犬がしきりに舐める理由:動物病院で診てもらべき?
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犬が体を舐めることはよくあります。ただ、同じ部分を舐め続けていると、「なんか、おかしいな」と思いますよね。

特に心配する必要がないことも多いのですが、病院へ連れていくべきか迷うことは少なくないかと…。

という訳で、犬がしきりに舐める理由を知って、受診するべきか判断できるようになりましょう。

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犬が舐める理由

犬が腕や足をしきりに舐めるのは、何らかの原因があるのですが、原因はひとつではなく色々と考えられます。

■ 犬が舐める主な原因

  • グルーミング
  • 寄生虫
  • 細菌
  • カビ
  • ホルモンバランスの異常
  • アレルギー
  • ストレス

犬は、ネコと同じように体を舐めてグルーミングをします。グルーミングとは、体の衛生や機能を維持するために行うものですから、特に心配するようなことはありません。

しかし、それ以外の理由で舐め続けているのであれば、飼い主さんは注意が必要です。

同じ所を舐め続けるのは、皮膚や関節に痒み(かゆみ)があって舐めている場合もありますし、痛みを感じて舐め続けている場合もあります。

という訳で、同じ所をいつまでも舐め続けているようであれば、その部分に異常がないか確かめてあげて下さい。

そのとき、痛がったり怒ったりするのであれば、デキモノが出来ていたり晴れている場合があります。あと、血や膿(うみ)が出ている場合もあります。

そのような場合は、スグに動物病院で診てもらうようにして下さい。

痒み(かゆみ)がある場合、犬は「噛む(かむ)」「吸う」「引っ掻く」といった行動をとります。その痒みの原因は様々で、寄生虫(ノミやダニなど)や細菌やカビによる皮膚炎の場合もあります。

ただ、痒みが治まらず掻き続けたり、引っ掻いたりしていると皮膚を傷付けてしまうので、そのような場合も早めに動物病院で受診することが必要になります。

グルーミングなのか、他の原因があるのかの判断基準としては、下記のような症状や行動がないかをチェックして下さい。

  • 痒がっている
  • 脱毛がある
  • 傷がある
  • 腫れている
  • 皮膚が赤い
  • フケが出ている
  • デキモノがある

いずれにしましても、皮膚トラブルの原因は様々ですから、素人判断は禁物です。それぞれの原因に合った対処法がありますので、放置せず獣医師に診てもらうことが大切です。

犬が体を舐めていても、よくやる行動ですから、異変に気付きにくいかも知れません。

そのため、普段からブラッシングをするときに、全身を触って、体型や皮膚の状態をチェックするよう心掛けることも大切なことです。

皮膚のチェックの方法は、頭から尻尾(しっぽ)の先まで観察して下さい。そして、次に毛をかき分けて、皮膚の状態を調べて下さい。

■ 皮膚のチェックポイント

  • フケが多い
  • 毛が抜ける時期ではないのに抜け毛が多い
  • 毛にツヤがなくパサついている
  • ノミの糞が皮膚に付いている
  • かさぶた、ただれが出来ている
  • 皮膚が赤くなっている
  • 皮膚が乾燥してゴワゴワしている
  • 皮膚が黒く変色している
  • 皮膚にデキモノが出来ている
  • 一部分がハゲていて、それが広がっている

(ノミの糞は、黒っぽくゴマのような形をしています)

犬がしきりに舐めたり噛んだりする理由のひとつに、ストレスがあります。ただ、ストレスが原因の場合、獣医師でも原因を特定できないことが少なくありません。

というより、ストレスの原因は、飼い主さんでなければ分からないことの方が多いのです。そのため、次は、ストレスについて見ていきましょう。

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犬のストレスを見抜く方法

犬も人間と同じように感情を持っていますから、ストレスを感じます。ストレスとは、緊張状態が続いたり、心労などが原因で引き起こされるものです。

ただ、生きていく上で、全くストレスを感じさせないというのは無理です。そのため、多少のストレスには慣れることも必要です。

例えば、病院に行くことが嫌いな犬や、ペット美容室でトリミングされることを嫌う犬は、そのような場所へ行くこと自体がストレスになります。

しかし、それは飼い犬として慣れなくてはいけないストレスです。

病院へ行くことや、トリミングは何日も続くものではないので、長時間続く訳ではないことが分かれば、犬は少しずつ我慢できるようになって慣れていきます。

しかし、過剰なストレスにさらされ続けていると、犬の行動や体に様々な兆候が現れ始めます。

犬が出すストレスのサインは色々で、普段から観察していないと見逃してしまいます。逆に、犬とよく接触していれば、いつもと違う行動などに気が付くはずです。

ストレスを感じ続けて、それが慢性化すると、様々な問題行動などを起こすようになります。

例えば…

  • トイレを失敗する
  • 吠える
  • 攻撃的になる
  • 落ち着きがなくなる
  • 抜け毛が多くなる
  • 脱毛にフケが増える
  • 口元をよく舐める
  • 前足や体の一部を舐め続ける
  • 下痢
  • 嘔吐

などなど…

上記のような行動を頻繁にするようであれば、何らかのストレスを疑う必要があります。そのストレスの原因は様々ですが、概ね下記のような原因が考えられます。

■ 犬のストレスの主な原因

  • 運動不足
  • 愛情不足
  • 発情
  • 引っ越し
  • 家族構成の変化
  • 新たにペットを飼い始めた
  • 食事の不足
  • 睡眠不足
  • 工事の騒音

などなど…

犬がいつもと違う行動をしたとき、「健康状態は大丈夫か」「環境に変化がなかったか」「生活習慣に変化はなかったか」などをチェックして、環境を整えストレスを減らすようにしてあげて下さい。

ただ、ストレスを解消する一番の方法は、やはり犬に合わせた遊びをさせてあげることです。

飼い主さんとじゃれ合ったり、ボール遊びをしたり、しっかり散歩することで、ストレスはかなり軽減されるはずです。

ただ、犬に元気がなく、健康状態に変化が見受けられるようであれば、ストレスを疑う必要はあるのですが、飼い主さんにストレスの原因に心当たりがないようであれば、早めに動物病院で受診するべきです。

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