どうもどうも!
クワガタは、クヌギの木にいるのは常識ですから、子供の頃はクヌギの木ばかり探していました。でも、クヌギの木以外でも、クワガタを見つけることはよくありました。
この年になって、孫のためにクワガタ採集に行ったとき、やはりクヌギの木以外にもクワガタはいました。
そのため、クワガタに関する書籍を読みあさって、クワガタがいる木を徹底的に探しました。
という訳で、今回はクワガタが集まる木をご紹介したいと思いますので、どうぞ参考になさって下さい。
※今回の記事中の情報は、下記の文献を参考にしています。
【参考文献】
①はじめてのクワガタ採集 著:狩野晋(ムック)
②クワガタ採集大作戦 著:赤坂了生(双葉社)
クワガタが好んで集まる木は?
クワガタ探しをする際、雑木林などに入って、やみくもに探し始めても効率が悪いです。その理由は、クワガタがいる木は決まっているからです。
ただ、クワガタがいる木は1種類だけではありません。ですから、クワガタがいる木を知って、その木を探すことがクワガタ採集の第一歩となります。
- クヌギ
- ブナ
- コナラ
- ヤナギ
クワガタが好む木は、上記の4種類ですが、写真がなければ探せないですよね。
次の章では、それぞれの木の画像をお見せしますので、頭に焼き付けてクワガタ探しをして下さいね。
クヌギの特徴と画像
クヌギは、樹皮が暗めの灰褐色をしていて、ひび割れがあります。葉は大きめで、よく見ると縁(ふち)の部分がギザギザしています。
クワガタは、クヌギの木にいるのは有名な話ですけど、クヌギは樹液が多く出るのでクワガタが好む訳です。ですから、クワガタ探しをする場合、絶対に外せない木と言えます。
ちなみに、クヌギにボクトウガの幼虫が住みつくことによって、クヌギは樹液を出すという説があるそうです。
- オオクワガタ
- ミヤマクワガタ
- ノコギリクワガタ
- ヒラタクワガタ
- アカアシクワガタ
- コクワガタ
ブナの特徴と画像
ブナは、森にある落葉樹の代表とも言える木で、大きいモノは30メートルほどの高さまで成長します。樹皮は灰褐色で、シミのような斑点(はんてん)があります。葉は、楕円形をしていて固めです。葉の縁(ふち)は、波打っていますけど、ギザギザというほどではありません。ちなみに、三角形のドングリがなります。
特にクワガタが多いのは、ブナの倒木や朽ち木周辺ですから、その辺りをよく探してみて下さいね。
- ツヤハダクワガタ
- コルリクワガタ
- マダラクワガタ
コナラの特徴と画像
コナラは、クヌギやブナと比べると、かなり小さい木です。特徴としては、色は灰褐色で、樹皮に細かいヒビ割れがあり、触ってみるとザラザラしています。葉は、長めの楕円形をしていて、縁(ふち)がギザギザがとがっています。細い木なので、大型のクワガタはあまりいません。
- オオクワガタ
- ノコギリクワガタ
- ヒラタクワガタ
- アカアシクワガタ
- コクワガタ
ヤナギの特徴と画像
ヤナギは、たくさん枝分かれしているのが特徴で、日本だけでも30種類ほどあります。日本でよく見かける光景として、川辺の街路樹としてヤナギが植えられていますよね。
ヤナギにクワガタがいることがイメージできないかも知れないですけど、実はヤナギは樹液が豊富に出ますので、クワガタが好んで集まるスポットなんです。ですから、雑木林に行ったときは、ヤナギがあれば通り過ぎないようにして下さいね。
- オオクワガタ
- ノコギリクワガタ
- ヒラタクワガタ
- アカアシクワガタ
- コクワガタ
クワガタが好む木がない時に集まる木は?
上記の章では、クワガタが好んで集まる木をご紹介しました。ただ、そのような木がないとき、クワガタはいないのかというと、そんなことはありません。
あまり知られていないようですけど、上記で紹介した木の他にも、クワガタが集まる木があります。
という訳で、この章では、クワガタが集まる意外な木をご紹介させて頂きますね。
- ミズナラ
- スダジイ
- イヌブナ
- カシ
- クリ
- ヤシャブシ
- ポプラ
- アベマキ
それでは、それぞれの画像をご覧下さい。そして、クワガタ採集のとき気にしておいて下さいね。
ミズナラ特徴と画像
ミズナラは、コナラという木の仲間で、コナラより大きく育ちます。そのため、別名オオナラとも呼ばれています。ミズナラは、冷涼な気候を好む植物なので、高山で森を形成していることが多いのが特徴です。
ミズナラの樹皮は、くすんだ褐色で、葉はツヤが少なくギザギザしています。
スダジイ特徴と画像
スダジイは、常緑広葉樹で南の方に多い木で、20メートルぐらいの高さまで成長します。クヌギやコナラが少ない南方では、クワガタなどの格好の住処になってますから、見逃さないようにして下さいね。ちなみに、スダジイの幹は、黒褐色で葉は細くとがっています。
イヌブナ特徴と画像
イヌブナは、ブナより温暖な地域を好む木で、岩手県より南の本州・四国・九州に分布していて、あまり大きくはなりません。ブナの樹皮は白っぽいのすが、イヌブナの銃器は暗めの褐色をしています。イヌブナには、小さめのクワガタが住んでいることがありますので、注意して探してみて下さいね。
カシ特徴と画像
カシは、日本で一番固い木と言われているのですが、ごくたまに薄くひび割れた樹皮から樹液が流れていることがあります。カシには、あまりクワガタは寄りつかないですけど、クヌギなど、クワガタが好む木がない森では、ときどきクワガタがいるときがあります。
クリ特徴と画像
クリの野生種である「ヤマグリ」もブナ科で、クヌギによく似ています。なんといっても、実が人気で色んな昆虫や動物が食べにきます。その中に、まれにクワガタがいることがあります。
ヤシャブシ特徴と画像
ヤシャブシは、標高が高いところでよく見かけます。ヤシャブシには、ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタ・スジクワガタなど、色んな種類のクワガタが集まります。ですから、クワガタ採集では絶対に外せない木と言えます。
ポプラ特徴と画像
ポプラは、外来種で別名セイヨウハコヤナギと呼ばれていて、北海道の並木道によく植えられています。ポプラはヤナギ科の植物なので、まれにクワガタの住処として利用されることがあります。ポプラには、クワガタがいないようなイメージがあるかも知れませんけど、まわりにクワガタが好みそうな木がない場合は、チェックしてみて下さいね。
アベマキ特徴と画像
アベマキは、主に西日本に広く分布している木です。クヌギとよく似ているのですが、樹皮のコルク層と、葉の裏が白っぽく見えるのが特徴です。アベマキには、クワガタがよく生息しているますので、クワガタ採集をするときは、クヌギと同じく必ずチェックして下さいね。
最後に
いかがでしたでしょうか。クワガタが好む木の他に、こんな木にもいるのか…というものまでご紹介させて頂きました。
例えば、ポプラの木にはいないだろうと思っている人もいるかとは思うのですが、まれに見つけることが出来ますので、クワガタを探しているときは、一応チェックしてみて下さい。
いずれにしましても、クワガタ採集は、クワガタが好む木を探すことが大事ですから、どんな木にクワガタがいるのかを、事前に覚えておくようにして下さいね。