中学生にもなると、横道に外れてしまうことは少なくないですよね。ただ、度を過ぎてしまうこともありますので、親としては、本当に疲れてしまうことも多いかと…。
私(当ブログ管理人)の息子の場合もそうでした。何日も帰ってこず行方不明状態になったことも、一度や二度ではありません。
そんなとき、多くの親は心配になり、警察に捜索願いを出すことを考えるかと思います。私も捜索願いを出しました。
そのときの警察の対応などについて、紹介したいと思いますので、特に中学生や高校生の息子さんをお持ちの親御さんは、参考にして頂ければと思います。
普段の息子の様子
中学生が行方不明になった場合、警察署に捜索願いを出すと、どうなるのかを紹介する前に、私(当ブログ管理人)が、息子の捜索願いを出すに至った経緯を簡単に説明させて頂きますね。
私の息子は、現在は中学校を卒業して働いていますが、中学生の頃は、下記のような感じで手が付けられない状態でした。
- 万引き
- 家族のお金を盗む
- 学校へ行くフリをして友達と遊ぶ
- 授業中に学校を抜け出し遊びに行く
- 夜遊び
- 何日も家に帰ってこない
- 喫煙
他には、自宅の自転車に乗ってどこかへ行き、自転車を乗り捨ててくるようなことも何度かありました。
あと、夜遊びをしていて、深夜にこっそり自宅に侵入して、家族の財布からお金を盗んだり、自宅にあるモノを盗みだして、友達に売ったりするようなこともしていました。
兄弟がアルバイトをして買った4万円ぐらいするiPodを、友達に千円で売ったりするのですから、家族にすれば「やってられない」って感じでした。
とにかく、息子が家にいると、何を盗まれるか分からないので、家族全員、財布を隠すのが日常となっていました。まるで、泥棒と一緒に住んでいるようなものです。
息子は、上記のようなことを繰り返していたのですが、、親や教師がいくら注意をしても改めることはありませんでした。
捜索願いに期待できない理由
私の息子が、初めて何日も帰ってこなくなったとき、トラブルに巻き込まれてしまったのではと心配になり、警察署へ行き「捜索願い」を出しました。
私としては、捜索願いを出せば、警察は捜し回ってくれるものだと思っていましたので、早く見つけてくれないかと期待していました。
しかし、何日経っても警察署から連絡はありませんでした。
そして、行方不明になって1週間ほど経った頃、息子は自分の意志で帰ってきました。そのため、警察署に連絡をし、息子が戻ってきたことを伝えました。
おそらく、外で遊び続けていて、風呂にも入ってなかったでしょうし、盗んだお金も底をついて、帰らざるを得なくなったのだと思います。
当然、息子を叱りましたし、息子は二度と同じようなことはしないと言っていました。
そして、翌朝になり登校したのですが、その日の夜は帰ってきませんでした。そして2~3日経った頃、捜索願いを出そうかとも思ったのですが、かなり迷いました。
その理由は、1週間ほど前に捜索願いを出したばかりですし、また1週間ほどすれば帰ってくるようにも思えましたので…。
しかし、今度こそトラブルに巻き込まれているかも知れないと思い、警察署へ行き捜索願いを出しました。対応して下さった警察官は、あからさまに「またですか…」という顔をしていましたので、私としても気が引けたのですが、「やっぱりやめておきます」とも言えないですから捜索願いを出しました。
そのとき、警察官から下記のように言われました。
「おそらく、前回と同じように、しばらくすれば帰ってくると思います。いずれにしても、わざわざ捜索することはしません。パトロール中に偶然発見すれば、連絡させて頂きます。」
要するに、事件性がない限り、わざわざ捜索することはしないということです。あくまで偶然見つけることが出来れば確保するというだけです。
だから、「家に帰ってこない」「行方が分からない」という程度では、警察は動いてくれないということです。よく考えれば、そのようなことに、ひとつひとつ対応してしまうと、人手がいくらあっても足りないと思いますので、当然といえば当然かと思います。
という訳で、自分の息子が家に帰ってこないからということで、警察署に捜索願いを出しても、探し出してくれることを期待してはいけないということです。
私は、息子が中学生のとき、4~5回ぐらい捜索願いを出したことがあるのですが、一度も息子を見つけてもらったことはありません。探してないのですから、当然ですよね。
ただ、警察が「事件性あり」と判断すれば、捜索はしてくれます。あと、痴呆症の高齢者が俳諧して行方不明になったときなども、家の近くを捜索してくれるようです。
警察より頼りになるモノ
中学生が家に帰ってこないということで捜索願いを出しても、警察が事件性を感じなければ、捜索はしてもらえないことはお分かり頂けたかと…。
結局、探し出したいのであれば、親が自力で探し出すしかないのです。
私の場合は、息子の兄弟に頼んで、友達に連絡させました。息子と学年が違っても、同じ中学校に通っているのですから、息子の顔を知っている中学生は何人もいます。そのため、息子を見かけなかったかを確認させたのです。
すると、「○時に△△(場所)で見た」「○○君と一緒にいた」など、続々と情報が集まりました。そのおかげで、居場所を突き止めることが出来て、見つけることが出来たこともありました。
最近は、携帯電話を持っている中学生は多いですから、中学生の連絡網の凄さは、想像以上のものがあります。
という訳で、自分の子供が家に帰ってこない場合、警察に捜索願いを出すよりも、友達などから情報収集する方が、探し出せる可能性はかなり高いと思います。
これは、決して警察を誹謗中傷している訳ではありません。
警察の方針が「事件性がない限り捜索しない」となっているのですから、それを理解して、「親としてどうすれば良いのか」というヒントにして頂ければと思います。