こんにちは!ユウポンです。

今回は、むずむず症候群(むずむず脚症候群)についてです。むずむず症候群は、なかなか他人には理解してもらえない病気ですから、悩んでいる人は多いですね。

私の妻も、妊娠中に足がむずむずして寝られなくて困っていました。当時は、それが病気だとは全く思っていなかったので、妻は耐え続けていましたけど…。

ただ、娘が結婚することになりましたので、同じようなことが起きるかも知れないですから、むずむず症候群について調べてみることにしました。

色々と調べたのですが、全てを書き出すと膨大な量になりますので、今回は、むずむず症候群で使う薬の副作用に的を絞ってお伝えしたいと思います。

ネットでの情報ではなく、専門書などを見て、薬の副作用について詳しく調べてみましたので、ぜひ参考になさって下さい。


※今回の記事中の情報は、以下の①~⑤の文献を参考にしています。

【参考文献】  
①むずむず脚のカラクリ(新興医学出版社)
②脚がむずむずしたら読む本(メディカルトリビューン)
③レストレスレッグス症候群(アルタ出版)
④睡眠の病気(日本放送出版協会)
⑤睡眠の教科書(シャスタ インターナショナル)


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むずむず症候群で使う薬に副作用はあるの?


むずむず症候群(むずむず脚症候群)の患者さんに使われる薬は、いくつか種類があります。それぞれの薬に副作用があるのかどうか?

それでは、下記の「むずむず症候群に効く薬の特徴」を見て下さい。

■ むずむず症候群に効く薬の特徴

●レボドパ
・即効性:約15分
・持続性:3~4時間
・副作用:あり

●ドパミンアゴニスト
・即効性:1~2時間
・持続性:8~10時間
・副作用:あり

●プラミペキソール
・即効性:30分~3時間
・持続性:6~8時間
・副作用:あり

●ガバペンチン
・即効性:1~2時間
・持続性:約8時間
・副作用:あり

●ガバペンチン・エナカルビル
・即効性:1~2時間
・持続性:約8時間以上
・副作用:あり

●トラマドール
・即効性:1~2時間
・持続性:4~6時間
・副作用:あり

 
ご覧頂いた通り、どの薬にも副作用はあります。ただ、その副作用は薬によって違いがあります。それでは、それぞれの薬の副作用だけでなく、即効性や持続性なども合わせて、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ちなみに、読み進めて頂きますと「ドパミン」という言葉が出てくるのですが、「ドーパミン」とも呼ばれています。これは、「Dopamine」をどちらで発音するかの違いで、ドパミンもドーパミンも同じものを指しています。医療分野では、ドパミンという言い方をしている人が多いようです。そのため、当ページでも「ドパミン」と表記しています。

なお、ドパミンとは、脳内で分泌される物質で、簡単に説明すると「意欲向上」「学習能力の向上」「快感を与える」「疲労感の減少」などの作用があります。

ドパミン系薬剤

■ レボドパ
【即効性・持続性】
レボドバは、とにかく効果が出るまでの時間が早いのが特徴です。むずむず症候群の症状が現れていても、空腹状態でレボドパを服用すると、15分ぐらいで効果が現れてきます。この即効性は助かりますよね。ただ、欠点もあります。それは、3~4時間ぐらいで効果が薄れてきてしまうことです。

【副作用】
レボドパの大きな特徴として、効果が切れたとき、普段以上に症状を強く感じてしまうリバウンド現象があります。

それだけでなく、レボドパを長期間服用し続けていると、むずむず症候群の症状がヒドくなる副作用が高確率で現れます。ちなみに、それを「オーグメンテーション」と呼びます。でも、症状が出たときだけ、低用量のレボドパを使うようにすれば、オーグメンテーションにはなりません。

【対象者】
レボドパは、即効性があって、体内からスグに消失してしまうので、症状の出る頻度が1週間に1回以下の人に向いている薬ということになります。

 

■ ドパミンアゴニスト
【即効性・持続性】
即効性の点では、上記のレボドパに軍配が上がります。その理由は、ドパミンアゴニストは、効果が現れるまでに1~2時間ぐらい掛かるからです。そのため、布団に入ってから、むずむず症候群の症状が出てきたとき、ドパミンアゴニストを急いで飲んでも、1~2時間は眠れないことになるという訳です。なお、ドパミンアゴニストは、レボドバに比べて作用時間が長いので、夜飲んでおけば、朝まで充分に症状を抑えることが出来ます。

【副作用】
ドパミンアゴニストは、レボドパと比べると、リバウンド現象やオーグメンテーションが起こりにくいと言われています。仮りに起きたとしてもかなり軽度なので、レボドパと比べれば安心感はあります。

あと、ドパミンアゴニストの副作用としては、吐き気・低血圧・めまい・頭痛・鼻づまり・幻覚・疲労などがあります。

それらの副作用は、ドパミンアゴニストを飲み続けていると、1~2週間で現れてきます。でも、それらの副作用は徐々に消失して、しばらくすれば完全に回復します。そのため、副作用といってもさほど心配するほどではありません。でも、副作用の中に「幻覚」とあると、怖く感じる人もいるかも知れないですね。

【対象者】
症状の出る頻度が、1週間に2回以上の場合は、ドパミンアゴニストが第一選択になります。1週間に2回以上も症状が現れるということは、症状が現れる時間帯を予測することが出来るということですよね。そのため、その時間に合わせて、事前にドパミンアゴニストを飲んでおけばいいということです。

 

■ プラミペキソール
【即効性・持続性】
プラミペキソールは、効果が現れるまでの時間は30分~3時間です。これは、患者ごとに異なる訳ですけど、個人では一定です。だから、自分のタイムラグが分かれば、症状が現れる時間帯に薬を飲むタイミングを合わせることが出来ます。

プラミペキソールの場合、効果の持続時間も人によって大きく異なります。ほとんどの人は、6~8時間ぐらい効果が続きます。でも、夜飲んだら、翌日の夕方ぐらいまで効果が持続する人もいるようです。

【副作用】
プラミペキソールの場合、治療初期に吐き気をもよおすことがあります。ただ、食べ物と一緒に服用すれば、ある程度抑えることが出来ますし、慣れてくれば吐き気を感じることは次第になくなっていきます。

吐き気以外の副作用は、低血圧・めまい・頭痛・鼻詰まり・疲労・幻覚などです。これらも、スグに治ることが多く、休養を取れば回復します。ただ、仕事中や車を運転しているときなどに、突然強い眠気に襲われることがあります。

あと、ギャンブルに過剰に熱中したり、性欲が異常に増すなど、普段とは全く違う行動をとる副作用も報告されています。他には、プラミペキソールを長期間使用していると、20~30%の人にオーグメンテーション(むずむず症候群の症状がヒドくなる症状)が現れます。このような場合は、プラミペキソールを減らしたり、服用を止めることが必要になります。

【対象者】
プラミペキソールは、ドパミンアゴニストと同じで、1週間に2回以上症状が現れる人に処方される薬です。

非ドパミン系薬剤

■ ガバペンチン(ガバペン)
【即効性・持続性】
ガバペンチンは、寝る前1~2時間ぐらい前に服用します。すると、8時間ぐらい効果が持続しますので、朝までグッスリ眠ることができます。ちなみに、臨床試験では、1500mgが用量とされているらしいのですが、ほとんどの患者さんは、それより少ない容量で効果が出ているようです。

【副作用】
ガバペンチンで一番多く出る副作用は、「眠気」と「めまい」です。その副作用は、かなり強く出る場合があるので、日中に服用する場合は注意が必要です。ただ、不眠症の人の場合、強い眠気が睡眠を促進するので、副作用が有利に働くことになります。でも、その眠気が翌朝まで持ち越してしまい、午前中いっぱいまで、強い眠気に襲われる場合があるので要注意です。

【対象者】
プラミペキソールは、ドパミンアゴニストで効果が得られない人の選択肢となります。ただ、ドパミンアゴニストで効果がないということは、プラミペキソールを多く服用しなければいけないことになるので、副作用が問題となります。そのため、プラミペキソールを制限せざるを得なくなりますから、用量を慎重に考える必要があります。

 

■ ガバペンチン・エナカルビル
【即効性・持続性】
上記で紹介したガバペンチンは、有用な薬ではあるのですが、体内に吸収される効率が悪いので、個人個人で吸収率のバラつきが大きいことが欠点としてあります。その欠点を補うために開発されたのが、ガバペンチン・エナカルビルです。

ガバペンチン・エナカルビルは、そのような薬ですから、ガバペンチンより少ない用量で長時間作用し続けます。

【副作用】
ガバペンチン・エナカルビルは、ガバペンチンの改良版ですから、ガバペンチンより副作用は軽くなっています。副作用がゼロになった訳ではないのですが、日本では2012年に治療薬として認可されています。

【対象者】
ドパミンアゴニストで効果が得られなかった人。

 

■ クロナゼパム(リボトリール・ランドセン)
【即効性・持続性】
クロナゼパムは、多くの教科書で「むずむず症候群」の治療薬として推奨されてきた薬で、古くから使われてきた薬です。しかし、クロナゼパムには、むずむず症候群の症状を緩和させる効果はありません。クロナゼパムには、強力な睡眠作用がありますので、症状が出ていても、患者が充分な睡眠をとれるようにしてくれるのです。

一旦眠ってしまえば、途中で目が冷めない限り、むずむず症候群の症状は大きな問題にはならないですからね。

【副作用】
クロナゼパムの睡眠作用は、非常に強力ですから、翌日になっても薬の作用が残ってしまう場合があります。そのため、日中の眠気や集中力の低下を引き起こす可能性があります。その他の副作用としては、ふらつき・倦怠感・呼吸抑制などがあります。あと、クロナゼパムを常用することで、潜在的な薬物依存のリスクもあります。

 

■ トラマドール(トラマール)
【即効性・持続性】
トラマドールは、基本的には鎮痛剤なのですが、むずむず症候群の症状には4~6時間ぐらい効果を発揮します。

【副作用】
トラマドールの副作用は、吐き気・めまい・眠気・倦怠感・便秘です。トラマドールは、オピオイド系の薬です。ここでは、オピオイドの説明は割愛しますけど、薬に詳しい人であれば、オピオイド系と知ると依存症を心配する人もおられるかと…。でも、トラマドールの場合は、依存症の心配はほとんどありません。ただ、他のオピオイド系薬剤で依存症の経歴がある場合は使用は控えるべきです。

あと、トラマドールは、てんかん発作を出しやすくしてしまうので、てんかんのある人は使用すべきではありません。
【対象者】
ドパミンアゴニストで効果が得らなかった患者。または、むずむず症候群の症状が、1週間に1回以下の人に向いている薬です。

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その他の薬

上記で紹介した薬は、むずむず症候群で使われる代表的な薬です。ただ、他にも、むずむず症候群に効果がある薬はいくつかあります。

■ ロピニロール(レキップ)
副作用は、プラミペキソールと概ね同じです。

■ ペルゴリド(ペルマックス)
長期間使用すると、心臓弁や肺に線維性変化(線維が増殖し硬くなる現象)のリスクが発生します。

■ ロチゴチン(ニュープロパッチ)
ドパミンアゴニストの貼り薬です。2.2センチ四方の小さなテープを1~3枚ほど、肩や胸に貼り皮膚から薬が吸収されます。貼り薬にしたことで、ドパミンアゴニストより、吐き気や嘔吐などの副作用が減っています。

 

ちなみに、全ての患者さんに薬が必要かというと、実はそうではありません。

例えば、規則正しい生活習慣にするとか、マッサージなどをするだけで、改善する人もいます。ただ、それでダメなら、やはり薬に頼るしかありません。むずむず症候群に効果がある薬は、いくつかあるのですが、どれも医者の処方箋が必要なモノばかりです。

ただ、それらの薬は、一長一短があって万能薬というものは無いようです。

ちなみに、むずむず症候群に効果がありそうなサプリメントも探してみました。かなり時間を掛けて探してみたのですが、むずむず症候群に効果がありそうなサプリメントは一つもありませんでした。

最後に

いかがでしたでしょうか。どの薬にも副作用はあります。効果の持続時間にも大きな違いがありますので、症状に応じて、医師と相談しながら薬を処方してもらうことになります。

ただ、全く知識を持たずに病院へ行くより、少しぐらいは薬に関する知識を持っておいた方が、医師の説明も分かりやすいと思いますので、今回は副作用をメインにした情報を紹介させて頂きました。

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