こんにちは!ユウポンです。
ダリアには色んな種類がありますけど、皇帝ダリアは可愛いピンク色の花を咲かせますよね。その花を見ると、私は「皇帝」という名前は似合わないように思えてなりませんでした。
でも、わざわざ「皇帝」と名付けられているからには、それなりの理由があるハズですよね。それで、私は「皇帝ダリア」と名付けられた理由や、花言葉などを調べてみました。
皇帝ダリアの花言葉が分かると、当然のように「ダリア」の花言葉も気になって調べてみました。すると、ダリアの花言葉には、私が全く想像していなかったエピソードがあって、私は本当に驚きました。
ただ、エピソードのお話をする前に、皇帝ダリアとダリアの花言葉を知っておいて頂きたいので、最初はその辺りのことをご紹介させて頂きますね。
皇帝ダリアとダリア:それぞれの花言葉とその由来
皇帝ダリアの花言葉は、下記の2つです。
- 乙女の真心
- 乙女の純潔
そして、ダリアの花言葉は、下記の6つです。
- 感謝
- 優雅
- 華麗
- 裏切り
- 移り気
- 不安定
同じ仲間でも、全く違うので面白いですよね。ちなみに、皇帝ダリアと名付けられた理由や、花言葉の由来は下記の通りです。
数あるダリアの中でも草丈が高いので、その貫禄のある姿から「皇帝」と名付けられたそうです。丈が大きいから「皇帝」と名付けるのは、皇帝ペンギンと同じですね。私としては、もう少しヒネリが欲しかったなと思うのですが…(^^;
■ 皇帝ダリアの花言葉の由来
「乙女の真心」「乙女の純潔」という花言葉は、秋の青空に向かって高く伸び、澄んだピンク色の花を咲かせる姿にちなんだモノだそうです。
私が色々と調べてみた限りでは、皇帝ダリアの花言葉に関しては、エピソードのようなモノはありませんでした。でも、ダリアの花言葉にまつわる興味深いエピソードは色々とありましたので、その辺りのことは、次の章でご紹介しますね。
ポジティブな花言葉のエピソード
上記で紹介した通り、ダリアの花言葉は、感謝・優雅・華麗・裏切り・移り気・不安定です。この6つの花言葉を見ると、一貫性がないというか、「感謝・優雅・華麗」はポジティブな良いイメージですけど、「裏切り・移り気・不安定」はネガティブなイメージですよね。
なぜ、正反対のイメージの花言葉が生まれたのか、ひとつずつ説明していきますね。
まず、ポジティブなイメージの「優雅」や「優美」という花言葉ですけど、これはダリアの花を美しい女性に例えたモノだそうです。あと、ポジティブな花言葉として「感謝」がありますけど、これは下記のようなエピソードが元になっているようです。
フランス革命で、世の中が大変なときであったにも関わらず、フランスでは「ダリア」を綺麗に咲かせることが流行っていたそうです。それで、大変な時期を乗り越えてフランス革命が成功したことから、ダリアに「感謝」という花言葉が付けられたそうです。
ということは、流行っていたのが、たまたまダリアだったというだけで、別の花が流行っていれば、その花に「感謝」という花言葉が付けられたのでしょうね。
それでは、次の章では、ダリアのネガティブな花言葉のエピソードをご紹介しますね。
ネガティブな花言葉のエピソード
ダリアのネガティブなイメージの花言葉は、裏切り・移り気・不安定でしたよね。これは、フランス革命時代のエピソードが元になっているようです。
ジョセフィーヌ(ナポレオンの妻)は、ダリアが大好きだったようで、パーティを開いてはダリアを見せていたそうです。でも、貴婦人達が「ダリアを譲って欲しい」といくら頼んでも、ジョセフィーヌは譲らなかったそうです。簡単に言えば、ジョセフィーヌはダリアを独り占めしたかったみたいです。
それで、どうしてもダリアが欲しいと思った貴婦人は、ジョセフィーヌの庭師にお金を渡して、ダリアの球根を手に入れたそうです。それを知ったジョセフィーヌは、庭師を解雇したそうで、そこからダリアに「裏切り」という花言葉が付けられたそうです。
上記の「裏切り」の所で、ジョセフィーヌと貴婦人のエピソードを紹介しましたけど、意地悪なジョセフィーヌに対して、侍女たちも腹を立てていたそうです。それで、侍女たちは、ジョセフィーヌのダリアの球根を盗んで、自分たちでダリアを育てたらしいです。
ジョセフィーヌは、侍女でもダリアを見事に咲かせていることを知って、ダリアに対する興味が薄れてきたらしく、そこから「移り気」という花言葉が付けられたようです。
フランス革命のあと、情勢が不安定なときだったにも関わらず、フランスの上流階級の人達の間でダリアが流行っていたので、「不安定」という花言葉が付けられたそうです。
「感謝」という花言葉が付けられた理由と、なんとなく近い感じがしますよね。同じ時代であっても、物事の捉え方の違いで、全く逆のイメージの花言葉が付けられたということですね。
エピソードだけで判断するのはどうかと思いますけど、ジョセフィーヌは、ダリアが好きだったのではなくて、ダリアを独占している自分に酔っているというか、自分をよく見せるためにダリアを所有していただけだったのかも…。
結局、ダリアにネガティブなイメージの花言葉が付けられたのは、ナポレオンの奥さんであるジョセフィーヌのせいだった訳ですよね。たった一人の女性の影響で花言葉が生まれるのであれば、他の花の花言葉も気になってきませんか?
という訳で、次の章では、皇帝ダリア(乙女の真心・乙女の純潔)と同じような花言葉を持つ花をご紹介しますね。
ただ、皇帝ダリアの花言葉は2つ(乙女の真心・乙女の純潔)だけですけど、ダリアは6つも花言葉(感謝・優雅・華麗・裏切り・移り気・不安定)があります。だから、皇帝ダリアだけでなく、ダリアの花言葉に似た花もを紹介すると膨大な量になってしまいます。
という訳で、次の章では、皇帝ダリアの花言葉に似たモノだけをご紹介させて頂きますね。
皇帝ダリアと似た花言葉を持つ花は多いの?
皇帝ダリアの花言葉と全く同じではないですけど、似たような花言葉を持つ花は色々とあります。
- 真心の愛:たんぽぽ・アーモンド・ベゴニア・ワスレナソウ(忘れな草)
- 純潔:サクラソウ・スズラン・スノーフレーク・フリージア、ユリ
- 優雅:スズラン・ジャスミン・クチナシ・ミスミソウ・アカシア
- 華麗:グロリオサ・イヌサフラン・コルチカム・オキナグサ・カラー
- 乙女のはにかみ:アンズ
- 乙女のしとやかさ:カラー
- 内気な乙女:プルメリア
- 乙女の真心:コスモス
皇帝ダリアと似たような花言葉を持つ花は、探せばまだまだあるのではないかと思います。ひとつの花でも、いくつもの花言葉を持っていたりしますからね。
ところで、大きく育つ皇帝ダリアですけど、あの立派さに似合わず、寒さに弱いということをご存じでしょうか?次の章では、皇帝ダリアの意外な生態などについて、ご紹介しますね。
皇帝ダリアってどんな花?
皇帝ダリアは、日照時間が短くなると花を咲かせる(短日植物)ため、晩秋(11月)から初冬(12月)が、皇帝ダリアの花を見ることが出来る時期です。
ただ、皇帝ダリアは寒さに弱く、霜に一度当たっただけで枯れてしまうという性質を持っているので、真冬になると花だけでなく枝も木も枯れてしまいます。そして、最終的には地中の球根だけになりますけど、春になると芽を出して育ち始めます。
ちなみに、皇帝ダリアは、日が短くならないと花を咲かすことが出来ないので、近くに街灯や部屋の灯りなどがあると、太陽が出ていると勘違いして、花芽を付けなくなってしまうそうです。かなりデリケートな植物ですね。
なお、ダリアは、いくつもの種類(27種)があり、茎が木質化するのは、皇帝ダリアを含む3種だけで、英名は「Tree Dahlia」と名付けられています。
あと、ほとんどのダリアは1メートルぐらいなのですが、皇帝ダリアは3~5メートルぐらいまで成長します。皇帝と呼ぶに相応しい大きく育った姿を楽しむのも良いのですが、あまり大きくしたくないという場合は、切り戻すことで高さを調整することが出来るそうです。
私の家には庭がないので、残念ながら大きな皇帝ダリアを育てることは無理です。でも、庭が広くない場合は、鉢植えで育てて楽しむことも可能らしいですから、色んな育て方が出来るということですね。
科名:キク科
属名:ダリア属
学名:Dahlia imperialis
和名:木立ダリア(コダチダリアまたはキダチダリア)
別名:皇帝ダリア(コウテイダリア)
英名:Tree dahlia
原産地:メキシコ・中央アメリカ・コロンビア・ボリビア
開花時期:11月~12月
性質:寒さに弱い・短日植物
天敵:ヨトウムシ
最後に
いかかでしたでしょうか。皇帝ダリアの花言葉は「乙女の真心・乙女の純潔」ですから、私なら「女性らしさを失わずにいて欲しい」というニュアンスのメッセージを添えてプレゼントしたいなと思います。
一方、ダリアの花言葉は「感謝・優雅・華麗・裏切り・移り気・不安定」ですから、素敵なメッセージを添えないと、ネガティブなイメージの花言葉が伝わってしまうといけないので注意が必要ですね。
例えば、ダリアではないですけど、黄色のバラの花言葉は、「嫉妬・愛情の薄らぎ」ですから、綺麗だからといってプレゼントしてしまうと、相手はショックを受けてしまいます。
最近は、ネットで「○○○(花名) 花言葉」で検索すれば、簡単に花言葉を調べることが出来ます。
ですから、花をプレゼントするときは、あらかじめ花言葉を調べておいて、それに合わせた贈り方をしないといけませんね。私も気を付けたいと思います。
この欄初めて読みました。結構面白いですね。時々お邪魔してみましょう
よろしくお願いします。em
emikosann様
面白いと仰って頂いて嬉しいです。
私としては、面白くて、ためになる記事を書こうと思っておりますので、
今後とも宜しくお願い致します。
可愛いい、美しい花色んな物語や人の出逢いがあるんですね楽しく興味深く読ませて、頂いています。