こんにちは!ユウポンです。

3年ぐらい前のことですけど、私は、息苦しさを感じて、立っていられなくなることがよくありました。それで、近所にある総合病院で診てもらいました。でも、診断結果は良好!こんなにツライのに、そんなハズはないとは思いましたけど、医者は「仕事でストレスが溜まってるだけでは?」と軽く言い、点滴を打って帰らされました。

でも、その後も全く治らないので、医者が言うように「仕事によるストレス」かと思うようになりました。そして、かなり悩みましたけど、仕事を辞めました。

しかし、それでも治りませんでした。仕事を辞めるということは、生活が出来なくなる訳ですから、簡単に決められるようなことではありませんよね。でも、そこまでするぐらい症状がツラかったんです。

そのとき、パニック障害という病気を知っていれば、精神科の専門医に診てもらうことを考えたと思います。でも、私はパニック障害というモノを知らなかったので、退職してから、専門医に診てもらうべきだと判断できるようになるまでに半年もかかりました。

という訳で、自分の症状がパニック障害によるモノなのかを知りたいと思っている人のために、私の経験を交えて、パニック障害のことを色々とご紹介させて頂きますね。
 


※今回の記事中の情報は、私の実体験と下記の文献を参考にしています。

【参考文献】  

①パニック障害 正しい知識とケア 監:坪井康次(高橋書店)
②パニック障害なんてこわくない! 著:ヘヴ・エイズウッド(大和書房)
③パニック障害 監:渡辺登(講談社)


 
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パニック障害って、どんな症状が出るの?


パニック障害による症状のことを「パニック発作」といいます。この章では、そのパニック発作をご紹介するのですが、その前に必ず知っておいて頂きたい大切なことがあります。それは「予期不安」というモノです。

■ 予期不安とは
予期不安とは、パニック障害の症状が出る前に、まず強い恐怖感や不快感が突然高まることです。具体的に説明すると、1度でもパニック発作(パニック障害の症状)を経験すると、何も起きていないのに、パニック発作のことが頭から離れず、またパニック発作が出るのではないかという強い不安を持ってしまうということです。

 
ちなみに、パニック発作が出ても「予期不安」がない場合は、パニック障害とはみなされません。

パニック障害の診断基準は、アメリカの精神医学界が作成したDSMと、世界保健機関が作成したICDが主に使われています。どちらを使うかは、医師の判断にゆだねられているそうです。いずれにしましても、DSMとICDは内容は似ていますので、今回はDSMで定義されているパニック障害の症状(パニック発作)をご紹介しますね。

■ パニック発作(症状)の事例

  1. 動悸・心悸更新(しんきこうしん)・心拍数の増加
  2. 発汗
  3. 身震い・または震え
  4. 息切れ感・または息苦しさ
  5. 窒息感
  6. 胸痛・または胸部の不快感
  7. 吐き気・または腹部の不快感
  8. めまい感・ふらつく感じ・頭が軽くなる感じ・気が遠くなる感じ
  9. 冷感(悪寒)・または熱感
  10. 異常感覚(感覚マヒ、うずき感)
  11. 現実感喪失(現実ではない感じ)
  12. コントロールを失う又は気が狂う事に対する恐怖感
  13. 死ぬことに対する恐怖感

(DSMより)

上記は、パニック発作の診断基準ですけど、パニック発作は、パニック障害以外の精神疾患(強迫性障害・PTSDなど)でも起こります。

パニック障害の場合、上記でも少し触れましたけど、パニック発作が出る前に、まず強い恐怖感や不快感が突然高まってきます。そして、数分以内にそれがピークに達します。そのとき、上記の症状のうち4つ以上が生じていれば、パニック発作だと診断されます。

私の場合は、まず冷感(悪寒)を感じるのですが、全身に感じるのではなく、いつも手だけが冷たくなってきます。そして、動悸や息苦しさを感じ始めて、間髪を入れずに強い窒息感を感じ始めます。そこまでいくと、「このまま死んでしまうのでは…」という死ぬことに対する恐怖感に襲われて、ただただ恐怖感と戦い続けることになります。

それでは、次の章では、「パニック障害とは、どのような病気なのか」を具体的に説明しますね。

パニック障害って、どんな病気?

■ パニック障害の診断基準

A.予期しないパニック発作が繰り返し起こる。
B.パニック発作が出たあと、1ヶ月以内に下記のうち1つ以上が続く。
 ①パニック発作が続くのではないかと気になって仕方なくなる。
 ②パニック発作に繋がると思い込んでいる行動を避ける。

(DSMより)

要するに、パニック障害とは、1度パニック発作を起こすと、その後も、パニック発作が起きるのではという不安にさいなまれ続け、何度もパニック発作を起こしてしまう病気だということです。

私のパニック障害の症状は、最初に得たいの知れない恐怖感が、何の前触れもなく突然襲ってきます。それを感じ始めると、手の平が冷たくなり、胸が息苦しくなって、立っていられなくなります。そのようになると、「このまま呼吸が出来なくなって死んでしまうのではないか…」という恐怖感でいっぱいになります。

パニック障害を経験したことがない人にしてみれば、「死ぬかも…なんて考えなければいいじゃん」と思われるでしょうね。

その理屈は理解できますので、そのように思おうとするのですが、それ以上に頭の中が恐怖感でいっぱいになっていますから、そのときに感じている感覚を自分では制御できないのです。だから、恐怖感に対抗できないまま、死の恐怖と対面し続けるしかないんです。

でも、そのような状態になっても、1時間ほど横になって休んでいれば、楽になってきて何ごともなかったかのように治まることがほとんどです。

ただ、息苦しさが治まる前に、次ぎの段階へ進んでしまう場合もあります。私の場合は、唇がシビレてきます。そして、次第に唇のまわりもシビレてきて、ヒドイ場合はロレツが回らなくなったりします。そこまで行くと、さすがに怖いので、妻に救急車を呼んでもらいます。

でも、救急車が来てくれるという安心感からか、自宅に救急車が到着した頃には、症状が治まっている場合がほとんどです。そのため、救急車には乗らずに、救急隊員の方たちには帰ってもらうということが何回もありました。


あと、チョットしたことが気になって、「死ぬのでは…」という恐怖を感じることがあります。私の場合、こめかみが押されるような感覚になるときがあるのですが、たったそれだけのことで、「次ぎの瞬間には死んでしまうかも…」という恐怖感に襲われたりします。

これは、1度パニック発作を起こしてしまうと、「また起きるのでは…」という思いから、次の予期不安を呼んでしまうからだそうです。

その予期不安ですけど、四六時中感じている訳ではありません。ただ、何のキッカケもなく、突然「予期不安」が出てくる場合もありますし、ほんのチョットしたことがキッカケで、予期不安が沸き上がってくる場合もあります。

そのキッカケは、人によって様々だと思いますけど、私の場合、どんなことがキッカケで予期不安が沸き上がってくるのか、次の章で簡単にご紹介しますね。

どんなときにパニック障害になるの?


私の場合、下記のようなことを考えたとき、予期不安が沸き上がってきて、パニック障害の症状が出ることが多かったです。

  1. 明日、車で買い物に行かないといけないなぁ~と思ったとき
  2. 明日は、会社でミーティングがあるなぁ~と思ったとき
  3. そろそろ犬の散歩の時間だなと思ったとき
  4. タバコを買いにいこうかなと思ったとき
  5. パソコンの電源を入れようと思ったとき

 などなど…

 
他にも、まだまだありますけど、要するに何かしようと思ったとき、それが全く嫌なことじゃなくても、何故か予期不安が出てきて、パニック障害の症状に陥ってしまうのです。だから厄介なんですけどね。

書籍などでは、予期不安が沸き上がってこないように、予期不安に繋がるようなことを考えなければ良いと書いてあったりします。でも、そんな単純なことじゃないんです。

例えば、私の場合であれば、犬の散歩に行こうと思うだけで、予期不安が出て来ることがあります。その程度のことで予期不安が出てくるのですから、どんな些細なことでも、予期不安のキッカケになってしまうのです。これは、あくまで私の場合ですけど…。

もし、私がパニック障害でなければ、そのような感じになる人は、精神的に弱いのではないかと考えると思います。でも、私の実体験からすると、そうとは言い切れないような気がしています。

という訳で、次の章では、どのような人がパニック障害になりやすいのかをご紹介しますね。

パニック障害になりやすい人って、どんな人?


私は、パニック障害の専門書を何冊も読みました。あと、ネットでもパニック障害について書かれているサイトをいくつも見てみました。すると、下記のような人がパニック障害になりやすいとよく書かれています。

■ パニック障害になりすい人

  • 生真面目な人
  • 神経質な人
  • 完璧主義者
  • 他人に頼ろうとしない人
  • 内向的な人
  • 精神的に弱い人
  • 人見知りが強い人

 
でも、私は、上記のどれにも該当しないのです。私は、いい加減な性格ですから、生真面目や神経質でもなければ、完璧主義者でもありません。他には、内向的でもなければ、人見知りでもありません。どちらかというと、その逆の性格です。

なお、私は、月1回程度の休みを何年も続けて仕事をしていました。その会社では、途中入社の平社員からスタートして役員にまでなりましたから、自分で言うのもアレですけど、それなりに嫌なことにも耐えて頑張ってきました。だから、私は精神的に強い人間だとは言わないですけど、決して弱い方ではないと思うのです。

だから、パニック障害になりやすい人と紹介されているのは、あくまで「なりやすい」というだけで、その逆の性格であっても、パニック障害になる可能性は充分にあると思った方がいいように思います。

いずれにしましても、パニック障害になりやすい性格はあるかとは思いますけど、もっと根本的なパニック障害の原因を知っておいた方がいいですよね。という訳で、次の章では、パニック障害の原因についてご説明しますね。

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パニック障害になる原因は?


パニック障害の原因は、完全には解明されていません。でも、かなり分かってきてはいます。まず、言えることは、パニック障害は「脳の機能障害」であるということです。

これは、脳の神経伝達物質をコントロールする薬によって、パニック障害の症状(パニック発作)を抑えることが出来ていることからも分かります。

もう少し具体的に説明しますと、脳には危険が迫ると警報を鳴らす仕組みがあります。その仕組みによって、恐怖感や不安感を呼び起こして、危険から逃れたり、敵と戦うための気力やエネルギーを奮い立たせたりします。

だから、パニック障害がもたらす恐怖感や不安感は、本来は危険から身を守るための正常な反応なのです。

ただ、その警報システムは、敏感で不安定なので、誤って作動してしまうことがあります。そうなると、全く危険がないにも関わらず、危険を伝えるノルアドレナリン(神経伝達物質)が異常に分泌されて、脳内のあらゆる領域を刺激してしまいます。

その刺激は、恐怖感や不安感を引き起こすだけでなく、自律神経なども興奮させてしまうので、動悸や呼吸困難などのパニック発作を起こしてしまうのです。

ノルアドレナリンは、恐怖感や不安感を引き起こす神経伝達物質ですけど、それをコントロールする神経伝達物質もあります。それがセロトニンです。セロトニンは、不安を抑えて平常心を保たせる作用があります。

脳には、このようなバランスを取る仕組みが備わっているのですが、脳内のセロトニンが不足していたり、セロトニンに感応する神経の働きが弱まっていると、ノルアドレナリンが過剰になってしまうので、パニック障害を引き起こしてしまうと考えられています。

ということは、パニック障害を抑えるには、脳内の神経バランスを上手く保てばいいということですよね。それでは、次の章では、パニック障害を抑える(治す)方法をご紹介しますね。

パニック障害を治す方法は?


現在、パニック障害の治療は、薬物治療と精神療法の2つがあります。ただ、どちらかというと、薬物治療の方が優先されて行われているようです。

薬物療法とは、パニック障害に有効とされている薬を飲むだけです。一方、精神療法は、カウンセリングなどで、病気にとってマイナスとなる考え方を直したり、恐怖や不安が生まれやすい場所へ行くことで、徐々に慣れていくなどの方法で改善させます。

薬の場合は、即効性がありますので、どうしても薬物療法が主流になりますけど、薬は心の在り方まで改善させることは出来ません。そのため、最初は薬を使って、頃合いを見て精神療法に変えるパターンもあります。

■ 薬物療法について

    【メリット】

  • 即効性がある
  • 飲むだけなので取り組みやすい
  • 【デメリット】

  • 副作用が出ることがある(頭痛・眠気・神経過敏など)
  • 依存性がある
  • 中止すると再発しやすい

 

■ 精神療法について

    【メリット】

  • 薬を中止したあとに有用
  • 副作用の心配がない
  • 効果が長く続く
  • 【デメリット】

  • 即効性がない
  • 根気・努力が必要
  • 不安に直面することに耐える力が必要
  • 専門家・医療機関が少ない
  • 費用や時間がかかる

 

ちなみに、私は薬物療法しかしていません。正直なところ、精神療法は面倒ですからね。だから、かれこれ3年ほど、病院で処方してもらった薬を飲み続けています。

でも、そのおかげで、パニック発作は全く出なくなりました。年に数回ぐらい、恐怖感が沸き上がってきそうになることはありますけど、パニック発作に至る前に治まってくれています。

だから、薬は手放せなくなっていて、毎日飲んでいます。ちなみに、私が飲んでいる薬は、セパゾンとスルピリドという2つの薬です。たった2つの薬を毎日飲むだけで、パニック障害から解放されるのですから、手放せなくなって当然かなと思います。

それが依存性というモノなのかも知れないですけど、それでツラいパニック障害にならずに済むのですから、私は薬物療法に満足しています。

■ 私が飲んでいるセパゾンとスルピリド

■ 薬の説明書

ただ、私は後悔していることがひとつだけあります。それは、自分が精神的な病気になるなどとは、全く考えていなかったことです。そのため、パニック障害の症状が出るようになっても、精神科へ行くことは全く頭にありませんでした。

そのため、内科を受診してしまったのです。

内科では、血液検査だけでなく、CTやMRIなどの検査もしてもらいました。しかし、全く異常は見当たりませんでした。それで、医師に言われたのは「仕事でストレスが溜まっていませんか?」という言葉です。でも、私には思い当たるフシがなかったので、結局原因は分からずじまいでした。

そして、パニック障害と分からないままツライ日々を過ごし、仕事に行けなくなってしまいました。

そんな日々を過ごしていたとき、内科を受診したときに「仕事でストレスが溜まっていませんか?」と言われたのを思い出しました。それで、「会社に行くことで、自分では感じていないストレスがあるのかも知れない」と考え、会社を辞める決意をしました。

だから、会社を辞めれば、症状は消えるだろうと思っていたのですが、退職してからも症状は全く変わりませんでした。


そして、会社を辞めて半年ほど経ったとき、「もしかすると、精神的な病気かも?」と思うようになり、精神科を受診しました。そして、パニック障害だと診断され、薬を飲むようになったという訳です。

今思えば、最初から精神的な病気だと考えることが出来ていれば、仕事を辞める必要はなかったのです。内科を受診したとき、医師が精神科への受診を勧めてくれていれば…とも思いますけど、内科医にはそういう知識を持っている人が少ないのでしょうね。

いずれにしましても、無知は怖いですね。私は、パニック障害のことを何も知らなかったがために、会社を辞めるという選択肢しかなかったのですから…。

最後に

今回、パニック障害のことを調べて分かったのですが、パニック障害の患者さんは、息苦しさなどの症状があるので、90%の人が「精神科」ではなく「内科」を受診してしまうそうです。それで、私のように原因が分からず、ツライ日々を送ることになってしまうようです。

だから、私と同じように、内科を受診して原因が分からない場合、私は「迷わず精神科を受診して下さい」とアドバイスさせて頂きたいです。そうすれば、薬で簡単に症状を抑えることが出来ますからね。

精神科で薬を処方してもらえば、私のように劇的に症状が改善されるはずですョ。

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