どうもどうも!ユウポンです。
私たち夫婦には、仲良くしている近所のご夫婦がいます。そのご夫婦には、お子さんが一人いるのですが、なかなか二人目が出来ませんでした。
そのご夫婦は、どうしても二人目の子供が欲しくて、不妊治療(妊活)を続けてこられました。でも、何年経っても二人目を妊娠することが出来ないので、先日「不妊治療」をやめる決心をされました。
二人目の不妊治療のやめどきがいつなのか、それを判断するのは非常に難しいと思います。何故なら、子供を一人は産んでいるのですから、「いつかは…」という気持ちを簡単に捨てることは出来ないですからね。
ところで、そのご夫婦は、何をどのように考えて、不妊治療をやめるに至ったのでしょう。
その辺りのことは、そのご夫婦の奥さんが色々と話してくれました。そのとき、本当に素晴らしい話をしてくれましたので、私が感動した奥さんの話をご紹介させて頂きますね。
※今回の記事中の情報は、近所の奥さんの話や下記の文献を参考にしています。
【参考文献】
①不妊治療のやめどき 著:松本亜樹子(WAVE出版)
②先生! 私は妊娠できますか? 著:中村はるね(主婦の友社)
③こうのとり相談室 不妊治療の心のよりどころとして 渡辺みはる(はる書房)
不妊治療をやめられた一番の理由とは?
奥さんは、不妊治療をやめる決意が出来たキッカケは、「自分の人生を冷静に見つめる(見直す)ことが出来たから」と言っていました。どいういうことかと言いますと、今を「幸せ」だと思うことが出来るようになったということのようです。
不妊治療をしていた頃は、何が何でも子供を作らなければいけないという義務感に襲われていたそうです。二人目の子供を作らないという選択肢は、頭の中に微塵もなかったので、子作りという呪縛に囚われていた感じだったらしいです。
でも、二人目の子供がいない将来の生活を、夫婦で一緒に色々と考えていくうちに、「現在1人の子供がいる訳だし、これって本当に幸せなことじゃないか」という風に考えることが出来るようになったんだそうです。
そういう状況に置かれていない人にしてみれば、「最初からそう考えればいいじゃん」と思うかも知れないですね。でも、子作りが義務のように感じてしまっているときは、とてもじゃないですけど、そんな風には考えられないというのは、私は何となく分かります。
そして、奥さんは、次のようにも言っていました。
- 幸せというモノは、目的や目標にするモノじゃなく感じるモノ。
- 幸せを感じる能力がなければ、幸せにはなれない。
どんなにお金があっても、どんなに凄い地位を手に入れたとしても、幸せを感じる能力が欠落していると、幸せを感じることは出来ないということですね。
逆に、求めていたモノに手が届かなくても、それを素直に受け入れることが出来れば、幸せを感じることが出来るということです。
奥さんは、「絶対に、二人目の子供を作らなければいけない」と思い込んでいたときは、自分には、幸せを感じる能力が欠落していたと言っていました。でも、そんな自分を冷静になって見ることが出来たとき、幸せというモノは、追い求めるモノではなく、既に自分に溢れているモノだと気付いたそうです。
要するに、二人目の子供が出来なくても、ご主人と子供が1人いる素敵な家庭で生活しているのですから、現在とても幸せであることに気付いたという訳です。だから、不妊治療のやめどきを見つけることが出来たんだそうです。私は、その話を聞いて、奥さんは悟りを開いたのでは…と思うほど感動しました。
という訳で、そのご夫婦は、二人目の子供を授かることは出来なかった訳ですけど、幸せを感じる能力を開花させることが出来たので、不妊治療をやめることを決意できたということです。
ところで、そのご夫婦が「なぜ二人目の子供を欲しがっていたのか」「不妊治療をやめるキッカケになったのは何なのか」という点について、次の章でご紹介させて頂きますね。
二人目の不妊治療をやめるキッカケは?
まず、近所のご夫婦が、なぜ二人目の子供を欲しいと思っていたのかを説明させて頂きますね。
ご夫婦のお子さんは、重度の自閉症なので、夫婦が子供の面倒を見ることが出来なくなったとき、二人目の子供に面倒を見てもらいたいという考えがあったそうです。
【② 兄弟が欲しい】
子供に兄弟を作ってあげたいという気持ちもあったみたいです。
【③ 家族を増やしたい】
ご夫婦は、3人ぐらいの子供がいる家庭が理想だったそうです。だから、純粋に子供を増やしたいという気持ちも強かったそうです。
①~③については、色んな考え方がありますし、本題から外れますので、今回はご夫婦の考えを紹介するだけにしておきますね。いずれにしましても、そのご夫婦は、上記のような理由で、どうしても二人目の子供が欲しかったということです。
ちなみに、ご夫婦の間では、①の考えが強かったようです。でも、奥さんが41歳になり、そろそろ限界を感じてきたとき、ご夫婦で話し合って、不妊治療をやめる決意に至ったという訳です。
ただ、奥さんは、何年にも渡ってツライ不妊治療を続けてきたのですから、突然キッパリと諦めることは、やはり出来なかったそうです。それは、当然だと思います。
なお、ご夫婦が不妊治療をやめようと思うキッカケは、下記の通りです。
- 妊娠する確率が激減する年齢に達した
- 治療費による借金を増やしたくない
- ツライ不妊治療から逃れたい
専門書を見ても、キッパリとやめらる人は少数派で、多くの人は「やめなきゃ」「やめよう」と決心して、やめる方向に自分の気持ちを持っていこうと頑張って、やっとの思いでやめる決心をするそうです。
ご夫婦は、何度も話し合いをして、最終的には、それまでの頑張りを自分たちで褒め合ったそうです。そして、これまで家族3人でやってきたのだから、これからも家族3人で仲良く暮らしていけばいいと考えられるようになっていったそうです。
要するに、諦めるのではなく、現状を受け入れて、二人目の子供がいない道を選ぶという前向きな考え方に変えることが出来たというです。ただ、そのような決意に至るのは簡単なことではありませんよね。だから、そのような考えが出来るように、その決意は「不妊治療の最後の頑張り」だと捉えて前を向いたそうです。
なお、不妊治療のために多額の借金(約300万円)をされていましたので、不妊治療を続けることは、借金を返せないままになるということも、不妊治療をやめる大きな理由のひとつではあったようです。
そして、現在では、不妊治療は確かにツラかったし、結果を出せなかったのは残念だけど、それは自分の人生に必要だったことだと思うので、良い人生経験だったと思えるようになったそうです。そして、頑張ったご褒美として、犬(チワワ)を飼うことにしたそうです。
しかも、4匹も…。
何故、4匹なのかは聞いてないですけど、家族が増えて賑やかになったようです。それはそれで大変みたいですけど、4匹のチワワを散歩させている奥さんを見ていると、本当に楽しそうですョ。それに、ご夫婦を見ていると、吹っ切れた感じがして、不妊治療をしていた頃とは、明らかに何かが違う感じがします。
という訳で、そのご夫婦は、不妊治療をやめた訳ですけど、多くの人は諦め切れず、不妊治療をやめるタイミングが分からず悩んでいる場合が少なくありません。
そこで、どうして不妊治療をやめることが出来ないのかを、次の章でご紹介させて頂きますね。
不妊治療をやめられない理由は?
不妊治療をしていて、なかなか結果が出ない場合、どのタイミングで不妊治療をやめるべきか、判断するのは難しいですよね。でも、結果が出なければ、子供を諦めなければならない場合があるのも現実です。
ただ、様々なことを考慮した上で、不妊治療をやめようかと思っても、なかなか決心が出来ない人は少なくありません。その理由は人それぞれですけど、いくつかの専門書の体験談を見てみると、下記のような理由が多いことが分かりました。
- 次こそは妊娠すると思うから
- 一人目の子供に兄弟を作ってあげたいから
- かなりのお金をつぎ込んできたから
- 諦めてはいけないと思うから
などなど…
でも、上記で紹介した奥さんの考え方をすれば、不妊治療をやめられない呪縛から逃れられるのではないでしょうか。
決して、諦めた方が良いということを言ってるのではないですョ。ただ、本当は「もう、そろそろ終わりにしたい」と思いながらも、不妊治療をやめることができない…ということなのであれば、奥さんの考えがひとつのヒントになるのではないかと思います
奥さんは、最初は子供が欲しいという気持ちは横に置いておいて、二人目が出来ないままの10年後・20年後・30年後のビジョンを描いてみたそうです。
すると、目から鱗(うろこ)が落ちたような感じで、幸せというモノの捉え方が変わっていったので、不妊治療をやめる決心が付いたそうです。そこに至るまでには、かなりの葛藤があったとは思いますけど…。
最後に
いかがでしたでしょうか。二人目の不妊治療のやめどきが分からず悩んでいる人は、一度スタートラインに戻ってみて、溢れている自分の幸せを見つめることが出来るように、自分自信を少し離れた所から見つめ直してみてはどうでしょうか。
「幸せは、追い求めるモノではなく感じるモノ」
このような考え方ができれば、「二人目の不妊治療のやめどき」について、別の視点から見つめ直すことが出来るような気がするのですが、どうでしょうか?
私は、奥さんが話してくれた話は、とても素晴らしい考え方だと思いました。このように考え続けて生きていくことが出来れば、本当に幸せな人生を送れるのではないかと思います。生きていれば、本当色んなことがありますけど、幸せを感じる能力を持ち続けて、人生を謳歌したいものですね。