こんにちは。ゆうぽんです!

小学生から中学生に進学したときなど、五月病になってしまう子供さんがいます。思春期は精神的に微妙な時期ですから…。ただ、元気の無さが五月病によるものなのか?精神科などの病院に行くべきなのか?的確に判断できる親御さんは少ないかと…。

そこで、五月病かを判断するための主な症状を紹介させて頂きますね。

そして、どうやら五月病ではないかと思えたら、その対策も紹介していますので、出来るだけ早く改善してあげて下さい。あと、来年も同じようなことが起こらないように、予防法も紹介していますので、そちらも参考にして下さい。

それでは、「五月病とは、どのようなモノなのか」を理解することが大切ですから、そこから説明させて頂きますね。

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五月病とは(症状)


五月病は、正式な医学用語ではありません。そのため病院で診てもらっても、「五月病ですね」とは言われません。病名としては「適応障害」または「うつ状態」と診断されます。

それでは、なぜ「五月病」という言葉が一般的に使われているのでしょう?

それは、5月に起きることが多い症状だからです。5月は、学生であれば、学年が変わったり入学したりして、1ヶ月が過ぎた頃です。社会人であれば、就職して1ヶ月が過ぎた頃ですよね。

要するに、新しい環境に変わって、しばらく経った頃に起きる下記のような症状を「五月病」と呼んでいる訳です。

■ 五月病の主な症状

【精神的な症状】
・憂うつな気分になる
・無気力になる
・ヤル気が起きない
・不安感に襲われる
・何故か焦りが出てくる
・他人と関わりたくない

【体に現れる症状】
・疲れやすい
・めまいが起きる
・寝られない
・食欲が出ない
・胃が痛む
・動悸がする
・息苦しさを感じる

お子さんに当てはまるモノがありましたでしょうか?

いずれも、たまにはあるようなことばかりですよね。だから、五月病は分かりにくいのです。そもそも、医学用語では「五月病」という病気はないのですから、五月病を定義づけしようとする方がおかしいのですが…。

4月は、新しい環境(進学・進級)に変わる時期です。その時期は「よし、やってやるぞ!」という意気込みもありますし、緊張感もあります。ただ、それらは「ストレス」を伴うものなのです。でも、最初はストレスより「ヤル気」や「緊張感」の方が勝っていますから、あまりストレスを感じないのです。

でも、5月にはゴールデンウィークというモノがあります。これがクセものなのです。新しい環境に変わって気が張り詰めていた所に、長期間の休みがやってくるのです。

すると、それまで溜め込んでいたストレスが、一気に吹き出してしまうことがあるのです。そして、そのストレスが、上記のような様々な症状となって現れてくるのです。それが5月病です。


少し話は反れますが、警察庁が公表している下記のデータをご覧下さい。

■ 月別自殺者数(2015年)

1月:2,057人 2月:1,771人 3月:2,301人
4月:2,094人 5月:2,244人 6月:2,018人
7月:2,068人 8月:1,901人 9月:1,882人 
10月:2,016人 11月:1,887人 12月:1,786人

月別に見ると、5月は3月に次いで多いですね。ただ、五月病と自殺者数を結びつけて考えるのは、少し強引かも知れません。

でも、3月は年度が切り替わる月ですから、気持ちの切り替えが出来ず、ストレスが爆発しやすい時期なのでしょうね。それが自殺者数を増やしてしまう要因のひとつとは考えられないでしょうか。

5月は、4月から続いていた緊張(ストレス)に耐えられなくなる人が増えてくる時期です。これも、自殺者を増やしてしまう要因のひとつではないでしょうか。

ちなみに、ここで説明している「ストレス」とは、精神的なことだけでなく、肉体的な疲労も含みます。最初は小さなストレスであっても、そのストレスが続くと、自律神経の異常が出てしまい、「食欲不振」「めまい」「胃痛」「動悸」「息苦しさ」などの症状に至ることがあります。

繰り返しになりますけど、五月病とは、4月になって芽生えた「ヤル気」などの反動で、上記のような様々な症状が出ることを指します。もし、上記のような症状が出ているのであれば、それを引きずってしまわないように、次の項目の「五月病の対策」を参考にして下さい。

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五月病の対策(改善・解消)


上記で、自殺者のデータを出しましたので、五月病を恐ろしいものだと感じたかも知れませんね。でも、そのようには捉えないで下さいね。

自殺者のデータを紹介したのは、五月病が出る時期と、自殺者が増える時期が同じなので、精神的に参ってしまいやすい時期が「5月」であるということを、説明したかっただけのことです。

それより、五月病の対策でしたね。

五月病は、上記でも紹介した通り、病院で診察を受けると「適応障害」または「うつ状態」と診断されることが多いのです。何故なら、医学用語で「五月病」というものはないからです。

ちなみに、厚生労働省は、「適応障害」と「うつ病」について、下記のように説明しています。

■ 適応障害とは
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。

ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。

(厚生労働省:みんなのメンタルヘルスより抜粋)

■ うつ病とは
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。

薬による治療とあわせて、認知行動療法も、うつ病に効果が高いことがわかってきています。早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。

(厚生労働省:みんなのメンタルヘルスより抜粋)

病院の診断を元にすると、五月病は「適応障害」か「うつ病」のいずれかということになります。

でも、五月病になったほとんどの人は、1~2ヶ月ぐらいで症状は改善していきます。それは、置かれている環境に慣れてくるからです。そのため、あまり深刻になる必要はないとも言えます。

ただ、完全に症状がなくなるまでは不安ですよね。

私も経験者なので、その辺りのことはよく分かります。意味もなく不安に襲われる恐怖というのは、本当にツライですからね。そのため、親御さんから見て、お子さんが「五月病かも…」と思えたら、次の項目を参考にして、子供さんを少しでもリラックスさせてあげて下さい。リラックスすればするほど、ストレスは減っていきます。

そして、ストレスが減ってくれば、五月病が改善する可能性は一気に高まります。

■ 五月病の治し方

① お風呂で浴槽にゆっくりつかる
ノンビリと浴槽につかっていると、体の疲れが取れ、リラックス効果もあります。浴槽に浸かっている間は、勉強や学校のことは考えず、浴槽に浸かっている気持ち良さを満喫することが大切です。

② 勉強のことを考えない時間を作る
勉強のことが頭から離れないと、常にストレスを感じることになります。そのため、勉強のことを考えない時間を、強制的に作るというのもひとつの方法です。

③ ぐっすり眠る
ただ眠るだけではダメです。質の良い睡眠をとることが大切です。そのため、食後すぐに寝るようなことはせず、夕食後2時間は空けてから寝るようにして下さい。質の良い睡眠をとるためには、生活リズムを守ることが大切ですから、規則正しい生活習慣を心掛けて下さい。

④ 栄養バランスの良い食事を摂る
精神的な病気は、脳内の神経伝達物質が異常な状態になっている可能性が高いと言えます。例えば、ホルモンの一種であるセロトニンは、感情をコントロールする成分なのですが、偏った食生活をしていると、セロトニンが正常に働いてくれません。そのためにも、偏食は避けるようにして下さい。

⑤ 友達と会話をする
友達や家族と、ただ会話をするだけでも、嫌なことから解放されリラックスすることが出来ます。リラックスしている時間が長いほど、ストレスが軽減されていきますので、休みの日などに、友達と過ごすのはとても有効です。

⑥ 信頼できる人に悩みを話す
五月病であることを含め、自分の悩みを人に聞いてもらうのは、かなり有効なのです。話を聞いてもらうだけで、溜まっていたストレスが発散されます。ただ、悩みを聞いてもらう場合は、親友や家族など信用できる人であることが重要です。

⑦ 趣味を楽しむ(映画・音楽など)
趣味を楽しんでいる間は、誰でも嫌なことを忘れるものです。しかも、趣味は楽しいものですから、とてもリラックスできます。ということは、趣味は五月病改善につながるということです。

⑧ 新しいことにチェレンジする
新しいことといっても色々ありますので、これは人によって様々です。例えば、何かの資格取得を目指すとか、ジョギングを始めるとか、新しい趣味(ギター・絵画など)を持つとかです。そのようなことに夢中になることで、非常に高いリラックス効果を得ることが出来ます。好きなことをしている時は、大変なことであっても、それは苦痛ではなく楽しさを感じていますから、五月病改善には特効薬といっても良いでしょう。
という訳で、五月病を改善させるために必要なのは、ストレスを発散させ、リラックス効果を得ることなのです。そのために大切なのが、コミュニケーションや規則正しい生活習慣なのです。


もしかすると、五月病を改善させるためには、何か特殊なことをしなければいけないように思われていたかも知れませんね。

でも、そんなことはないのです。誰でも普通に出来るようなことをすればいいだけです。それをする気になれないのが「五月病」とも言えるのですが、特に難しいモノはひとつもなかったですよね。

だから、上記の①~⑧を全てするのではなく、どれかひとつでも良いので、お子さんに勧めてあげて下さい。たったそれだけで、ほとんどのお子さんは、五月病は改善していきますから。

ただ、①~⑧を試しても上手くいかなかったり、①~⑧を試す気力さえないという場合は、専門医に診てもらうようにして下さい。そして、上記で紹介した通り「適応障害」か「うつ病」と診断されると思いますので、その場合は、医師の指示に従って、それぞれに合った治療法で改善させるようにして下さい。

いずれにしましても、いつまでも苦しみ続けることだけは避けなければいけません。

ここまで説明させて頂いて、五月病は新しい環境によるストレスが原因であることは、だいたいご理解頂けたかと思います。

でも、五月病になる原因をもう少し掘り下げて知っておけば、五月病を予防しやすくなります。そのため、次の項目では、五月病の原因について説明させて頂きますね。

五月病の原因


4月になって新しい環境(進学・進級・就職など)が始まると、最初のうちは慣れないことばかりで、ストレスをストレスと感じないほど、何かと忙しくなるものです。しかも、見るモノのほとんどが新鮮でもありますから、期待に胸を膨らませて、自然にヤル気も沸いてきます。

しかし、1ヶ月も経てば、新しい環境にも慣れてきます。すると、初めに思い描いた事とのギャップが出てきたり、抱いていた夢などが遠いものだと感じたりすることもあります。

そして、5月のゴールデンウィークがやってきて、張り詰めていた糸がプツンと切れてしまうと、それまでのストレスが一気に吹き出してくることがあります。それが五月病の原因です。

具体的な原因を挙げるとキリがないのですが、主に下記のような原因があります。

■ 五月病の原因

  1. 期待(夢・目標)と現実のギャップによる失望感。
  2. 目標(進学・就職)を達成し、次の目標が見えない。
  3. 受験や就活に全力を出した後、開放感から力が出ない。
  4. 新しい環境が、想像と全く違っていた。
  5. 新しい環境で、上手く人間関係が築けない。
  6. 以前の環境が忘れられず、新しい環境に馴染めない。
  7. 新しい環境が、自分には合わないと思い込んでいる。

上記のような原因で、知らず知らずのうちにストレスが溜まっている場合があります。そのストレスが爆発しやすいのが、新しい環境に移って1ヶ月ほど経った5月なのです。

ただ、どの原因も、わずか1ヶ月ほどで感じたことばかりです。もう少し、その環境にいれば、時間の経過と共に、色々と考えも変わってくるものです。だから、五月病になっても、大抵の人は自然に治っていくものなんです。

簡単に言えば、新しい環境に慣れて、その環境の中で何をすべきかが見えてくるということです。でも、大抵は自然に治るといっても、できれば五月病にならない方がいいですよね。

そこで、次の項目では、五月病の予防について説明させて頂きますね。

五月病の予防


上記で、五月病は、精神的なストレスが大きな原因であることをご紹介しました。あと、忙しさのあまり、疲労が蓄積することによる肉体的なストレスも原因となります。

いずれにしましても、五月病の原因はストレスだと言っても過言ではありません。そのため、そのストレスを少しでも軽減させることが、五月病の予防となります。

■ 五月病を予防する方法

【目標や目的を持つ】
目標や目的が明確であれば、その環境の中で、自分がすべきことも明確になります。自分のすべきことを一つずつクリアしていけば、それが自信につながり、次の目標へと頑張る意欲が沸いてきます。

【頭をやわらかくする】
誰でも、ミスをせず完璧にこなしていきたいと思っています。しかし、どれだけスキルが高い人でも、全くミスをしない人は、この世の中にはいません。そのため、ミスを怖がらないことが一番ですが、そう思うほどミスが怖くなってしまうものです。そこで、完璧に出来なくても仕方がないという余裕を持つことも大切です。完璧主義は、想像以上にストレスを溜め込む原因となります。

【好きなことに没頭する】
上記の「五月病の治し方」でも紹介しましたが、趣味を楽しむことでストレスから解放されます。そのため、五月病予防のためだけでないですけど、好きなことをする時間帯を作るのは、生きていく上で大切なことですよね。

【相談できる人を作る】
何か悩み事が出来たとき、相談する人がいれば、アドバイスをもらうことが出来ます。仮りに、有益なアドバイスが貰えなかったとしても、親身になって話を聞いてもらうだけで、気持ちが落ち着くものです。だから、友達・同僚・先輩・親など誰でもいいので、相談できる相手を見付けておくことは大切です。誰にも相談できず、一人で悩み事を抱え込むと、よくない考えばかりが浮かんできます。そのため、簡単ではないかも知れないですけど、相談相手を見付けることは大切なことだとお子さんに教えてあげて下さい。

【スポーツで汗を流す】
スポーツをすると、脳内の伝達物質が活発に働くようになります。すると、それに関連する作用によって、ストレスがやわらぐことは科学的に証明されています。ただ、スポーツといっても、野球やサッカーのような激しいスポーツをしなければいけない訳ではありません。ウォーキングや縄跳びなどでも充分です。

【セロトニンを不足させない】
セロトニンとは、脳内の伝達物質のことで、セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れてしまいます。セロトニン不足になると、ヒドイ場合は「うつ病」になることもありますので注意が必要です。ちなみに、セロトニンを作るために必要な成分は「トリプトファン」と呼ばれる物質です。トリプトファンは、体内では生成できない物質ですから、トリプトファンを多く含む食材を選んで、お子さんに食べさせてあげて下さい。トリプトファンを多く含む食材としては、乳製品(チーズ・牛乳・ヨーグルトなど)や大豆製品(納豆・豆腐・味噌など)の他に、ナッツ類・卵・バナナ・レバー・すじこ・カツオなどがあります。

まとめ

五月病は、ほとんどの場合、一過性のものですから、時間の経過と共に治っていきます。そのため、気にし過ぎない方が良い場合も多いのですが、「五月病かも…」と思ってしまうと気にしない訳にはいかないですよね。

そのため、上記で紹介した「原因」「対策」「予防」などをよく理解しておくことは大切なことです。

ただ、どうしても本調子に戻らない場合は、必ず専門医に診てもらうようにして下さい。一時的な五月病だと思っていたら、「うつ病」だったという場合もありますので。

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