学校へは行きなさい」とだけ命令しているような親子関係だと、問題が大きくなったとき、子供は親に相談することが出来なくなっています。その結果、子供は一人で抱え込んでしまうことになるのです。

すると、親は「子供が何を考えているのか分からない」と思うようになり、子供は「親に相談しても仕方ない」と考えるようになってしまいます。そして、いつの間にか、全くコミュニケーションが取れない親子となってしまいます。

要するに、普段のコミュニケーションが、どれだけ取れているかが問題なのです。それ次第で、問題が大きくなってしまうかどうかが決まります。

でも、親としては、子供に何か問題が起きたときは、しっかり対応するつもりでいます。

しかし、子供は、親のそういう気持ちは分かりません。そのため、ちょっとした親の対応や反応で、親を信頼できる相談相手かどうかを判断してしまいます。

親子のコミュニケーションは、とても大切であることは、誰もが分かっています。でも、それが出来ていない親子は、意外なほど多いのです。ただ、コミュニケーションといっても、大袈裟なことを考えなくていいのです。

例えば…

子供が学校から帰ってきたとき、「ただいま」と言ってますか?その言葉に対して、「おかえり」と言ってますか?

そんな質問をすると、共働きなので、子供が学校から帰ってきたとき、夫婦はいないので…と答える人は少なくないでしょうね。

じゃあ、朝起きたとき「おはよう」と挨拶していますか?

夜寝るとき、「おやすみなさい」と言ってますか?

ご飯を食べるとき、「いただきます」と言ってますか?その言葉に対して、親は何か言ってますか?

子供は、ご飯を食べたあと自分の部屋に閉じこもってしまい、「おやすみ」という言葉もなく、親が知らない間に寝ているということが、当たり前の生活になっていないですか?

挨拶のようなチョットした言葉(会話)が、コミュニケーションなのです。それが出来ているからこそ、色んな話をお互いにするようになれるのです。

という訳で、コミュニケーションの元となる「挨拶」は、必ずするようにして下さいね。

それが出来ていれば、たとえ反抗期であっても、夕食時やテレビを見ているときなど、子供に学校での出来事などを聞けば、面倒臭そうにするかも知れないですけど、それなりに話をしてくれるはずです。

そんなとき、子供は、自分に都合の悪いことは言わないと思いますけど、そんなことはどうでもいいのです。会話をすることが当たり前になっていないと、問題が起き始めていても、その問題が小さいうちに見付けることが出来ません。

子供に起きる心の問題は、早期発見が大切です。早く見付けることが出来れば、それだけ対処も簡単です。逆に、問題が大きくなってからでは、対処は難しくなってしまいます。

それでは、もし問題が大きくなってしまっていたら、どうすればいいのでしょうか。次の項目では、その辺りのことについて解説しています。

不登校の改善

子供が不登校になっても、子供は何も考えていない訳ではありません。

例えば…

・学校に戻れるのだろうか。
・高校に行けるのだろうか。
・大学にはいけるのだろうか。
・就職できるのだろうか。
・社会で通用する人間になれるのだろうか。
・このままダメ人間になっていくのだろうか。

 などなど…

ただ、不登校といっても、段階があります。その段階とは、不登校になり始めた時点での考え方と、不登校が数ヶ月~数年続いてしまった場合の考え方の違いによるものです。

① 第一段階
学校へ行かなくなった最初のうちは、上記のような不安を抱えているので、色んなことに対する焦りなどがあります。

② 第二段階
学校へ行かず、家でブラブラしていることに慣れてしまうと、次第に抱えていた不安は消えていきます。それは、不安を克服したからではありません。社会に対する自分のポジションなんて、どうでもいいという半分諦めた状態からくるものです。

③ 第三段階
②の時期を過ぎてしまうと、全てのことに対して、完全に諦めた状態に入ってしまいます。そこまでいくと、中には「死にたい」という感情がわき起こってくる子供もいます。あと、、今の気楽な状態を、どのように維持していこうかと考えるようにもなります。要するに、学校へも行かず、働くこともせずに、いかにして生きていくかを考えるようになるということです。

第一段階では、社会(中学校)に戻れないのではという不安があります。逆に言えば、社会に属したいという希望もあるということです。そのため、全くヤル気がない訳ではないので、社会に属することが出来るという「希望」や「スキル」を持つことが出来れば、復帰は充分可能な時期と言えます。

第二段階も、第一段階と同じことが言えます。ただ、第一段階よりは、改善に時間は掛かります。しかし、社会に属することを完全に諦めている訳ではないので、改善の可能性は充分にあります。

第三段階までくるには、かなりの時間を経ているはずで、中学校を卒業している場合も少なくありません。ただ、中学校を卒業する年齢になっていなくても、中学校へ行かなくなって何ヶ月も経っていたり、学年が上がっていたりすると、今さら中学校に戻る勇気は持てないという場合もあります。

しかし、高校へ進学すれば、一からのスタートを切れる訳ですから、高校進学という目的を持たせることで、改善の余地はあります。当然、進学だけが全てではなく、就職するという目的でも同じことが言えます。

私(当ブログ管理人)の知り合いの子供(女の子)は、小学校高学年から不登校になりました。そのため、中学校へはほとんど行っていませんでした。しかし、高校には進学し、有名大学に現役で合格しました。

そのような実例もありますので、何年も学校へ行っていないからといって、諦める必要はありません。その子供に応じた夢を見付けることが出来れば、その希望の光に向かって、子供は突き進んでいくものです。

そのため、親御さんは、子供の夢を見付けるための協力を惜しまないで下さい。仮りに、その希望の光が、親御さんが望むものでなくても、子供の価値観を優先してあげて下さい。

不登校や引きこもりから脱することが出来れば、そこから新たな道がどんどん広がっていきます。そのため、親御さんも希望を捨てないで下さい。親御さんの一生懸命な気持ちが子供に伝れば、子供にとっては、それが一番の勇気となります。

ただ、子供に「結果」求めて欲しくないのです。

そこが大人とは違うところです。社会に出れば、結果しか見てもらえません。そのため、親御さんは、知らず知らずのうちに、子供に結果だけを追い求めてしまいがちです。

それでは、何を求めればいいのでしょう。

次の項目では、そのことについて解説させて頂きます。

反抗期の対応に不必要なもの

中学生の子供が不登校になってしまうと、親としては焦りますよね。それは、当然のことです。

ただ、多くの親御さんは、とにかく結果を知りたがる傾向にあります。不登校の問題を安易に考えている訳ではないと思われるのですが…。

例えば、「どれぐらいの期間で改善するのか?」など、誰にも分からないようなことばかり考えていることが多いようです。そんなことをネットで探しても、自分の子供に当てはまる答えを見付けられるはずはありません。

不登校が改善する期間は、個人差があるにしても、改善する期間の平均値はあるだろうと考えるのかも知れないですね。でも、心の問題を、他人と比較すること自体ナンセンスです。

親御さんがしなければいけないのは、お子さんに何をしてあげられるかを考えて、手を変え品を替え、諦めずにやっていくことです。

そのため、まずは、親御さんは「してあげられること」を大切に考えるようにして下さい。そして、結果よりも過程を重視して下さい。

大人社会では、「過程」より「結果」を求められます。

しかし、中学生の不登校問題に関しては、極端な言い方をすると「結果」を求めることは不必要なことなのです。

あくまで、結果は後から付いてくるものであって、そこに至るまでの過程が大切なのです。たとえ回り道だと思えるようなことであっても、ステップを踏むことで前に進んで行くことが出来ます。

不登校を改善するために一番大切なのは、なぜ不登校になったのかを理解することです。その原因を探って、その原因を解消する必要があります。

しかし、なぜ学校に行きたくないのかを聞いても、大抵の子供は「よく分からない」と答えます。そこで、何か原因があるはずと思って、しつこく聞き続けてもラチがあきません。そのため、原因追及は一旦置いておきます。

では、何をするのでしょう?

それは、特に決まったことをする訳ではありません。不登校の子供は、学校に行けない(行かない)自分に対して、自信を失っています。

そのため、自信が付くことをするだけです。といっても、最初から難しいことをする必要はありません。逆に、難しいことをすると自信を失うだけです。

例えば、食事をしたあと、子供に食器洗いを頼んでやってもらったとします。渋々でもやってくれたとしても、「今日は疲れていたので、食器洗いをしてくれて本当に助かったわ。ありがとう」と言えば、子供も悪い気はしません。

最初は、こんな小さなことでいいのです。「ありがとう」と言われて喜ばれた。こんなことでも、一つの成功体験であり、小さな自信なのです。

そういう小さな成功体験を積み重ねて、自信を持つことが大切なのです。上記で「手を変え品を替え、諦めずにやっていくことです」と書きましたが、これがそういうことなのです。

他には、「家にばかりいると運動不足になるので、縄跳びでもしてみない」と誘ってみます。最初は数回しか飛べなかったとしても、毎日少しずつでも続けていると、そのうち二重跳びも出来るようになったとします。これも、立派な成功体験です。

そのようにして、小さな成功体験を積み重ねられるように、親御さんが何をするのかアイデアを出してあげるのです。そして、少しずつでいいので、子供に自信をつけさせていきます。

それを繰り返していえば、どんなことでも、諦めずに続けることで、自分にも出来るんだということが分かってきます。そこまで考えられるようになれば、人間的にもかなり変わってきているはずです。

ただ、そこまでいくには、数日では無理で、数ヶ月以上は必要です。

そして、親から見て、そろそろ本題を切り出しても良いのでは…と思えば、学校に行かない理由を聞いてみます。

その理由が改善できるものであれば、親子で改善する努力をし、改善できないようなことであっても、中学校へ行けそうか聞いてみます。

そして、無理そうであれば、無理強いする必要はありません。それまで同じように、小さな成功体験を積み重ねることをして下さい。

もし、「学校に行ってみる」と子供が言えば、事前に学校の担任に連絡をしてよく相談をし、子供を送り出してあげて下さい。

まとめ

子供の教育は、簡単なことではありませんし、時間も必要とします。。そのため、親御さんは、結果をスグに求めようとしてはいけません。

とにかく、焦らないことが大切です。

子供に成功体験を積み重ねさせて、心のモヤモヤなどを払いのけられるようにしてあげて下さい。子供も、学校へ行かなければ…という気持ちは持っています。しかし、不安の方が大きいのです。だから、長い期間、学校へ行っていないと、学校へ行くキッカケがないのです。

そのキッカケを見付けるための作業が、成功体験の積み重ねです。という訳で、焦らず気長に、子供自身に「学校へ行く」という気持ちが生まれてくるのを待つことが大切です。

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