こんにちは!ユウポンです。

私の息子のお嫁さんが、2人目を妊娠しました。私としては、元気な赤ちゃんを産んでもらいたいので、体だけは本当に気をつけてもらいたいと思っています。例えば、妊婦が風疹になってしまうと、お腹の赤ちゃんに悪影響が出たりしますからね。

そんなことを考えていたとき、チョット気になったことがありました。それは、妊婦が風疹の予防接種を受けてもいいのか…ということです。

という訳で、妊婦と風疹の関係を色々と調べてみました。妊婦さんは知っておいた方がいいと思うことが多いので、妊娠中の方や妊娠を予定している方は、参考になると思います。是非ご覧下さい。


※今回の記事中の情報は、以下の①~③の文献を参考にしています。

【参考文献】  
①子供の感染症 著:金子光延(講談社)
②感染症まるごと この一冊 著:矢野晴美(南山堂)
③感染症診療のロジック 著:大曲貴夫(南山堂)


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妊婦が風疹の予防接種をしても大丈夫?


妊婦が風疹になると、胎児に悪影響が出る可能性があります。そのため、妊娠中に家族が風疹になった場合、妊婦中であっても、風疹の予防接種を受けても良いのか気になりますよね。

結論からお伝えしますと、妊娠中の予防接種は絶対にダメです。それは、ワクチンが胎児に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

風疹はポピュラーな病気で、発症しても3~4日で治りますから、大した病気ではないように思われがちです。でも、妊婦の場合は、胎児への悪影響がありますので、軽く考える訳にはいきません。

風疹は、予防接種を受けていれば、感染する可能性は低くなります。でも、予防接種を受けていても、それがかなり前のことであれば、風疹に対する免疫力が落ちているかも知れません。そのような場合、風疹に感染しやすい状態ですから注意が必要です。

■ 風疹に感染しやすい人

  • 身近な人が風疹になっている
  • 風疹の予防接種を受けていない
  • 予防接種を受けたのがかなり前で、風疹に対する免疫力が落ちている

 
あと、あまり知られていないようなのですが、妊娠直前に予防接種を受けていた場合も、風疹になったときと同じぐらい注意が必要なんです。これは、非常に大切なことですから、よく覚えておいて下さい。詳細は、次の章で紹介させて頂きますね。

妊娠直前に予防接種を受けていた場合も危険なの?


予防接種は、風疹ウイルスの毒性を弱めた風疹ウイルスを、体内に入れて抗体を作るということです。そのため、予防接種を受けてスグに妊娠すると、予防接種で体内に入れた風疹ウイルスによって、胎児に悪影響が出る可能性があるのです。

要するに、妊娠直前に風疹の予防接種を受けいた場合も注意が必要ということです。

そのため、風疹の予防接種を受けてから、少なくとも2ヶ月は避妊をするようにして下さい。ちなみに、アメリカでは3ヶ月の避妊を指導しているそうです。

いずれにしましても、下記のような場合は、すぐに産婦人科を受診して、必ず専門医に相談するようにして下さい。

専門医の診察が必要な事例

  • 妊娠中、風疹になった場合
  • 妊娠中、風疹になったかもしれないと思った場合
  • 妊娠直前に、風疹の予防接種を受けた場合

 
ところで、妊娠中に風疹になると、お腹の赤ちゃんにどのような悪影響が出るのか気になりますよね。次の章では、その辺りのことをご紹介します。

妊婦が風疹になると、胎児にどのような悪影響が出るの?


妊娠中に風疹になった場合、もしくは妊娠直前に風疹の予防接種を受けていた場合、体内に入り込んだ風疹ウイルスの影響で、お腹の赤ちゃんに悪影響が出ることはお伝えしました。これで、妊婦の風疹は、かなり怖いものであることはご理解頂けたかと…。

しかも、様々な悪影響が出る可能性がありますので、風疹に関して、妊婦は本当に注意しなければいけません。ちなみに、妊婦が風疹になり、それで胎児に影響が出る病気のことを「先天性風疹症候群」と言います。

その先天性風疹症候群には、色んな病気があります。

■ 先天性風疹症候群の病気

  • ① 低出生体重(ていしゅっせいたいじゅう)
  • ② 白内障(はくないしょう)
  • ③ 緑内障(りょくないしょう)
  • ④ 網膜症(もうまくしょう)
  • ⑤ 小眼症(しょうがんしょう)
  • ⑥ 難聴(なんちょう)
  • ⑦ 動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)
  • ⑧ 心室中隔欠損症(しんしつちゅうかくけっそんしょう)
  • ⑨ 肺動脈狭窄症(はいどうみゃくきょうさくしょう)
  • ⑩ 精神発達遅延(せいしんはったつちえん)
  • ⑪ 脳性麻痺(のうせいまひ)
  • ⑫ 小頭症(しょうとうしょう)
  • ⑬ 血小板減少性紫斑病(けっしょうばんしはんびょう)
  • ⑭ 肝脾腫(かんひしゅ)
  • ⑮ 肝炎(かんえん)
  • ⑯ 溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)
  • ⑰ 大泉門膨隆(だいせんもんぼうりゅう)
  • ⑱ 間質性肺炎(かんしつせいはいえん)
  • などなど…

 
難しい名前の病気がズラッと並んでいますので、何がなんだか分からないですよね。ひとつひとつの病気に関しては、ここでは本題からズレますので割愛させて頂きますね。

ただ、知っておいて頂きたいのは、⑩~⑫のような永久に障害を残すような病気も含まれているという点です。それ以外にも、怖い病気がいくつもあります。

ちなみに、上記の病気が発症する頻度は、風疹ウイルスに感染した時期や、妊娠の時期によって違っていて、おおよそ下記のような発生頻度と言われています。

■ 先天性風疹症候群の発生頻度

  • 妊娠4週以内:30~50%
  • 妊娠5~8週:25%
  • 妊娠9~12週:8%

 
妊娠して早い段階であればあるほど、先天性風疹症候群になる確率は高くなるということですね。だからといって、妊娠後期であれば大丈夫という訳ではないので、妊婦は風疹になってはいけないことには変わりありません。

いずれにしましても、妊婦が風疹になると大変なことだということはご理解頂けたかと思います。そのため、妊娠してから風疹にならないように、妊娠する前に出来ることはしておかなければいけません。

すでに、妊娠している人も、次に妊娠したときのために、妊娠する前に何をしておけば良いのかを知っておいて下さいね。その辺りのことは、次の章で詳しく説明させて頂きますので。

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風疹にならない為に、妊娠前にしておくことは?


妊娠してから風疹になると大変なことになりますから、そうならないように予防しておくことは非常に大切なことです。生まれてくる赤ちゃんのためですからね。

じゃあ、何をすればいいのか?

それは、予防接種を受けておくことです。「そんなことを言われなくても、小さい頃にやってますョ」という声が聞こえてきそうですね。でも、この先をよく読んで頂いて、予防接種を受けているから大丈夫と過信しないようにして下さい。

現在、予防接種はMRワクチン(風疹・はしか用のワクチン)として2回受けるようになっています。

■ MRワクチンの接種の時期

  • 1歳のときに1回
  • 小学校入学前の1年間に1回

 
以前は、予防接種は1回だけでした。でも、予防接種を受けていたにもかかわらず、妊娠中に風疹になってしまう人が少なくなかったので、1回の予防接種では不十分と判断されるようになりました。それで、上記のように2回になりました。

でも、それで安心できる訳ではないのです。

予防接種を受けて、風疹に対抗するための抗体が体内に出来ても、その抗体の効力が弱まっている場合があるからです。ですから、妊娠を考えている人は、ぜひとも血液検査で風疹の抗体を調べて下さい。そして、抗体はあっても弱い場合は、ワクチン打ってもらって抗体の力を強めて下さい。

病院へ行って、「妊娠を希望しているけど、風疹にならないか心配なんです」と医師に伝えれば、「HI(赤血球凝集抑制試験)」と呼ばれる検査をしてくれます。その結果を見て、医師は再度ワクチン接種をすべきか判断してくれます。

上記でも説明しましたけど、大切なことなので、もう一度説明しておきます。予防接種を受けたあと、2ヶ月は避妊をして下さい。予防接種で体内に入ったワクチンによって、胎児が悪影響を受ける場合がありますから…。

あと、風疹は、咳(せき)やくしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染しますので、風疹になっている人に近づかないことも大切です。家族で風疹になってしまった人がいれば、家の中であってもマスクをするなどの対応をすることも必要です。

最後に

いかがでしたでしょうか。妊娠中に、予防接種を受けてはいけないことはお分かり頂けたかと思います。ただ、できれば妊娠する前に病院で抗体を調べてもらって、妊娠中に風疹にならないように、事前に準備しておくことも大切だということも覚えておいて下さいね。

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