誰かの住所を突き止めたいというようなことは、滅多にないかと思いますけど、私の場合は、息子の居場所を突き止めるために、どこに住んでいるのか調べようとしていました。
それで、市役所に行ったのですが、「親であっても子供の個人情報を教えることは出来ない」と一蹴されました。
しかし、最終的には、息子の居場所を市役所で確認することが出来ましたので、その経緯をご紹介させて頂きます。
息子の居場所を知りたかった理由
私の息子は、中学生の頃から夜遊びなどを繰り返し、自宅に帰って来ない日もよくありました。当然、親も先生も、その度に注意をするのですが、全く聞く耳を持たず、お手上げの状態でした。
そんな息子も、中学校を卒業して働くようになりました。
ただ、息子は、家から出たいという意志が強く、住み込みで働くことが出来る会社に就職しました。しかし、1~3ヶ月ぐらいで辞めてしまうということを繰り返していました。ちなみに、家に帰りたくない息子は、住み込みで働くことが出来る会社ばかりを選んでいました。
結局、中学校を卒業して、1年も経たないうちに5回ぐらい転職をしていました。最初のうちは、どこの会社で働いているのかは連絡してきていたので、住んでいる場所は分かっていました。
しかし、5回目の転職で就職した会社を辞めたあと、息子から連絡が来なくなり、どこに住んでいるのかさえ分からなくなってしまいました。別の会社に就職したのか、働きもせず友達の家を転々としているのか、全く分からない状態でした。
そのため、住んでいる場所を確認するために、最後に住んでいた場所の市役所へ行き、転出届けが出されているか確認することにしました。
市役所で確認できない?
私としては、もし、息子が転出届けを出していないのであれば、辞めた会社の付近にいる可能性がありますので、その付近を探そうと思っていました。逆に、転出届けを出しているのであれば、引っ越し先の住所を市役所に調べてもらおうと思っていたのです。
要は、まだ、辞めた会社の付近(友達の家など)にいるのか、別の場所に引っ越したのかを知りたかっただけです。
という訳で、市役所へ行き、事情を説明しました。
しかし、市役所の窓口の担当者は、「たとえ親であっても、息子さんの個人情報を教えることは出来ません。ただ、警察からの要請であれば、教えることは出来ますので、まずは警察署へ行って、事情を説明して下さい。そして、警察から市役所へ要請するという手順を踏んで下さい。ただ、警察が市役所への要請は出来ないと言えば、そのときは諦めて下さい」と言われました。
私としては、納得できなかったのですが、そこで押し問答をしても仕方がないと思い、スグに警察署へ行きました。そして、市役所で言われたことをそのまま警察官に伝えました。
すると、担当して下さった警察官は、「ときどき、市役所の人からそのように言われたということで、警察署に来る人がいるのですが、警察はそのような要請を市役所に出すことはしません。だから、もう一度市役所に行って相談してみたらどうですか。」と言うのです。
結局、市役所の担当者は「警察へ行くように」と言いますし、警察官は「市役所へ行くように」と言う訳です。
しかし、市役所へ行っても、既に断られているのですから、市役所へ行く意味がないと思い一旦は諦めました。ただ、警察署から自宅に帰る途中に市役所がありますので、念のために、もう一度だけ市役所に寄ってみることにしました。
再度、市役所へ
もう一度、市役所に行くと、先ほどとは違う人が窓口にいました。そのため、また最初から説明するのは面倒だなと思ったので、先ほど担当してくれた人を探しました。しかし、休憩中だったのか、どこにもいなかったのです。
それで仕方なく、窓口にいた担当者に、経緯を全て説明しました。
すると、その担当者は「申し訳ございません。先ほど担当した者が間違っています。『戸籍の附票』というものがありまして、それを提出して頂くと、過去にさかのぼって、住所の履歴を確認することが出来ます」と言うではありませんか。
【戸籍の附票】
結局、最初の担当者がデタラメなことを言ったせいで、わざわざ警察にまで行くハメになってしまったという訳です。「警察からの要請でなければ、市役所は動かない」みたいなことを言ってたのは、そのデタラメな担当者の想像でしかなかった訳です。
かなり腹が立ちましたが、そんなことを言っても始まらないので、手続きの方法を教えてもらいました。すると、その『戸籍の附票』は、私が住んでいる所の市役所からでないと発行できないということでした。
それで、私が住んでいる所の市役所へ行くと、息子の住所変更の履歴が書かれた書類を、簡単に手に入れることが出来ました。ちなみに、その書類は300円でした。
【住所の履歴】
という訳で、自分の子供がどこにいるのか分からないときは、その『戸籍の附票』を市役所などに申請すれば、確認することが出来るということです。
ただし、市役所に転入届けを出していなければ、当然『戸籍の附票』には反映されませんが…。
それにしても、あのデタラメな担当者のことを思い出すと、今でも腹が立ちます!