生姜の効能:効果を最大限に引き出す症状別の摂取方法って?

こんにちは!ユウポンです。

かなり前ですけど、テレビで生姜(しょうが)の効能が紹介されていました。私は、テレビでそのようなことが紹介されていると、必ずと言っていいほど見てしまいます。年を重ねるごとに、体のあちこちに不具合が出てきましたので…(^^;

それで、そのテレビ番組を見ているだけでも、かなり生姜のことが分かったのですが、もっと詳しく知りたくなってしまい、いくつかの専門書を購入して色々と調べてみました。すると、生姜には様々な効能があって、私が思っていた以上に凄い食材だということが分かりました。

そこで、今回は「生姜の効果効能」「生姜エキスの効果的な摂取方法(レシピ)」などをご紹介したいと思います。ちなみに、私は料理が全然ダメなので、私が紹介するレシピは超簡単なモノです。だから、誰にでもスグに始められると思いますョ。
 


※今回の記事中の情報は、下記の文献を参考にしています。

【参考文献】  

①生姜力 著:石原結實(主婦と生活社)
②決定版! 酢ショウガで病気を治す本 著:安心編集部(マキノ出版)
③医者いらずの「生姜」事典 著:石原結實(PHP文庫)


 
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生姜には、どんな効果効能があるの?


生姜(しょうが)は、ほとんどの漢方薬に含まれているそうです。それだけでも、生姜の凄さが分かりますよね。

イギリスでは「ginger bread(生姜パン)」というパンがあります。このパンは、16世紀にイギリスでペストが流行したとき、国王のヘンリー八世が「生姜を食べるように!」と国民に促したそうで、それ以来、イギリスではよく食べられるようになったそうです。

生姜の効能は、昔から世界各地で知られていたということですね。日本では、昔から風邪をひいたときは、生姜湯を飲む習慣がありましたよね。最近は、あまり飲む人はいないようですけど…。

■ 生姜効果で改善が期待できる病気

  • 肥満
  • 風邪
  • 頭痛
  • 肩凝り
  • 冷え性
  • むくみ
  • 便秘
  • 下痢
  • 吐き気・二日酔い
  • 生理痛・生理不順・更年期障害・子宮筋腫
  • 胃炎・胃潰瘍
  • めまい・耳鳴り
  • 慢性疲労・夏バテ
  • 狭心症・心筋梗塞
  • 膀胱炎(ぼうこうえん)・腎盂腎炎(じんうじんえん)
  • うつ・自律神経失調症

 
他には、「しゃっくり」「水虫」「薄毛」「円形脱毛症」にも効果があると言われています。これだけ色んな効果があると、万能薬と言ってもいいのではないでしょうか。ただ、それぞれの症状に合わせて、生姜エキスの最適な摂取の仕方があります。

その辺りのことは、次の章で詳しく説明させて頂きますね。

生姜の有効成分を効果的に摂取する簡単な方法は?


生姜は、様々な病気を改善する効果が期待できるのですが、生姜のエキスを簡単に、しかも効率よく摂取するには「生姜紅茶」または「生姜湯」が効果的です。

■ 生姜紅茶の作り方

  1. 生姜を皮が付いたままよく洗って、それをすりおろします。すりおろした絞り汁は、ガーゼやキッチンペーパーなどで絞り汁を取ります。もし、苦手でなければ、すりおろしたままでも構いません。
  2. 紅茶を作って、カップに入れます。そのときの紅茶の濃さは、お好みで大丈夫です。
  3. 紅茶に生姜の絞り汁を入れます。慣れない間は少量から始めて、少しずつ増やしていくようにして下さい。
  4. 最後に、黒糖を適量加えます。

 

■ 生姜湯の作り方

  1. 生姜を皮が付いたままよく洗って、それをすりおろします。
  2. すりおろした生姜を茶こしなどにいれて、上から熱湯を湯飲み茶碗に注ぎ入れます。茶こしがなければ、そのまま湯飲み茶碗に入れても構いません。
  3. 最後に、黒糖やハチミツで甘みを加えます。

 
生姜を絞る量は約10グラムです。これは親指ぐらいの量です。もし、生姜パウダーを使うのであれば、小さじ1杯を紅茶に入れて下さい。チューブタイプの生姜を使う場合は、2センチぐらいを1杯分と考えて下さい。

なお、生姜には、根生姜と新生姜があります。根生姜は、養分をしっかり蓄えてから収穫されているので、新生姜ではなく根生姜を使うようにして下さい。

①新生姜:出来たばかりの若い部分
②根生姜:お店でよく見かけるゴツゴツした皮付きの生姜

それでは、次の章から症状別の方法をご紹介しますね。

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症状別の効果的な摂取方法って?


生姜を使った症状の改善方法は、生姜を使った料理などもありますけど、今回は三日坊主にならないように、簡単な方法をお伝えすることに徹しています。そのため、どの症状も生姜紅茶または生姜湯を飲むということになります。

ただ、症状によって、生姜紅茶に加えた方が良いモノなどもありますので、その辺りのことを症状別にご紹介しますね。

肥満

肥満を解消するためには、生姜紅茶に塩をひとつまみ加えるのがポイントです。塩を加えた生姜紅茶は、1日3~6杯飲み続けるとダイエット効果が期待できます。

注意点としては、塩は化学塩ではなく、必ず粗塩などの自然塩を使うことです。ちなみに、私の娘も、この方法でダイエットに成功しました。もし、娘のダイエット体験談に興味があれば、別ページの「生姜紅茶ダイエット:全く努力せずに2ヶ月で痩せた方法!」もご覧下さい。

風邪

風邪の場合、生姜紅茶に葛粉(くずこ)を3グラム入れて飲んで下さい。葛粉入り生姜紅茶を1日3~6杯飲むと、風邪の症状を抑える効果が期待できます。

生姜の辛味成分には、発汗や解熱作用の他に、タンを取ったり咳(せき)をしずめる作用があります。なお、葛(くず)にも強力な発汗・解熱作用があります。あと、紅茶のテアフラビン(赤い色素)には、ウイルスを殺菌する作用があります。

頭痛

頭痛も風邪と同じで、葛粉を入れた生姜紅茶を飲んで下さい。頭痛の場合は、1日1~3杯です。

生姜には、体内に溜まった余分な水分を排出する作用があります。その作用は、痛みの改善にも有効です。生姜は、痛みをしずめる作用や、炎症を抑える作用があることが分かっています。

肩凝り

肩凝りの場合は、生姜紅茶または生姜湯を1日3~6杯飲んで下さい。

肩凝りの主な原因は、首から肩にかけての筋肉の血行不良です。そのため、生姜の温め効果で「冷え」を撃退すれば、肩凝りは和らいできます。

冷え性

冷え性の場合も、生姜紅茶または生姜湯を1日3~6杯飲んで下さい。

西洋医学には「冷え性」という病名はないのですが、漢方医学では、「冷え」こそが万病の下地を作っていると考えられています。そのため、冷え性を改善することは、あらゆる病気の予防になりますので、生姜紅茶だけでなく、毎日の食生活に出来るだけ生姜を取り入れて、少しずつ体質改善していくことが大切です。

むくみ

むくみの場合も、生姜紅茶を1日3~6杯飲んで下さい。

むくみは、体内に余分な水分が大量に溜まっている状態です。午後から夕方にかけて足がむくむ人は、時間の経過と共に、上半身の余分な水分が重力などで下がっていくのが原因です。そのため、生姜紅茶の余分な水分を排出する作用で、むくみを改善させて下さい。

便秘

便秘の場合も、生姜紅茶または生姜湯を1日3~6杯飲んで下さい。

便秘解消の方法は、「水を多く飲む」「牛乳を飲む」「生野菜や果物で繊維を摂る」などの方法が一般的ですよね。でも、これらの方法は、全て体を冷やす方法になります。そのため、体内の水分が多くて冷えている人にとっては、逆効果になる可能性もあります。

お腹に手の平を当ててみて、冷たく感じる人は、大腸や直腸が冷えている証拠です。そのような人は、生姜紅茶で体を温めて、大腸や直腸が活発に動くようにするのが、便秘解消の近道です。

下痢

下痢の場合は、生姜紅茶や生姜湯ではなく、大根と生姜で作る「大根生姜湯」を飲んで下さい。作り方は、すりおろした大根を大さじ3杯と、すり下ろした生姜を大さじ2分の1ほど熱い番茶に入れて下さい。お好みで醤油を大さじ2分のほど加えると飲みやすくなります。

慢性の下痢は、冷えか水分の取りすぎが主な原因です。体が冷えると、体内の水分を捨てて、体を温めようとするメカニズムが働きます。そのため、特に胃腸を温めることが大切です。生姜は胃腸を温める効果がありますし、殺菌作用や毒素を排出する作用もありますので、食中毒などによる急性の下痢にも効果を発揮します。

吐き気・二日酔い

吐き気・二日酔いの場合は、生姜紅茶または生姜湯を1日3~6杯飲んで下さい。

吐き気があるときは、体を温めて、胃の中の余分な水分を血液に吸収させて、発汗・排尿を促して、余分な水分を排出するのが効果的です。また、生姜には、船酔い・つわり・抗がん剤による吐き気を抑える効果があることも分かっています。そのため、船酔いなどが心配なときは、粉末生姜やチューブ入り生姜を携帯しておくのがいいでしょうね。

生理痛・生理不順・更年期障害・子宮筋腫

婦人科(生理痛・生理不順・子宮筋腫・子宮内膜症など)の病気には、生姜湯がオススメです。更年期による「のぼせ」には、生姜紅茶に入れる黒糖の代わりに、ハッカ(シソ科)の飴(あめ)を入れて、1日3~4杯飲むと効果的です。

冷え性の女性は、ヘソより下が格段に冷たいのが特徴です。子宮や卵巣は、ヘソより下にあるので、下腹部の冷えは、子宮や卵巣の血行が悪いことを意味します。その結果、卵巣で作られる女性ホルモンの分泌が悪くなって、卵巣自体の働きが弱まってしまいます。そして、子宮も同様の機能低下がみられるようになります。そのため、婦人病や更年期による症状(息苦しさ・のぼせ・イライラ・不安など)も起こりやすくなります。

胃炎・胃潰瘍

胃炎・胃潰瘍の場合も、生姜紅茶または生姜湯を1日3~6杯飲んで下さい。

胃や十二指腸の病気は、冷え性の人に多い病気です。生姜には、体を温める作用の他にも、胃腸の内壁の血液循環を良くして、胃腸の働きを促すと共に、消化吸収を高める働きもあります。

めまい・耳鳴り

めまいや耳鳴りの場合、生姜紅茶にシナモン(ニッキ)をいれて、1日最低3杯は飲むようにして下さい。

めまいや耳鳴りは、漢方医学では、耳の奥の方にある内耳の中のリンパ液(水分)が多くなっている状態だと考えられています。そのような状態になると、平衡感覚の調整が上手くいかずに、めまいが起こるとされています。あと、耳の中に余分な水が多くなると、耳鳴りの原因にもなります。そのため、生姜の水分を排出する作用は効果的です。

慢性疲労・夏バテ

慢性疲労や夏バテには、生姜紅茶に黒糖を多めに入れて、1日3~6杯飲むようにして下さい。

慢性疲労や夏バテをしている体は、自律神経の働きが乱れて、血行が悪くなっています。その結果、体内の細胞に栄養素や酸素が行き渡らず、体内には余分な水分・老廃物・疲労物質が蓄積されてしまいます。そのため、生姜で体を温めて血行を良くすることが大切です。

狭心症・心筋梗塞

狭心症や心筋梗塞の場合、生姜紅茶や生姜湯を毎日飲むようにして下さい。

心臓の筋肉に栄養を運ぶ血管(冠動脈)が動脈硬化を起こして狭くなり、心臓への栄養や酸素が充分に補給されないときに起きる胸痛が狭心症です。そして、細くなった冠動脈に血栓が詰まってしまい、血液が完全に途絶えると心筋梗塞になります。動脈硬化や血栓を防ぐには、日頃から体を温めて、血行を良くしておくことが大切です。

ぼうこう炎(ぼうこうえん)・腎盂腎炎(じんうじんえん)

膀胱炎や腎盂腎炎の場合、生姜紅茶を1日3~6杯飲むようにして下さい。

西洋医学では、膀胱炎になったら水を大量に飲んで、尿で菌を洗い流すようにと指導されます。でも、膀胱が冷えて血流が悪くなり、菌の侵入を防げなかった場合も考えられるので、水を大量に飲むと、さらに膀胱を冷やして血流が悪くなる恐れもあります。

なお、腎盂腎炎は、さらに菌が上昇して腎臓の出口まで到達して起こるものなので、対処法は膀胱炎と同じになります。という訳で、膀胱炎や腎盂腎炎の場合は、体を温めながら排尿を良くすることが大切で、生姜は最適な食材と言えます。

うつ・自律神経失調症

うつや自律神経失調症の場合、生姜湯に刻んだシソの葉を入れて、1日3杯以上飲んで下さい。ちなみに、シソの葉は、2~3枚を細かく刻んで入れて下さい。なお、シソを火であぶってから入れたり、シソの葉4~5枚を水400ccで煎じた汁に、すりおろし生姜を入れても同じ効果が得られますので、お好みで選んで下さい。

漢方医学では、うつや自律神経失調症は「冷え」が原因と考えられています。冬季に限定される「冬季うつ」などもあるぐらいですから、やはり体温が低くなると症状が出やすくなるのでしょうね。いずれにしましても、精神的な不調を改善するには、体を温めることが大切ですから、生姜はどんどん活用すべきですね。


上記では、簡単に生姜のエキスを摂取するために、難しい料理のレシピなどは一切ご紹介せず、生姜紅茶や生姜湯など、飲むだけで症状を改善させる方法をご紹介しました。三日坊主になっては意味がないですからね。

ただ、生姜の効能を得るためには、飲む以外の方法もありますので、次の章ではその辺りのことを、簡単にご紹介させて頂きますね。

生姜紅茶以外にも効果的な摂取方法はあるの?


この章では、飲む以外の生姜活用法として、生姜湿布をご紹介しますね。生姜湿布は、皮膚から生姜のエキスを摂り入れる方法で、効能としては、下記のような効果が期待できます。

■ 生姜湿布で効能を期待できる症状

  • 筋肉や関節の痛み
  • ゼイゼイする咳(せき)
  • 下半身のむくみや腫れ
  • 胃腸の痛み
  • 生理痛
  • などなど…

 
上記のような症状がある場合、生姜湿布で患部を温めると、その直後からジワジワと温まり、症状が楽になってきます。

■ 生姜湿布の材料

  1. 生姜:大2個(約150g)※新生姜ではなく根生姜が良い
  2. 水:10カップ(2リットル)
  3. 木綿の袋(又はハンカチ):1枚
  4. 厚めの浴用タオル:2枚

 

■ 生姜湿布の作り方

  1. 生姜を皮付きのままよく洗い、すりおろす。
  2. おろした生姜を木綿の袋に入れ、袋の口を縛る。
  3. 水を入れた鍋に木綿の袋を入れ、強火で熱して沸騰寸前で火を止める。
  4. 70度ぐらいの温度になったら、タオルを浸してヤケドをしないように軽く絞る。
  5. 木綿の袋を患部にあてて、タオルが冷めないように上からビニール袋をかぶせ、その上に乾いたタオルを乗せて、そのまま約10分おく。
  6. タオルが冷たくなってきたら、とろ火で温めた鍋に浸して絞り、再び患部にあてる。そして、再度ビニール袋と乾いたタオルで保湿する。
  7. 4~6の行程を2~3回繰り返す。

 
痛みがヒドイ場合は、1日に2~3回行って下さい。なお、生姜湿布をしたあとの約1時間は、入浴すると患部がヒリヒリするので注意して下さいね。

最後に

いかがでしたでしょうか。生姜には様々な効能があることがお分かり頂けましたでしょうか。いずれの場合も、最低でも7日ぐらいは続けて下さいね。

そして、「何となく体調がいいな」「体がポカポカしてるな」「体が軽く感じる」など、何らかの変化があれば、生姜を摂り入れた健康法と相性がいいということです。

そのように感じたなら、是非それ以上続けてみて下さい。どんどん自分の体が変化していくことに驚かれると思います。私の娘の場合は、ダイエット目的で生姜紅茶を飲んでいたのですが、本当に効果がありましたからね。

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