会話が苦手でも克服可能!その為のポイントを片っ端からご紹介

どうもどうも!ユウポンです。

私は、働くようになるまでは、普通に喋ることが出来る人間だと思っていました。でも、社会人になって、それなりの話をしなければいけないとき、自分でも呆れるほど、上手く話をすることが出来ませんでした。例えば、部署内のミーティングでさえ、自分の言いたいことが言えないほどでしたからね。

それで、会社の先輩に指導してもらったり、話し方を解説したような本を読みあさったりしていました。

そんな日々を送っていたのですが、色々と経験するうちに、大勢の前でも、それなりに話せるようになりました。その大きなキッカケとなったのは、仕事の関係で、異業種交流会などでのスピーチを何度もするようになったからです。

やはり、場数を踏むというのは勉強になりますね。

そこで、今回は「会話が苦手で何とか克服したい」と思っている人のために、話下手を克服する方法として、私の経験や先輩から教えてもらったこと、あとは書籍で勉強したことなどをご紹介させて頂きますね。
 


※今回の記事中の情報は、下記の文献を参考にしています。

【参考文献】  

①わかりやすく(伝える)技術 著:池上 彰 (講談社現代新書)
②人前で話すのがラクになる!5つの魔法 著:金光 サリィ(ダイヤモンド社)
③誰とでも仲良くなれる人の聞き方・話し方 著:岩崎 一郎(クロスメディア・パブリッシング)


 
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よく喋る人は、本当に会話が上手なの?

話下手を改善する方法世間では、下記のように思っている人が多いような気がします。

●よく喋る人 = 会話上手
●おとなしい人 = 会話下手

 
でも、よく喋るからといって、喋るのが上手いとは限らないですョ。以前、私が働いていた会社の同僚は、普段はよく喋るんですけど、幹部会議で発表や報告をするときは、いつも支離滅裂な話をしてしまう人がいました

あと、「君は、よく喋る人から営業に向いている」などと言う人もいますけど、その言葉を裏返せば、「口数の少ない人は、営業に向いていない」という意味があるように思うのですが、それも違うと思います。何故なら、私が働いていた会社に、吃音(きつおん)で普段は口数の少ない人がいたのですが、営業成績は抜群でしたからね。

だから、よく喋る人が会話が上手だとは限らないですし、あまり喋らないからといって、話下手だという訳でもないと思います。

ただ、おとなしい人は、喋る機会が少ないので、話下手の人が多い傾向にあるようにも思いますけど…。でも、上手に会話するポイントを押さえておけば、簡単に話下手を改善することができるのも事実なんです。

「簡単に…」と言われると意外かも知れませんね。でも、要領よく話すコツを掴めば、そんなに難しいことではないんですョ。

それでは、まず、話下手を改善するためのヒントを見てみていきましょう。

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人前で上手く話す為の極意

人前で上手く話せる人もいますけど、私の経験では、ほとんどの人は、人前で話すことに対して、苦手意識を持っているような気がします。でも、人前で話さないといけない場合ってありますよね。

人前といっても、数十人以上の前で話すこともあれば、十数人の前で話す場合もあります。あと、いつも顔を合わせている数人の同僚を前にして、発表するような場合もありますね。

いずれの場合も、人前で喋らなければいけないということで緊張感が高まってしまい、「上手く喋れないのでは…」というプレッシャーを感じてしまうものです。

でも、ポイントを押さえておけば、大失敗ということにはならずに済みます。そのポイントをまとめると、下記の5つになります。

  1. 最初に話すべき事とは?
  2. 大勢の前で話す場合の注意点は?
  3. 話す必要がない事とは?
  4. あがらない為の特効薬はある?
  5. 話下手の典型的な例とは?

 
それでは、上記の5つのポイントを順番に見ていきましょう。

最初に話すべき事とは?

会話が苦手、克服する方法
話下手の人は、話しをしている最中に、頭に浮かんだことを予定外のところで挟み込んでしまいがちです。そのような話し方をすると、頭の中がゴチャゴチャになってしまうので、終着地点を見失って、支離滅裂な話をしてしまう可能性が高くなります。

それを防ぐコツは、結果や結論を最初に話して、そのあと、そうなる要因などを噛み砕いて話すことです。

「結果・結論」→「要因・理由」

結論を最初に話せば、その後は、そのこと以外の話が出来なくなりますよね。要するに、話を広げるのではなく、話の内容を絞っていくことになるので、話が脱線しなくなるという訳です。

ちなみに、一番ダメなのは、本題に入る前に長々と講釈を垂れて、なかなか本題に入らず、本題に入ってからは論点が見えてこない話し方です。

そうならないようにするには、自分用のレジュメを作って、話しが反れかけたら、スグに元に戻せるようにしておくと、聞いている方も分かりやすくなりますョ。

大勢の前で話す場合の注意点は?

いつも、仲間内ではお喋りで通っている人が、大勢の前では上手く喋れないということは少なくないですよね。その理由を考えてみると、お喋りな人は、1対1や少人数で喋るのは得意なのですが、それは瞬間瞬間に言葉を発しているだけで、それを連発していることが多いからではないかと思います。

要するに、物事を順序立てて喋るという認識が欠けているので、大勢の前でちゃんとしたスピーチをしようとすると、「こんなはずでは…」ということになってしまう訳です。

でも、話すだけであれば、何とかなる場合もあります。ただ、それだけでは、話下手から抜け出せているとは言えません。

やはり、聞いている人達が「いい話しを聞けた」と納得できてこそ、話下手から卒業できたと言えるのではないでしょうか。そのようになるためには、「上手く話そう」「いいところを見せよう」などと気負わないことが大切です。そのようなことが頭にあると、大抵は失敗してしまうものです。

何故なら、そのような気持ちの裏側には、「失敗したらどうしよう」という気持ちが必ず同居しているからです。ましてや、笑いを取ろうとウケを狙ったりすると、それがスベってしまった場合、もう頭の中は真っ白になってしまいます。

そのような事態に陥らないためには、100点満点を狙わないことが大切です。上手な言い回しや、粋な喋り方など考える必要はありません。

まず、自分の言いたいことを明確にして、それを順序立てて淡々と話すだけでいいのです。そして、聞き手によく伝わったかどうかで、成否を判定するようにします。誰でも、最初から上手くいくハズはないですし、100点を目指すと、満足のいく話しが出来なかったときの落胆も大きくなりますョ。

そのため、最初は60点ぐらいを合格とするべきです。ただ、それなりに喋ったとしても、言いたいことがほとんど言えていないようでは、及第点にすることは出来ません。

最低でも、言いたかったことの半分以上は言えるように頑張るべきです。

話す必要がない事とは?

話の始めに、「急にスピーチを頼まれてしまいまして…」とか、「大そうな話しは出来ませんが…」などと、予防線を張ってから話を始める人がいますよね。

これは、日本人特有の謙虚さという考え方もあるでしょうね。でも、そのような言い訳をしたところで、あとの話しがダメダメだったとしても、全く予防線にはなりません。何故なら、最初に言った「言い訳」なんて、ほとんどの人は覚えていないからです。

「言い訳」というものは、ほとんどの人は見苦しいとしか感じません。そのため、堂々と話しをするためにも、最初に言い訳など言う必要はありません。

でも、話しておいた方がいい話というモノもあるんです。これは、ぜひ覚えておいて頂きたいです。

それは、自分の身近なエピソードです。「大した話じゃないなぁ」と思うようなことでも、他人にすれば「へぇ~」と思うことは多いものです。

偉人の言葉や成功者の話をするのも悪くはないですョ。でも、話の中に上手く溶け込まさないと、取って付けたような感じになってしまって、違和感を感じさせてしまうことが往々にしてあります。だから、そのような話は注意が必要です。

でも、自分のエピソードであれば、文言を覚える必要がないですし、自然に話すことが出来ますから、自分のエピソードは、意外にお勧めのネタなんですョ。

あがらない為の特効薬はある?

人前で話すことに慣れていない人は、話を始めて下記のようなことを感じ始めると、途端にあがってしまいます。

・視線が気になる
・調子良く話せない
・顔がこわばる
・手が震える
・不安を払拭できない

 
では、あがってしまったとき、どうすればいいのか?

残念ながら、「あがり」の特効薬はありません。でも、これをすれば、絶対にあがらなくなるというモノはないのですが、チョットしたことで、あがりから解消されることはあります。

【テーブルの水を飲む】
テーブルの水を飲んで大きく深呼吸すると、気分転換になり、冷静になれる場合があります。

 

【何かを手で握る】
あがってしまったとき、何をすれば良いのか分からなくなり、冷静さを失います。そのようなとき、ペンでもライターでも構わないので、手で握っていると、不思議と落ち着いてくる場合があります。

 

【聴衆の顔を見る】
人前に立っていると、恥ずかしさや緊張から、無意識のうちに、聴衆から目をそらしたり、下を向いたりしてしまうことがあります。でも、聴衆の顔を見て、「この人はしっかり聞いてくれているな」とか「全体的にザワついているな」などと観察すると、自分を取り戻すことができて、あがりがおさまってくることがあります。おそらく、観察するという行為が、あがっていることを忘れさせて、冷静さを取り戻せるのではないでしょうか。

 
あと、話すことを「ど忘れ」をしてしまって、あがってしまうこともあります。そのような場合は、開き直って、「ど忘れしてしまいました」と言ってしまうのも、一つの手です。開き直ることが出来れば、意外なほど緊張が解きほぐされますからね。

いずれにしましても、ベテランの話し手ではないのですから、「あがって当然」という気持ちに切り替える事が出来れば、「あがる」ということが怖くなくなります。

あがってしまうことを恐れていると、「あがらないように…、あがらないように…」と思い続けてしまい、逆にあがってしまうものです。これは多くの人が経験しているのではないでしょうか。でも、「あがって当然」と開き直れば、意外なほどあがらないものですョ。

話下手の典型的な例とは?

書籍などは、最初に序章があって、読み進めていくうちに本題に入っていきますよね。話下手の人は、それと同じようなパターンで話をしてしまいがちです。

でも、話を聞いている人達のほとんどは、最初から最後までしっかり話を聞いている訳ではありません。

話を聞いている人たちは、最初と最後と、話し手が力を入れて喋った部分ぐらいしか聞いていません。これは、話が長くなればなるほど、その傾向は強くなります。

そのため、ポイントとなる部分をどこで話すかで、話を聞いている人の理解度は大きく違ってきます。話を聞いている人は、最初は気持ちに張りがありますし、どんな話をするのか興味を持っていますから、話し始めは必ず聞いてくれています。

という訳で、一番伝えたいことは、やはり最初に持ってくるのがベストです。

書籍のように、序章から話を始めて、本題の周辺の話にばかり時間を取ってしまうのは、話下手の典型と言えます。どうでもいいような話を、いたずらに長引かせると、誰でも飽きてきますし、そのうち眠たくもなってきますよね。

そのため、「話がダラダラと長くなってきたな」と思ったら、一呼吸おいてみるのがお勧めです。

一呼吸おくというのは、自分が深呼吸するという意味ではなく、話の途中でアクセントを付けるというようなイメージです。例えば、「さて」「ところで」「実は」などの言葉を入れると、まだまだ長引きそうだった話を一気に結論へと導くことが出来ます。

あと、最後の締めの言葉は、あらかじめ決めておくべきです。

スピーチの結びの言葉を決めておかないと、どうやって話を終わらせれば良いのか分からなくなってしまい、いたずらに話を長引かせてしまうことになりかねません。

それでは、次の章では、話下手を改善するための「心構え」について、お話させて頂きますね。

話下手改善の心構え

話をする前は、頭の中で整理できているつもりでも、いざ喋ってるみると、思っていた通りに話せないことはよくあることです。これは、「話す」ということは、練習が必要だからです。

ただ、訓練というほど大そうなことを考える必要はなく、普通にまわりの人と喋ればいいだけです。

そのとき、「自分の喋ったことを振り返る」「言い方を工夫する」「表情や声を有効に活かす」ということを意識すれば、それだけで話下手はかなり改善されます。

なお、話下手を改善するためには、具体的なテクニック以前に知っておくべきことがあります。それが下記の5つのポイントです。

  1. 話してみるということは非常に重要
  2. 他人は自分の鏡であることを知るべき
  3. 自分をイジメる必要は全くない
  4. 話し方しだいで話は大きく変わる
  5. 表情や声で話のイメージが大きく変わる

 
それでは、この5つのポイントを順番に見ていきましょう。

話してみるということは非常に重要

話下手を解消するということを考えた場合、黙っているよりは、積極的に話した方がいいことは分かっていますよね。ただ、キッカケがなかったり、勇気が出なかったりで、話しそびれてしまうことは多いのではないでしょうか。

例えば、会議の席で、議長から提案があったとき、積極的に発言する人がいます。そして、「いいアイデアだね」などと言われると、その人は自信を得て、もっとアイデアを出すようになります。

そのようなとき、黙っている人は、「自分も同じようなことを考えていた」などと思ったりするのですが、何も言わなければ、同じことを考えていなかったのと同じですよね。やはり、自分から働きかけることは、とても大切なことです。

以前、私が読んだ本には、次のような体験談が書いてありました。

ある男性は、新幹線に乗ったとき、いつも必ず隣に座っている人に話しかけるそうです。ただ、いきなり話かけるのは不自然なので、席の上の棚にカバンを置くとき、わざと隣に座っている人の足を軽く踏むそうです。

そして、足を踏んだのですから、当たり前の話ですけど謝りますよね。ただ、謝って終わりにせず、それをキッカケにして話かけるんだそうです。そういうことを何度も繰り返していくうちに、かなりの人脈が出来たそうです。

そこまで出来る人は少ないかも知れないですけど、どのような場面であれ、自分から発言することは大切です。その発言には良い結果を生むこともあれば、逆の場合もありますが、それをプラスに変える工夫をしようとする人が話し上手になっていく人だと思います。

という訳で、話上手になるための第一歩は、「まず話してみる」ということです。

他人は自分の鏡であることを知るべき

テレビドラマなどで、屋台でお酒を飲みながら、サラリーマンが上司の悪口を言っるシーンがありますよね。それと似たようなことをしたことはないですか?

でも、その上司は、努力をして今の地位にいる訳です。

その努力を無視して、自分の方が仕事が出来るなどと思い上がっていないでしょうか?完璧な人間などいないのですから、上司が悪いと思う前に、まず自分を見つめ直すことが大切です。

課長が話しを聞いてくれないのであれば、その理由は何なのか。問題はそこにあります。

あなたが上司を嫌っていると、無意識のうちにそれが態度に出てしまうものです。そうなると、課長もそれを察して、あなたに横柄な態度を取っても仕方ないのではないでしょうか。

「他人は、自分を映す鏡だ」という話はよくされることですが、謙虚になって、自分の態度などをよく考える必要があります。

「オマエが悪いと言って指をさしたとき、3本の指は自分に向いている」という話もあります。

相手が悪いと思い込むのではなく、自分の悪い部分を探すことが大切です。人間というモノは、他人の悪い部分はスグに目に付くものですが、自分の悪い部分には全く気づけない、または無頓着になってしまうものです。

相手の表面的なことばかり追って、話の幅を狭めてしまうのではなく、何かあったとき「待てよ」と自分を振り返り、相手のことより自分のことを疑うクセを付けることが出来ると、話上手になるヒントは自分の中に見つけることが出来るものです。

自分をイジメる必要は全くない

話下手の人は、下記のように感じている人が少なくありません。

  • 自分は消極的だ
  • 自分は誤解されやすい
  • 人の輪に溶け込めない
  •  などなど…

 
消極的と積極的を比べた場合、積極的な方がいいように思えますが、地球上の全ての人が積極的であれば、積極的という言葉は存在しません。

消極的な人がいるから、積極的な人もいる訳です。

だから、消極的だからといって、卑下する必要はありません。消極的な人は、積極的でない反面、慎重で粘り強く、自分をよく見つめています。客観的に見つめる才能があるからこそ、自分の性格をよく理解できているのです。

いずれにしましても、自分を責めてばかりでは、内に閉じこもってしまい、建設的な考えを持ちにくくなる傾向にあります。そこで、この機会に、自分をイジメるのはやめて、少し自分に寛容になってはどうでしょうか。

そのためには、自分の欠点を並べ立てて、「私には向いていない」「私には出来ない」などと最初から失望してしまわないことです。自分の欠点だと思っている部分に、いつまでしがみついていては、何も始まりません。

アメリカのセールス・コンサルタントのレターマン氏は、「人間のもっとも偉大な力とは、その人の一番の弱点を克服したところから生まれてくる」と言っています。

でも、人間の本質は、そう簡単に変えることは出来ないとも言われます。

しかし、レターマン氏が言うように、欠点を長所に変えていく工夫を出来るのが人間なのですから、自分を厳しく見つめるばかりでなく、発想を変えて長所を伸ばし、欠点を長所にする工夫を重ねることが大切です。

人間の良い部分と悪い部分は、表裏一体ですから、考え方次第で、意外に簡単に変われるものですョ。

話し方しだいで話は大きく変わる

同じことを言うにしても、イライラした言い方と優しい言い方では、相手の受け取り方は全く違います。だから、いきなり厳しい口調で説得しようとしても、相手は感情的になりますので、壁を作ってしまい受け入れてくれません。

たとえば…

妻:「たまには、掃除ぐらいしてョ!」
夫:「あぁ、分かってるけど…」」

というような感じで、素直に受け入れることが出来ません。相手の気持ちを逆なでしないように、思いやりを持って話すと、相手も素直に応じる気持ちになりやすいものです。

たとえば…

妻:「あなたは几帳面なので、掃除も丁寧よね」
夫:「じゃあ、たまには掃除でもしようか」

相手を説得したいとき、相手に「なるほど」と思わせることも必要ですが、ときにはそれだけでは不十分なことが少なくありません。

いくら正論であっても、相手の感情を無視して、配慮のない言葉で説得しようとしても、本題に入る前に、感情の壁に突き飛ばされてしまいます。

という訳で、配慮のない話し方は、話上手とは言えません。

表情や声で話のイメージが大きく変わる

下記のような人がいたら、仮りに、その人に悪気がなかったとしても、話しかけたくないどころか、何故か腹立たしくさえ感じてしまいますよね。

① 眉間にシワを寄せて怖そうな顔をしてる
② ボソボソと話しをされる
③ イライラしたような話し方をされる
④ うっとうしそうな話し方をされる
⑤ ソワソワして落ち着きがない

 
やはり、会話をするときの表情・しぐさ・口調は、とても大切です。自分がされるとイヤだなと思うことは、自分が無意識でしてしまわないように気をつけるべきです。

適度な笑顔と聞き取りやすい声は、相手も気持ちよく接することが出来ます。

話下手な人は、①~⑤のいずれかに当てはまっている場合が少なくありません。そうなると、当然相手も話しを聞く態勢になってくれないですから、上手く会話のキャッチボールが出来るはずはないですよね。

話下手だと思い込んでいる人の多くは、話をしやすい場を作り出せてないことが多く、そのため、自分は話下手だと思い込んでいる場合が多いのです。従いまして、相手が気持ちよく接することが出来る「笑顔」や「声」を意識することは大切なんです。

それをするだけで、会話が弾むかどうかが決まると言っても過言ではないので、簡単なことですから、絶えず意識するようにして下さいね。

次からは、もっと具体的な部分について説明させて頂きますね。どれも、特に難しいことでないのですが、最初だけは少し勇気が必要かも知れません。でも、勇気が必要なのは、最初の1回だけです。それをクリアすれば、話下手が少しずつ自然に改善されていくはずですョ。

では、順番に見ていきましょう。

第一印象は大切

初対面は、文字通り初めての対面ですから、お互いに緊張するものです。だから、気の利いたことを言えないかも知れません。でも、初対面の印象は、後々にまで残るものですから、少なくとも良いイメージは持ってもらわなければいけません。

でも、緊張のあまり顔がこわばっていては、怖い人だという印象を持たれるかも知れないですし、良いイメージを与えたいがために、一方的に喋り過ぎても、うざったい人だと思われるかも知れません。

という訳で、適度な距離感を保ちながら、ソフトなイメージを醸し出すことが大切です。

そのためには、笑顔で接するのが一番です。初対面は1回しかありません。2回目に会ったとき、前回会ったときの私は本来の私ではなく、今日の私が本当の私なんです…などと言い訳がましいことは言えません。

特に、営業などをしている場合は、初対面の印象しだいで、次の展開が大きく変わることは少なくありませんよね。

という訳で、どのようにすれば、初対面で及第点を取れるのか?それは、下記の6点を意識することでクリアすることが出来ます。

  1. 言葉以外のメッセージとは?
  2. なぜ明るい表情が良いのか?
  3. 姿勢の善し悪しも関係ある?
  4. アイ・コンタクトも必要?
  5. 一番簡単な挨拶が一番重要!
  6. さわやか度チェックをしてみよう

 
それでは、上記の6点をひとつずつ見ていきましょう。

言葉以外のメッセージとは?

普段、表情があまり出ない人っていますよね。そのような人に、「きみは、表情で損をしているから、普段の表情を少し意識してみたら」とアドバイスをしても、「私は、気にしていませんから…」などと言う人がいます。

いやいや、まわりの人は、かなり気にしていますョ。

第一印象が良いとい言われる人は、話し方よりパッと見が良いのです。格好がいいとか、可愛いということではないですョ。笑顔が爽やかなのです。

初対面では、目に映る印象がイメージとして強く残ります。言葉は、その次です。ですから、チョットした表情が、言葉以上に相手に影響を与えます。

という訳で、言葉以外のメッセージが大切だということを知っておく必要があります。

表情がカタイなと自覚している人は、鏡の前で笑顔を作る練習をするなど、第一印象を少しでもよくする必要があります。最初の滑り出しが良ければ、後々たいへん楽になりますからね。

「カラマーゾフの兄弟」「悪霊」など難解な小説を書くことで有名なロシアの大作家ドストエフスキーは、次のように言っています。

『これは私の勘違いかも知れないが、人間はその笑い方で人柄が分かるような気がする。相手が誰であっても、今まで全然知らなかった人と初めて顔を合わせたとき、その人の笑い声が気持ちよく感じられたなら、その人は良い人間であると、ハッキリ言い切ることが出来る』

笑顔に人柄が表れると思っているのは、日本人だけでなく、古今東西多くの人が指摘していることなのです。

なぜ明るい表情が良いのか?

表情を大きく分けると、「明るい表情」と「暗い表情」に分けることが出来ますよね。明るい表情の人に対しては、好感を持ちやすいですけど、暗い表情の人には、そのような感情を抱きにくいものです。

だから、明るい表情の人のまわりには、人が集まってきます。

話は少し反れてしまいますが、窓辺に置いてあるポトスの葉は太陽の方向に向きます。水槽で泳いでいるグッピーは、太陽の光を感じて動き回ります。これらは、向日性と呼ぶのですが、人間に限らず、生命体は明るさを求めるものなのです。

逆に、暗いところでは、ポトスのは葉は黄色くなり、グッピーは活動を停止してしまいます。

初対面では、本能的に警戒心を抱いてしまいます。そのため、暗く憂鬱な顔をしていると、不必要に相手の心を閉ざしてしまいます。ムスっとしているつもりがなくても、無表情で寄って来られると、相手は話しをしたいとは思いません。

という訳で、相手の心の扉を開けてもらうためにも、明るい表情でいた方がいいのです。

姿勢の善し悪しも関係ある?

表情と同じぐらい大切なのは、清潔さや爽やかさです。例えば、面接試験などで重要視されているのは、第一に表情で第二に声の調子、その次に服装などです。

分不相応な高級スーツを着ていてもおかしいですし、女性であれば、年齢と合っていないような効果な装飾品は濃い化粧は逆効果となります。

あと、意外に忘れられがちなのが姿勢です。それなりの外見であっても、背中を丸めていたりすると、それだけでヤル気が無いように見えてしまいますし、大きな声も出にくくなります。

そのため、姿勢・しぐさ・目つきなども、相手に与える印象の重要度は高いと言えます。

アメリカのコミュニケーション研究家のモラビアン氏は、人が相手から受けるインパクトのうち、55%は目からの刺激で、38%が耳からの刺激だと発表しています。

ということは、生き生きとした表情で、ハキハキとした声を心掛ければ、第一印象はかなり良いものになるという訳です。

アイ・コンタクトも必要?

「目は口ほどにモノを言う」と言いますけど、相手の目を見るということは、とても大切なことなのです。

誰かに会うということは、何らかの目的があるはずで、目を見るということは、その目的を達成するために、相手に関わろうとする動作のひとつです。でも、じぃ~っと凝視すると、相手は威嚇されてるような感覚に襲われ、身を引いてしまい上手くコミュニケーションが取れません。

では、どのようにすればいいのでしょうか?

それは、相手の目を見て、目の動きを止めるだけです。その時間は1~2秒です。ちなみに、素通りするように見ては、アイ・コンタクトになりません。

そして、相手の反応をみて、表情やしぐさなどを観察して状況を判断します。あくまで純粋な気持ちで見ることが大切で、「あなたに関わりたい」という素直な思いを持っていなくてはいけません。

ただ、相手の目を見ることに慣れていない場合は、最初は相手の眉間を見るようにして下さい。そうすれば、照れくささを感じずに見ることができ、相手も凝視されてるような威圧感を感じずに済みます。

自分に自信が持てない人は、相手から目をそらすばかりか、キョロキョロして落ち着きがなかったり、ヒドイ場合は下を向いてしまう人もいます。それでは、相手も話しをしたくないのか…と感じてしまい、上手くコミュニケーションが取れません。

あまりにも目を見続けると、相手も違和感を感じてしまいますけど、適度に目を見て話すことは、お互いの距離を縮めるためには、とても有効な手段なのです。何故なら、目はウソをつかないからです。昭和初期に活躍した洋画家の松本竣介は、次のように言っています。

「麦の香りをさせる健康な田園の少女も、化粧でかため上げた都会の女も同じ女だ。瞳を化粧することは出来ない。」

一番簡単な挨拶が一番重要!

挨拶は、人間関係を築く潤滑油と言われますが、先に挨拶した方が優位に立てるものです。優位に立てるということは、自分から喋りやすくなるということです。

だから、挨拶は自分から積極的にした方がいいのです。

ただ、ボソボソとした声や、相手を見ずに挨拶するのは、相手に対して失礼になりますから、元気よくハキハキした声で挨拶するのが大原則です。

私が実際に体験したことですけど、ある小さな会社を訪問したとき、ドアを開けると、デスクに座っていた人達全員が、一斉に立ち上がって「いらっしゃいませ」と言ってくれたのです。少しビックリしましたけど、そのような対応をされて、気を悪くする人はいないですよね。

逆に、会社を訪問してドアを開けても、誰も気付いてくれないような会社だと、暗い感じがして、イヤな気分になりますよね。

たかが「挨拶」ですけど、されど「挨拶」です。

挨拶には、物凄い力があるのです。だから、話しやすい状況を作り出すためにも、自分から元気よく挨拶することを徹底して下さい。それだけで、後々の展開がかなり違ったものになる場合が少なくないですョ。

さわやか度チェックをしてみよう

自分は普通だと思っている人は少なくないのですが、普段の自分を客観的に見つめ直すということを心掛けている人はあまりいません。

そこで、「さわやか度チェック」をしてみましょう。

下記の設問に対して「いつもしている」「時々している」「全くしていない」で答えてみて下さい。設問の最後に判定基準がありますので、あなたの「さわやか度」を確認して下さい。

【 さわやか度チェック 】
①朝、家族に「おはよう」と言っている。
②家を出る時「行ってきます」と言っている。
③近所の人に、自分から挨拶をしている。
④会社や学校で、明るく挨拶をしている。
⑤お茶を入れて貰った時「ありがとう」と言っている。
⑥コピー等を持ってきて貰ったときお礼を言っている。
⑦電話を架けた時「今、よろしいですか」と聞いている。
⑧職場から外出する時「行ってきます」と言っている。
⑨出先から戻った時「只今、帰りました」と言っている。
⑩帰宅時間が予定より遅れる時、家族へ連絡している。
⑪家に帰った時「ただいま」と言っている。
⑫食事の時「いただきます・ごちそうさま」と言っている。
⑬夜、「おやすみなさい」と言っている。

 

【 判定 】

  • 「いつもしている」が5個以上…合格
  • 「時々している」が5個以上…及第点に少し足りない
  • 「全くしていない」が5個以上…要注意

最後に

会話が苦手でも、克服できそうな気がしてきましたでしょうか。話下手を改善する一番の方法は、やはり場数を踏むことであることは間違いありません。

そのため、社内や学校などで発表の場があれば、積極的に参加するべきですし、普段関わることがない人たちが集まる異業種交流会などにも参加して、スピーカー役を買ってでるのも良い方法だと思います。

自分は、話下手だから…と諦めていては、いつまで経っても変わることが出来ないですからね。

ほとんどの人は、最初は話下手です。話が上手な人は、経験を積んでいるからで、そのための努力を惜しまずやっているものです。そういう努力が結果となって現れているのです。

従いまして、話下手だと諦めてしまうのではなく、話上手になりたいのであれば、今回ご紹介したことを少しでも実践して頂いければ…と思います。

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