あがり症を克服する方法:シチュエーション別の対策

「緊張して、あがってしまった…」という話はよく聞きますが、あがり方の度合いは、人によって違いますし、あがってしまうシチュエーションも人によって様々です。

しかし、安心して下さい。あがり症は克服できるものなのです。

そこで、今回は、いくつかのシチュエーションに分けて、あがり症を克服する方法を紹介しますので、ご自身の経験と照らし合わせながら見ていって下さい。

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スピーチであがる

スピーチといっても、様々な状況があります。例えば、会社の社員が集まる新年会や忘年会で、乾杯の音頭を取るスピーチもあれば、結婚式のスピーチなど…。

ただ、あがってしまう原因はひとつではないので、ひとつひとつの原因をクリアしていけば、かなりの「あがり防止」になるハズですよね。

それでは、あがってしまう原因を5つ挙げますので、ひとつずつていきましょう。

知らない人ばかり

全く知らない人と話しをするのは緊張するものです。ましてや、知らない人が大勢いると、誰でも緊張して当然です。しかし、よく知っている人であれば、大勢いたとしても、緊張はマシになるはずです。

そのため、聴衆全員は無理としても、一人でも多く事前に挨拶をしておいたり、休憩時間に世間話をしておけば、全く知らない人では無くなります。

そうしておけば、スピーチをするときも、知っている人に話しかけるような感覚になり、かなり緊張が解けて「あがり防止」になります。

使い慣れない言葉

スピーチを格好よく決めたいという思いから、普段使わないような言葉を使う人がいます。例えば「平素より格別のご愛顧を賜わり…」「かくもにぎにししく…」など、普段使わない言葉を使うと、慣れた言い回しにならず、言葉が浮いてしまいあがりの原因となります。

ただ、そのような言葉遣いがダメだということではなく、自分の言葉にしてしまえば問題はありません。そのため、1~2回のリハーサルではなく、10~20回ぐらい前日にリハーサルすれば、自分の言葉になって自然なスピーチが出来るようになります。

それだけリハーサルしておけば、考えなくても言葉がスラスラ出るようになり、あがりもかなりマシになります。

聴衆が多い

聴衆が多いと、その人達全員に話しかけなければいけないと思ってしまいます。しかし、そのような考えでスピーチすると、どうしても演説のようになりがちです。演説のようなスピーチをしてしまうと、リラックスできずあがりを助長させてしまいます。

そのため、大勢に話しかけるイメージではなく、目の合った人と1対1で対話するような話し方を心掛けて下さい。

そして、話の中に、「○○だと思いますか?」「さて、どちらが良いのでしょう?」などと質問口調を盛り込んでいくと、対話型になって話しやすくなり、リラックスして話せるため、あがりにくくなります。

要するに、演説形式ではなく、対話形式がお勧めということです。

スピーチする時間

異様種交流会やプレゼンなどで話す場合などは、30分~1時間ぐらい喋らなければいけないことが多いですが、結婚式などの場合は、3~5分ぐらいのものです。

時間が短ければ、緊張する時間も短くて済むのですが、ちょっとした落とし穴があります。それは、ミスを訂正する時間がないということです。

時間が長ければ、あとで訂正することも出来ますが、時間が短い場合、ミスを訂正するために余計なことを喋り始めると、与えられた時間をオーバーしてしまいます。

すると、聴衆の不満げな気持ちを察してしまい、あがってしまいます。

そのため、3~5分ぐらいのスピーチであれば、スピーチの内容を丸暗記して、何度もリハーサルしておくべきです。

失敗が許されないスピーチ

人間なら誰でもミスをします。だから、ミスをしたところで、それを責めるような人は滅多にいませんが、ミスが許されないスピーチもあります。

例えば、結婚式です。結婚式は、当人たちに取っては、一生に一度の晴れ舞台ですから、そのような場所でのうかつな一言は致命的です。

結婚式などでは、言ってはいけない言葉がありますから、それを念頭に置いてスピーチの内容を考え、やはり何度もリハーサルしておくことが大切です。

あと、スピーチに限らないことですが、スピーチが上手く出来るようになるためには、やはり実践が一番です。「私はスピーチが苦手だから…」「人前に出るのはイヤだから…」などと言って何もしないでいると、いつまで経ってもスピーチに対する臆病風が無くなりません。

スピーチに苦手意識があるのであれば、勇気を持って積極的に、一歩を踏み出すことが大切です。

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試合であがる

試合といってもスポーツもあれば、将棋や囲碁など様々なものがありますが、テレビなどで放映されている試合は、一流の選手の試合がほとんどです。

そのような一流選手でさえ、試合前は緊張するのですから、一般の私たちが緊張しない訳はありません。従いまして、緊張するのは当然で、緊張からあがってしまっても不思議はないのです。

ただ、あがりの要因となる緊張を解きほぐす方法はいくつもあります。

それは、一流選手たちが試合前に行う動作を参考にすればいいのです。どれが自分に合っているかは、色々と試してみるしかないのですが…。

しかし、これが自分に合っているというモノを見つけることが出来れば、あがりを抑えることは、かなり簡単になります。

という訳で、下記に4つのコツを紹介していますので、参考にして下さい。

体をほぐす

スポーツ選手であれば、試合前に難しいストレッチを行うこともありますが、そこまでしなくても、緊張を少しでも和らげることが出来れば、あがり防止になりますので、簡単な動作で充分です。

例えば、「肩をグルグルまわす」「首を縦横に傾けたり回したりする」「軽くジャンプする」「腰をまわす」「ヒザに手を当て屈伸運動をする」などです。

あと、ボクサーなどであれば、パンチやキックをしていますよね。自分の得意な技を行うことによって、いつもの慣れた動きがリラックスした状態を作り出します。

従いまして、いつも行っている動作を繰り返すのも、あがりを防止する有効な手段となります。

暗示をかける

暗示といっても、誰かに催眠術をかけてもらって、暗示を施す訳ではありません。自分で自分に問いかけたり言い聞かせたりするだけです。

例えば、「俺は必ず勝つ」「私なら出来る」など、簡単な言葉をつぶやき続けるだけです。あと、自分が勝利する展開をイメージして、それを言葉にするのも良い方法です。

テニスの松岡修造さんは、ウィンブルドンのベスト8をかけた試合で、マッチポイントを取ったとき「この一球は絶対無二の一球なり,されば心身を挙げて一打すべし」と叫んでいました。

そのように、大きな声で言ってもいいのですが、ブツブツつぶやく程度でも充分です。

繰り返しつぶやくことで、自分の中に良いイメージが出来上がり、緊張が緩和され、あがり防止になります。

瞑想する

試合前に目を閉じて瞑想する選手も多くいますよね。その行為は、瞑想というほどのモノではないかも知れませんが、「黙って想う」という行為ですから、やはり瞑想と言って良いのではないでしょうか。

目を閉じるということは、外部の情報をシャットアウトすることです。

そうすることで集中力が高まります。極限にまで集中力を高めることが出来れば、あがることはまずありません。

呼吸を整える

呼吸法は様々なものがありますが、呼吸を整えてから試合に臨む一流選手は大勢います。そこで、今回ご紹介したいのは、ヤル気が出る呼吸法で、「ブレス・オブ・ファイア」と言います。

これは、柔術のヒクソン・グレイシー選手が、試合前などによくやっていた呼吸法です。

その方法は簡単で、1秒間に1回のペースで、ハッハッハッと息を吐くだけです。慣れてくれば、1秒間に2回のペースで行います。

そのとき、お腹の筋肉を大きく動かすのがコツです。あまりやり過ぎると疲れてしまうので、10回で充分です。無理をすると、お腹の筋肉を痛めますので、決して無理はしないで下さい。

会議であがる

会議で良い発言をすれば、社内での評価は高まります。そのため、考えていることを分かりやすく論理的に、しかもパワフルに表現したいものです。

逆に、良いアイデアを持っていても、「あがってしまうのでは…」という恐怖感から発言しないでいると、他の人に良いアイデアも奪われてしまう可能性もあります。

という訳で、出世のためにも、会議では積極的に発言した方が良いのですが、あがらずに発言するためには、しっかりした事前準備と、それを上手く表現するための話法が必要になります。

その話法ですが、3つのポイントさえ抑えておけば大丈夫です。

それが、下記の3つの方法です。これが出来るようになれば、場慣れするに従って、会議が楽しくさえ感じられるようにもなります。そこまでいくと、あがりなどとは無縁です。

必ず理由を説明する

会議で発言する人で、意見だけを言って理由を説明しない人が少なくありません。そのようは発言では、聞いている人にしれみれば、「だから、何なの?」「それがどうしたの?」という感じになってしまいます。

その雰囲気は、発言している自分も察してしまいますから、余計にあがってしまうことになります。

そのような事態に陥らないためには、「なぜなら、○○○という理由があるからです」「それをすれば、最終的に○○○になるからです」などと理由を必ず付け加えることです。理由づけをしておけば、発言に説得力が増します

それが受け入れられるかどうかは別問題です。

自分の意見を理解してもらい、検討の余地があると思わせることが出来なければ、発言した意味がありません。

そのようは意見の言い方をしていれば、まわりの人達も聞く耳を持ってくれますので、自分の発言に自信がついて、あがりなど無くなります。

ポイントを3つに絞る

アイデアによっては、話が長くなってしまう場合があります。そのような場合、最初に「大切な点を3つお話しします」などと言うようにして下さい。

そうすれば、話がまとまって話しやすくなりますし、まわりの人達にも「よく整理できている」などと思われ、好印象を与えることができます。

会議のたびに、自分で満足のいく発言が出来るようになれば、あがるようなことは無くなります。

自分の立場を明確にする

会議で意見を述べていると、まわりの人達から、意見や質問をもらうことは少なくありません。

その際、自分の立場を明確にしていなければ、まわりの人達は「いったいどっちなんだ」「ハッキリしないヤツだな」などと思われてしまいます。

そのため、自分が発言しているときに、「賛成」「反対」など、自分の立場を明確にしておく必要があります。

立場が明確でなければ、せっかくの発言も曖昧な感じになり、発言すればするほどマイナスイメージが強くなり、その雰囲気を感じ取って、ますますあがってしまうということになりかねません。

デートであがる

何度もデートしている相手であれば、緊張してあがることはあまりないとは思われますが、初デートは、緊張する場合が少なくないかと…。

特に、デートの経験が少ない人は、緊張するでしょうね。

待ち合わせ場所で、「最初のひとことは何て言おう」など、色々考えると余計に緊張するのでは?

人は、誰でも「良く思われたい」と思うのもので、理想の自分を思い描くのですが、「緊張」というやっかいなモノが現れて邪魔をします。

ただ、「緊張」は悪者ではないのです。

適度な緊張は、集中力を高めますし、集中力が高まれば、想像以上の結果を出すことも珍しいことではありません。しかし、緊張も度を超すと、あがってしまったりで、厄介なモノとなります。

という訳で、デートで上がらずに上手くいく3つのコツを紹介します。

それで、あがらなくなると断言できる訳ではないのですが、そのコツを使うことで、いい雰囲気を作り出すことが出来れば、あがりにくくなると思われますので、ぜひ活用して下さい。

それでは、順番に見ていきましょう。

ミラーリング効果

ボディランゲージ(身振りや表情などで相手に意志を伝えること)の研究結果や心理学などでは、ミラーリングによる効果が実証されています。

この場合のミラーリングとは、相手と同じ行動をしたり、相手と同じ表情をしたりすることを指します。

例えば、下記のようなことです。

・相手が足を組めば、自分も足を組む。
・相手がカップを持てば、自分もカップを持つ。
・相手がニコっと微笑めば、自分も微笑む。
・相手が言った言葉を、同じように言う。
・相手が笑えば、自分も笑う。

上記のように、相手と同じ動作をすると、相手は、自分と同じ動作をする相手に好感を抱く効果があるのです。

そのような効果があるのですから、デートで使わない手はありません。

デートであがりやすい人は、「あがる」ということに意識が向きすぎる傾向があります。そのため、ミラーリング効果を意識して、相手の行動をよく観察することで、「あがる」ということから意識をそらす効果も期待できます。

聞き上手

デートであがりやすい人は、沈黙を恐れて、何か喋らなければと考えがちです。当然、お互いに何も喋らなければ、あまり良いムードとは言えません。

だからといって、無理に何かを喋ろうとして、変なことを口走ったり、そのために「言わなければ良かった」と後悔すると、余計にあがってしまいます。

相手を楽しませるようなネタが思いつかなければ、無理にネタを引っ張り出す必要はありません。自分が喋らずに、相手に喋ってもらえばいいのです。

こちらが黙っていても、マシンガントークをしてくるような相手であればいいのですが、そうでなければ、こちらかは質問をすればいいのです。

クイズ番組ではないのですから、質問といっても、相手が答えられないような難しい質問は必要ありません。例えば、「仕事は忙しい?」「勉強、はかどってる?」「好きな食べ物は?」など、他愛もないようなことでいいのです。

好きな食べ物を聞いて、相手が答えたなら、自分も「それ大好き」など言って、話を膨らませていけばいいのです。そして、その話が途切れたら、また質問をすればいいのです。

あまり質問ばかりすると、相手は質問責めにあってるようで、あまり気分の良いものではありませんが、ところどころで話を膨らませていけば、違和感なく会話が出来ます。

ちなみに、相手に質問するということは、相手の話を聞くということですから、聞き上手になる必要があります。相手が話しをしているとき、頭の中で何か思い付いたことがあっても、相手の話をさえぎって喋りだしてはいけません。

聞き上手になるには、必要以上に、自分は喋らないことが鉄則です。

ただ、喋らない代わりに、相手の話にタイミング良くうなずくなど、しっかり話を聞いているというゼスチャーは必要です。一般的に、自分の話をよく聞いてくれる相手には、好意を持つものです。話をするのではなく、話を聞くだけで好意を持ってもらえるのですから、楽でいいですよね。

しかも、あまり話をしなくていいのですから、緊張も解けてあがりも無くなります。

小道具の活用

あがってしまって、上手く話せないし、頭が真っ白になって何を質問すれば良いのか分からないという人もいるでしょう。

そういう人は、小道具を使って下さい。

今なら、スマホがお手軽な小道具ではないでしょうか。例えば、写真を見せたり、ネットの情報を見せたり、音楽を聞くことも出来ますから…。

・先日、○○へ行ったときの写真があるけど見てみる?
・この曲、誰が歌ってるか分かる?
・ヤフーニュースに、○○が結婚って出てたよ。

などなど…

上記のように、スマホは色んな使い方が出来るので便利です。あと、「この本、面白かったよ」と言って、相手が興味を示したなら貸してあげるのも良い方法かと…。

このようにして、小道具を使って会話を引き出せば、喋るネタをひねり出せずに、あがってしまう心配もありませんよね。

買い物であがる

滅多に行かないような高級店に行くと、「自分に似つかわしくない店に入ってしまったけど、店員はどう思ってるのだろう」などと、気になってしまうことは多いでしょうね。

ただ、高級店でなくても、店の雰囲気や店員の対応などによっては、何故かあがってしまう場合があります。

例えば、「何かお探しですか?」「何かご用がございましたら…」など言いながら、店員が近づいてくると、それだけであがってしまうこともあります。

そのような場合、あがってしまったままだと、店員の言いなりになってしまい、さほど好きでもないタイプの洋服を買ってしまったり、買わなくてもよいものを買わさせてしまうことにもなりかねません。

店内であがってしまい、不必要なモノを買ってしまわないようにするためには、店員が喋りかけてきたら、自分の希望・要望をハッキリ言うことが大切です。

例えば、「一通り見てまわりたいので…」「○○円ぐらいの△△はありますか?」などと言えば、店員も過度な対応は出来ません。

ただ、店員から逃げるような行動ばかりとっていては、いつまで経っても「あがる」ということを改善することは出来ません。

そのため、高級店などにも積極的に入ってみて、慣れる努力も必要です。

そして、少し慣れてきたら、自分から店員に話しかけるようにすると、あがり症の改善につながります。

例えば、「ずいぶん日焼けされてますけど、スポーツをされてるんですか?」などと、話しかけてみるのです。このような練習をすることで、あがり症を改善できるのですが、話すコツとしては、「真実+相手のこと」を聞くという形がベストです。

それは、事実だけを聞いても、「ハイ」だけで終わってしまう可能性が高いからです。これは、お店だけでなく、タクシーに乗ったときなど、色んな場面で使えますので、ぜひトライしてみて下さい。

面接であがる

会社や学校の面接では、慣れていない場合は、ほとんどの人が緊張し、あがってしまいます。それは、「落ちたらどうしよう」という強いプレッシャーがあるからです。

逆に言えば、そのプレッシャーを軽くすることが出来れば、あがることなく面接を受けることができるということになります。

そのため、面接のプレッシャーを少しでも軽くするコツを5つ紹介します。

その5つを続ければ、面接時のあがりは、ほとんどなくなりますので、ぜひとも参考にして下さい。

それでは、順番に見ていきましょう。

面接官のイメージを変えてしまう

面接官は、数百人~千人以上の人を見てきた人なので、人間性を見抜く力があるように思ってしまいます。

確かに、数え切れないほどの面接をしているでしょうから、普通の人よりは、そのような力があるかも知れません。

しかし、面接官も人間です。超能力者ではないのです。だから、会社では上司に叱られ、家に帰れば奥さんに怒られ、普通の人達と何ら変わらないのです。

百戦錬磨の面接官だとしても、ビビる必要はありません。

超能力者でもない限り、人の心を見透かすなんて出来る訳ないのですから、安心して面接に臨めばいいのです。

という訳で、面接官を大したことない人間だと思い込むことで、緊張やあがりを抑えることが出来ます。

簡単には、そんな風に思い込めないという人もいるかとは思われますが、面接官は、受験者の考えを確認するだけの人だと考えればいいのです。

そのために、面接官は質問してくるだけだと…。

面接官は、受験者がウソを言ったとしても、それを見抜く力もなければ、将来性を的確に判断できるハズもないのです。

なぜなら、普通の人間だからです。

結局、面接官を面接官だと思わずに、確認作業を担当している普通の人だと思い込めれば、かなり気楽に面接を受けることが出来るようになります。

面接時のイメージを思い描く

イメージトレーニングは、スポーツ選手もよくやっていますが、面接を受けるときも役に立つ方法です。

面接は、日程が決まっているものです。だから、日程が決まった日から面接当日まで、毎日イメージトレーニングをします。

イメージするのは、「面接が上手くいった自分」「堂々としている自分」「力強く、ハキハキと答えている自分」「どのような質問に対しても的確に答えている自分」などです。

前項で面接官のイメージを変える話をしましたが、頭の中で、面接官のイメージを下げて、なおかつ、自分のイメージを高めていくことは、あがり防止に非常に役立ちます。

アンカーリンクを活用する

アンカーリンクとは、心の中にイメージを定着させることです。

例えば、狭い空間が苦手だとして、エレベータに乗るのも恐怖を感じるという場合、実際にエレベータに乗って、「楽しい」「嬉しい」というような気持ちを強く持つようにします。

そして、エレベータから降りるのです。

それを何度も繰り返すと、恐怖心が湧き出たときに、「楽しい」「嬉しい」ということを強く思うことで、恐怖心が出なくなります。

その「楽しい」「嬉しい」という気持ち(サイン)が、恐怖心を打ち消すアンカーリンクなのです。

これを面接にも応用します。面接を受けている場面を想像して、「楽しい」「嬉しい」という感覚を強く持つようにします。それを何度も繰り返すのです。

すると、実際の面接でも、あがりそうになったとき、「楽しい」「嬉しい」と瞬間的に思うことで、あがりを抑えることが出来ます。

調子を整える

緊張してガチガチの状態で面接をしても、上手くいくハズがありません。そのため、体も心もリラックスした状態にしておく必要があります。

面接の順番を待っているときや、面接会場に到着したとき、軽くジャンプをしたり、上体をストレッチしたり、背筋を伸ばしたりすることで、体の調子を整えます。

そして、「面接は楽しい」「この面接は必ず上手くいく」と何度も唱えて、面接に成功するイメージ作りをして、心を安定させます。

このようにして、体と心を調子を整えることで、リラックスした状態を作りだしておけば、面接直前の緊張感は、かなりほぐれますので、あがり防止につながります。

これは、大したことが無いように思われるかも知れませんが、想像以上に効果があるものですから、ぜひ実行して下さい。

不安を取り除く

面接時間は短いものです。だから、最初に悪い印象を持たれてしまうと、あとで取り返すことが出来ません。

しかも、その悪い印象のせいで、面接官が持ったイメージを察してしまい、余計にあがってしまうことにもなります。

そのため、とにかく第一印象をよくすることを心掛けます。外見だけでなく、喋り方などにも気を遣い、「何とか印象をよくしよう」ということに意識を集中させることが大切です。

これは、第一印象を良くするためだけでなく、そのことに意識を集中させることによって、「あがってしまうのでは…」という不安を取り除く効果もあります。

試験であがる

緊張は、いつもと違う状況だから起きるのです。そして、その緊張の度合いが高まると、あがってしまいます。

そのため、試験会場には、いつも使っているモノを持っていくようにします。試験だからといって、新しい筆記用具を揃えたり、新調したクツを履くのはよくありません。

いつもと同じようにするから、いつもと同じように出来るのです。あがり防止には、「いつも通り」が一番です。

なお、心が落ち着くようなモノ(グッズなど)があれば、それも持って行くべきです。

例えば、彼女からプレゼントされたハンカチや、親に買ってもらった腕時計など、何でも良いのです。

これがあれば落ち着くというモノがあれば、それを持っていけば、あがり防止になります。

もし、そのようなモノがないのであれば、「これをすれば落ち着く」という仕草などを作り出しておくのも良い方法です。

例えば、「3秒間、目を強く閉じる」「拳を握る」「背伸びをする」など、自分で良いイメージにつなげられる仕草を普段から作っておけば、試験のときに役に立ちます。

あと、左のクツから履くと運が良くなるなど、自分なりのジンクスを作るのも良い方法です。

それらは、暗示のようなモノですが、人間はチョットしたことで、大きく感情が変わりますので、良いイメージを作り出すキッカケになるものを作っておくと、何かのときに、簡単に平常心を保つことが出来るようになったりするものです。

スポーツ選手なども、自分なりのジンクスを持っている人は多いですよね。

という訳で、シチュエーション別の「あがり症の克服方法」をご紹介してきました。どれも難しいものではないので、ぜひ実践して頂ければ幸いです。

いずれにしましても、あがり症は治せないモノではなく、改善できるモノだということは知っておいて下さい。

あがり症の程度は、人によって違いますので、同じことをしても、全く同じ効果が現れる訳ではありませんが、ほんのチョットしたキッカケで、あがり度数が激減するのも事実です。

従いまして、あがってしまうことを恐れないで済むように、改善するための行動をとって下さい。知っているだけでは、効果は出ませんから…。

実践することで効果が発揮されますから、積極的に「あがり症」に立ち向かって下さいね。

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