どうもどうも!ユウポンです。
私は、初詣はいつも近所の神社でした。でも、今年は、気分を変えて、少し離れた所にあるお寺に行ってきました。
そのとき、「初詣は、神社とお寺のどちらに行くのが本当なのだろう」と、ふと気になってしまいました。
そして、それを考え始めると、御朱印や参拝などについても、神社とお寺では何が違うのかなども気になってきました。
それで、以下のようなことを調べてみましたので、どうぞ参考になさって下さい。
- 神社とお寺の御朱印の違い
- 神社とお寺の参拝の違い
- その他の神社とお寺の違い
※今回の記事は、下記の文献を参考にしています。
【参考文献】
①神社とお寺の基本が分かる本 著:武光誠(宝島社)
②神社とは何か? お寺とは何か? 著:ペン編集部(CCCメディアハウス)
③お寺と神社 素朴な疑問が解ける本 著:博学こだわり倶楽部(河出書房新社 )
神社とお寺で御朱印に違いはあるの?
御朱印の基本的なスタイルとしては、以下のような感じです。
■ 御朱印の基本的なスタイル
- 大きな角印が押されている
- 小さな印がいくつか押されている
- 参拝日や寺社の名前が墨字で書かれている
上記のようなスタイルが基本形だとしても、神社とお寺では、御朱印に明確な違いがあるのか気になりますよね。
それで、私は、神社とお寺それぞれ15軒ずつに電話をして確認してみました。それを以下にまとめましたのでご覧下さい。
◆神社とお寺の御朱印の違い
神社 | お寺 | |
---|---|---|
右上 | 奉拝 | 奉拝か山号・又は霊場名と札所番号の印(○○霊場○番)など |
右下 | 神社にちなんだ花や神獣などの印がある場合もある | 参拝日 |
中央 | 社印と神社の名前 | 御宝印や本尊の梵字などの印と本尊や本尊がおられるお堂の墨書き |
左上 | 参拝日 | 寺号・寺名 |
左下 | 名前や山号の印など |
神社とお寺の御朱印の違いを上記のようにまとめましたけど、必ずそうなっているという訳ではありません。
例えば、お寺の場合、参拝日は右下が多いのですが、左下の場合もあります。
あと、最近は、オリジナリティを打ちだそうとしているのか、イラストやカラフルな印が押してある御朱印も多くあります。
なお、表では、神社の参拝日は「左上」になっていますけど、左上というよりは「左側」と思って頂いた方がいいです。
という訳で、神社とお寺の御朱印は、明確に定められた決まりというモノは無いようです。
ですから、上記の表のような傾向がある…という程度に考えておけば良いのではないでしょうか。
それでは、次の章では、神社とお寺の参拝の違いについて、ご紹介させて頂きますね。
神社とお寺では参拝の仕方が違うの?
神社とお寺では、参拝の仕方は似ているようで違いがあります。それを以下にまとめました。
◆神社とお寺の参拝の違い
神社 | お寺 | |
---|---|---|
入り口 | 鳥居をくぐる前に、本殿に向かって浅いお辞儀をする。参道の真ん中は神様が通る所とされているため、参道の左側を歩く。 | 山門の前で、本殿に向かって、浅いお辞儀をする。 |
清め | 軽く一礼をする。そして、右手で柄杓(ひしゃく)を持って、器一杯に水を汲み、左手から清める。そのあと、柄杓を左手に持ち替え右手を清める。次に、また右手で柄杓を持ち水を汲んで、左手で水を受けて、その水で口をすすぐ。最後に、残った水で器を洗い流し、柄杓を元に戻す。 | 同左 |
お賽銭 | 鈴を鳴らして、お賽銭を納める。そして、「二拝二拍手一拝」をするのが基本形。しかし、神社によって違う場合もある。ちなみに、一拝は一回お辞儀をするという意味。 | 浅いお辞儀をして、お賽銭を納める。鰐口(わにぐち)などの鳴らし物があれば鳴らして、胸の前で手を合わせて祈る。祈りが終わったら手を下ろし、最後に1回お辞儀をする。その際、柏手(手を打つこと)をしてはいけない。 |
神社とお寺では、参拝の仕方がかなり違いますね。特に注意しないといけないのは、お寺では(かしわで)を打ってはいけないってことです。これは、参拝のときだけでなく、お墓参りでも同じです。
あと、お寺の山門の敷居をくぐるとき、敷居は絶対に踏んではいけません。これは、家の畳の敷居も同じですよね。でも、最近は「畳の敷居を踏んではいけない」なんてことを教える人は少ないそうですけど…。
という訳で、御朱印と参拝について説明させて頂きましたけど、それ以外にも、神社とお寺では違いがありますので、次の章でご紹介させて頂きますね。
神社とお寺の様々な違いをご紹介
神社とお寺の基本的な違いは宗教の違いです。
神社は、日本古来からある神道の神殿で、お寺は仏教の宗教施設です。ですから、考え方や作法などに違いがあって当然ですよね。
例えば、見た目で一番分かりやすいのは、入り口ではないでしょうか。
神社には鳥居がありますけど、お寺にはありませんからね。逆に、お寺にあって神社にないのは、お墓・仏像・釣り鐘などですね。境内に、お墓がないお寺もありますけど…。
他には、神社にいるのは「神職」や「巫女」ですけど、お寺にいるのは「僧侶」と「尼僧」です。
あと、神社やお寺の名称にも違いがあります。上記でご紹介した通り、お寺は仏教なので、名称の読み方は、中国の発音である音読みになります。
一方、神社は神道です。神道は、日本の宗教なので、名称は音読みになります。ですから、浅草寺は「せんそうじ」で、浅草神社は「あさくさじんじゃ」と呼ぶ訳です。
ただ、全ての神社やお寺がそうなっている訳ではありません。
清水寺は、お寺ですから、音読みをすると「せいすいじ」のハズですよね。でも、実際は「きよみずでら」と訓読みで発音します。
このような呼び方になったのは、諸説あるようですけど、清水寺には、清い水があるお寺ということで、それを縮めて訓読みのまま呼ぶようになり、「きよみずでら」となった説が有力なようです。
という訳で、名称の呼び方は、神社は音読みが多く、お寺は訓読みが多いという風に覚えておきましょう。
それにしても、神社とお寺には色々な違いがありますよね。
ただ、私は、このような違いを知る前に、最初に気になったのは「初詣は、神社とお寺のどちらに行くのが本当なのだろう」ということです。
ですから、その辺りのことについても調べましたので、次の章でご紹介させて頂きますね。
初詣は神社とお寺のどちらに行けばいいの?
初詣に行く人は多いですけど、神社とお寺を区別せずに、自分の好きな所へ行っている人は多いのではないでしょうか。
でも、自分が神道を信仰しているのであれば神社へ行き、仏教を信仰しているのであれば、お寺に行くのが本来のあり方です。
ただ、信仰している宗教はない…という人は多いですよね。そのような場合、神社とお寺のどちらへ行っても、特に問題はないそうです。
私は、特に信仰している宗教はないので、神社かお寺かを気にすることはなく、初詣に行くときは、屋台などが多く出ていて、賑やかな感じがする所へ行っています(^^;
ちなみに、初詣とは、その年に初めて「神社」や「お寺」を参拝することだそうです。ですから、2回目の参拝は、本当は初詣とは言わないということですね。
でも、お正月に参拝することを「初詣」という風に捉えている人は多いですよね。だから、初詣は何回も行っていいのだろうか?…と疑問に思う人もいるかとは思います。
しかし、初詣は、その年の1回目の参拝なのですから、2回目は初詣じゃないと考えれば、何回行っても良いことになりますよね。
それに、神社にはそれぞれ「ご神徳」がありますし、お寺もご本尊によって「ご利益」が違ったりしますから、自分のお願いごとに合わせて、いくつも回るのは構わないそうですョ。
ちなみに、「ご神徳」と「ご利益」の違いは、かなり簡略化して説明すると以下のような感じです。
■ ご神徳とご利益の違い
- ご神徳:神様の能力(効能)
- ご利益:神様から受ける恩恵(効果)
全く話は変わってしまいますけど、お寺は英語で「temple」だということは知っていたのですが、神社を英語に訳す場合、どのような単語を使えばいいのか思い付きませんでした。
それで、「神社」を意味する英語を調べてみると、全く知らない単語でした。その辺りのことは、次の章で、簡単に説明させて頂きますのでどうぞご覧下さい。
神社とお寺は英語では何ていうの?
神社とお寺は、以下のような英単語を使うのが一般的です。
■ 神社とお寺を英語で訳すと…
- 神社:shrine(シュライン)
- お寺:temple(テンポー)
ただ、英語の「shrine」と「temple」は、日本人がイメージしている区別の仕方ではありません。
shrineは、神社だけを指すのではなく、キリスト教・イスラム教・仏教に対しても使われています。shrineの意味は、人が集まって神様に祈る場所ということではなく、神様や聖人のために作られた建物をイメージした言葉です。
一方、templeは、人が集まって祈る場所というイメージです。
要するに、日本では、宗教の違いで「神社」と「お寺」を分けていますけど、英語では目的の違いによって、建物の呼び方が違っているという感じですね。
でも、日本に住んでいるアメリカ人の多くは、神社を「shrine」と呼んで、お寺を「temple」を呼んでいますから、単純にそういう呼び方をするのだと思っておけばいいのかも知れないですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。神社とお寺の違いは、色々とありますね。
私が神社とお寺の違いを調べて、一番面白く思ったのは、神社は音読みが多く、お寺は訓読みが多いということです。これは、理由が分かると、なおさら面白く感じました。
いずれにしましても、今後は、神社とお寺の違いをしっかり意識して、神様に失礼がないように参拝したいと思います。