選挙権が与えられている年齢:世界の約200ヵ国を調べてみた!

どうもどうも!ユウポンです。

選挙権が20歳から18歳に引き下げられました。これは、投票できる人が一気に増えるのですから、非常に大きな出来事ですよね。

それで、ふと脳裏をよぎったのが、「日本以外の国々では、何歳から選挙権が与えられているのか」という疑問です。それで、実際に調べてみました。最初は、先進国を1ヵ国ずつ調べていたのですが、止まらなくなって、気が付くと先進国以外の国々も調べていました。

そして、いくつもの国を調べていると、国立国会図書館の資料に、世界200ヵ国ぐらいの情報があるのを発見しました。

という訳で、国立国会図書館などの資料に基づいて、約200ヵ国の選挙権年齢(2017年9月現在)をまとめましたので、どうぞご覧下さい。

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日本以外の選挙権年齢は何歳が多いの?

選挙権 年齢 世界選挙権が与えられている年齢は、世界の国々によって違います。日本は18歳ですけど、他の国はどのようになっているのか気になりますよね。

圧倒的に多いのは18歳で、170国近くもありました。ただ、18歳から16歳に引き下げる検討をしている国もあるようです。ちなみに、16歳で選挙権を与えている国は6ヵ国です。

国立国会図書館・調査及び立法考査局の資料を調べた所、200ヵ国弱の情報がありましたので、選挙権が与えられている年齢を整理してみました。

それでは、以下の章で、各国の選挙権年齢をご紹介していますので、どうぞご覧下さい。

世界各国の選挙権の年齢(年齢別)

世界 選挙権 年齢

◆ 選挙権年齢が16歳の国(6ヵ国)
アルゼンチン、エクアドル、オーストリア、キューバ、ニカラグア、ブラジル
◆ 選挙権年齢が17歳の国(3ヵ国)
インドネシア、朝鮮民主主義人民共和国、東ティモール
◆ 選挙権年齢が18歳の国(168ヵ国)
【あ行】
アイスランド、アイルランド、アゼルバイジャン、アフガニスタン、アルジェリア、アルバニア、アルメニア、アンゴラ、アンティグア・バーブーダ、アンドラ、イエメン、イギリス、イスラエル、イタリア、イラク、イラン、インド、ウガンダ、ウクライナ、ウズベキスタン、ウルグアイ、エジプト、エストニア、エチオピア、※エリトリア、エルサルバドル、オーストラリア、オランダ【か行】
ガーナ、カーボヴェルデ、ガイアナ、カザフスタン、カナダ、ガボン、ガンビア、カンボジア、ギニア、ギニアビサウ、キプロス、ギリシャ、キリバス、キルギス共和国、グアテマラ、クック諸島、グレナダ、クロアチア、ケニア、コスタリカ、コソボ、コモロ、コロンビア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国

【さ行】
サントメ・プリンシペ、ザンビア、サンマリノ、シエラレオネ、ジブチ、ジャマイカ、ジョージア、シリア、ジンバブエ、スイス、スウェーデン、スーダン、スペイン、スリナム、スリランカ、スロバキア、スロベニア、スワジランド、セーシェル、セネガル、セルビア、セントクリストファー・ネーヴィス、セントビンセント・グレナディーン、セントルシア、ソロモン諸島

【た行】
タジキスタン、タンザニア、チェコ、チャド、※中華人民共和国、チュニジア、チリ、ツバル、デンマーク、ドイツ、トーゴ、ドミニカ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、トルクメニスタン、トルコ

【な行】
ナイジェリア、ナミビア、ニウエ、ニジェール、日本、ニュージーランド、ネパール、ノルウェー、ハイチ、パキスタン、パナマ、バヌアツ、バハマ、パプアニューギニア、パラオ、パラグアイ、バルバドス、パレスチナ、ハンガリー、バングラデシュ

【は行】
フィジー、フィリピン、フィンランド、ブータン、フランス、ブルガリア、ブルンジ、ベトナム、ベナン、ベネズエラ、ベラルーシ、ベリーズ、ペルー、ベルギー、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ボツワナ、ボリビア、ポルトガル、香港、ホンジュラス

【ま行】
マーシャル諸島、マケドニア、マダガスカル、マラウイ、マリ、マルタ、ミクロネシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、モーリシャス、モーリタニア、モザンビーク、モナコ、モルディブ、モルドバ、モロッコ、モンゴル、モンテネグロ

【や行】
ヨルダン

【ら行】
ラオス、ラトビア、リトアニア、リビア、リヒテンシュタイン、リベリア、ルーマニア、ルクセンブルク、ルワンダ、レソト、ロシア

◆ 選挙権年齢が19歳の国(1ヵ国)
大韓民国
◆ 選挙権年齢が20歳の国(4ヵ国)
カメルーン、台湾、ナウル、バーレーン
◆ 選挙権年齢が21歳の国(8ヵ国)
オマーン、クウェート、コートジボワール、サモア、シンガポール、トンガ、マレーシア、レバノン

 
上記の「選挙権年齢が18歳の国」の中に、ドミニカ共和国を入れていますけど、実は、何歳の項目に入れるべきか、かなり悩みました。

それは、ドミニカ共和国では、厳密に18歳と決められている訳ではないからです。その辺りの特殊な事情は、次の章でご紹介しますね。

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ドミニカ共和国の選挙権年齢は、流動的なの?

ドミニカ共和国 選挙権 年齢国立国会図書館・調査及び立法考査局の資料では、ドミニカ共和国は、結婚していれば選挙権が与えられると注意書きがありました。となると、ドミニカ共和国では、何歳で結婚できるのかを調べる必要がありますよね。

それで、ドミニカ共和国の結婚事情を調べてみると、基本的には、男性は16歳・女性は15歳で結婚できることが分かりました。ということは、ドミニカ共和国では、結婚していれば、その年齢で選挙権が与えられるということになりますよね。

要するに、「既婚者 = 選挙権あり」ということです。でも、そう単純でないことも分かりました。

それは、ドミニカ共和国では、定められている年齢より低くても、裁判官の裁量で結婚が出来るらしいのです。だから、裁判官が認めれば、何歳であっても結婚が出来るという訳です。「何歳であっても…」というのは言い過ぎかとは思いますけど…。

ですから、選挙権が与えられる年齢も、厳密には定められていないというよりは、定められないということのようです。

ただ、国立国会図書館・調査及び立法考査局の資料では、ドミニカ共和国の選挙権は「18歳」と記載してありましたので、当記事でも、ドミニカ共和国は「18歳」の項目に入れました。

ちなみに、インドネシアやニジェールも、ドミニカ共和国と同じで、年齢に関係なく結婚していれば選挙権が与えられるようです。

なお、アラブ首長国連邦に関しては、ネット上では色んな情報があって、どれが本当なのかが簡単には分かりませんでした。でも、しっかり調べましたので、次の章でご紹介しますね。

アラブ首長国連邦は、年齢だけが条件じゃないの?

アラブ首長国連邦 選挙権 年齢アラブ首長国連邦に関しては、色々と調べていくと、「25歳になれば選挙権が与えられる」としている情報が多く見受けられます。

しかし、アラブ首長国連邦は、7つの首長国で構成されていて、首長国によって違いがあるようです。そのため、21歳以上の国民の中から、各首長国首長が指名するという情報が、2011年8月の時点では正しいようです。

ちなみに、首長に指名されるのは、「選挙人団」と呼ばれる人達だけに限られるようです。要するに、アラブ首長国連邦では、選挙権年齢に達していても、国民全員に選挙権が与えられている訳ではないということですね。

いずれにしましても、国立国会図書館・調査及び立法考査局の資料では、アラブ首長国連邦に関しては「首長国による」とされているだけで、年齢は明記されていなかったので、上記の「世界各国の選挙権の年齢」には入れていません。
選挙権 年齢 世界ところで、日本では、2016年(平成28年)に、選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられましたよね。でも、上記の章でご紹介させて頂いた通り、選挙権年齢が一番低い国では、16歳から選挙権が与えられています。

私の感覚では、16歳というと、中学生から高校生になったばかりで、まだまだ子供という感じが強いので、選挙権を与えるのは早いんじゃないかな…というのが正直な気持ちです。

でも、アルゼンチンでは、16歳であれば選挙権が与えられています。この辺りは、お国柄というモノもあるかとは思いますけど、どうして16歳なのか知りたくなったので、アルゼンチンの事情を調べてみました。

すると、16歳の人のことを考えて選挙権を与えた訳じゃない…ということが分かりましたので、次の章では、その辺りのことについて説明させて頂きますね。

16歳の子供に選挙権を与えている理由は?

選挙権 年齢2012年、アルゼンチンの下院は、16歳以上であれば選挙権を行使できる法案を可決しました。要するに、16歳であれば、選挙権が与えられるという訳です。それで、翌年(2013年)から、その法案は導入されました。

その法案が出来た理由ですけど、当時のフェルナンデス政権は、支持率が下がる一方だったのですが、若い人たちは政権を支持している人が多かったので、その若者たちを取り込みたいという狙いがあったようです。

アルゼンチンでは、それまでは18歳以上でなければ選挙権を与えられていなかったのですが、年齢を16歳に引き下げたことによって、有権者数が100万人以上も増えたそうです。それにしても、政権を維持するために年齢を引き下げるとは、何とも強引なやり方ですよね。

最後に

いかがでしたでしょうか。世界の選挙権年齢は、18歳が一番多い訳ですけど、私は考え方が古いので、20歳以上がいいような気がしてしまいます(^^;

でも、多くの国で18歳としているのですから、世界の流れに、私の考えを合わせていかないといけないなとも思っています。だから、18歳を子供扱いしないようにしていかないといけないですね。

ちなみに、私には子供が7人いますけど、私の子供たちは、18歳の時点では、大人という感じではなかったです。これは、親である私がそうさせてしまっていたのでしょうね。

ちなみに、私の子供は、下の2人がまだ18歳になっていないですから、18歳になったときは、自分の考えで投票できるように育てていかないと…と思う今日この頃です(^^;

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