ネット依存対策:子どもの親がすべき事とは?
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どうもどうも!ユウポンです。

私の息子は、スマホを買い与えてから、スマホばかり触るようになりました。それまでは、ゲームばかりしていたのですが…。

でも、今のところネット依存という所まではいっていません。ただ、この先、ネット依存になってしまうかも…と心配はしています。

そうならないように、普段から注意はしているのですが、もしネット依存になったとしたら、どうすればいいのだろうという不安が脳裏をよぎりました。

それで、ネット依存対策として、子どもに何をすれば良いのか調べてみました。

すると、いくつかの参考事例を見つけることが出来ました。その中で、ネット依存の子どもの対処法として、「参考になるなぁ」と思ったモノが2つありましたので、それを紹介させて頂きますね。

ちなみに、ご紹介するのは、18歳と20歳の事例です。でも、小学生にも当てはまることだと思いますので、お子さんの年齢に関係なく参考にして頂けるかと思います。

18歳の大学生の事例

まず、18歳の大学生が、ネット依存から脱出できた事例をご紹介しますね。

その18歳の大学生は、小学6年生のとき、親にパソコンを買ってもらい、ネットゲームにハマってしまった。オンラインで知らない人と対戦しているうちに、その人たちとスカイプ(ネット回線で使える無料電話)を使って喋りながら対戦するようになった。

そこまでいくと、完全にネットゲームから抜け出せなくなり、トイレや風呂以外では、一歩も部屋から出ないようになり、食事は母親が部屋に運んでくるようになった。

そのうち、昼夜が逆転し、高校へもあまり行かなくなった。それでも、大学に進学することはできた。

しかし、ネット依存から脱することは出来ず、ほぼ1日中ネットゲームに熱中していた。

ただ、本人は、それで良いとは思っていなかった。このままでは大学を卒業できたとしても、就職できないのでは…という不安にさいなまれることが多くなり、それを考えると寝られない日もあった。

そんなとき、数年ほど会っていなかった高校時代の友達から「久し振りに会わないか」と誘われ、それからは友達と食事をしたりカラオケを楽しむようになった。

それまでは、1日1食で顔色も悪かったが、友達と遊ぶようになって、自然に1日3食になった。

そして、いつの間にかネットゲームをする回数が減り、そのうちネットゲームをしなくても全く苦痛を感じなくなった。

【ネット依存を改善できた要因】

この大学生の場合、友達の誘いがきっかけで、ネット依存を改善することが出来たということですね。要するに、ネットゲーム以外の楽しみを見つけることが出来たということです。

親がどれだけ諭しても、全く聞く耳を持たなかったにも関わらず、たった1回の友達の誘いで、生活が一変した訳です。

やはり友達の存在は大きいですよね。

という訳で、親としては、友達に遊んでもらうようにお願いするのも、ひとつの方法だと言えます。

友達がいなければ、親戚でもいいですし、兄弟でも構いません。もし、親が頼んでダメなら、教師や友達の親に頼んで、とにかく、まずは部屋から出すキッカケを作ることが重要ということです。

ネットゲーム以外に、楽しみを見つけることが出来れば、この大学生のようにネット依存から抜け出せる可能性が高くなります。

 
それでは、次はニートの男性の事例をご紹介しますね。

20歳のニートの事例

次は、20歳の無職の男性が、ネット依存から脱出できた事例をご紹介しますね。

その男性は、20歳のときにネット依存になった。ネットでしていたことは、ネットゲームだった。キャラクターを戦わせ、相手に勝つと快感だった。それで、もっとキャラクターを強くしたいということで、高額な有料の武器なども買うようになった。

そこまでいくと、他の欲望は全てなくなり、ネットゲームが世界の全てのような感覚に陥っていた。とにかく、ネットゲームが楽しくてしょうがなく、3年ぐらいは自室に引きこもってネットゲームに熱中していた。

そのような生活をしていると、昼夜が逆転するだけでなく、運動不足も手伝って、体重が20キロも増えていた。

しかし、楽しくて仕方ないネットゲームをしていても、頭の片隅には「このままではいけない」という気持ちはあった。

そのため、引きこもり支援のNPO主催のイベントに出席し、そこで海外留学の話に興味を持った。海外留学してみたいという気持ちもあったが、ネット依存から抜け出すためにも、猛勉強を始めた。

勉強することに集中したため、ネットゲームから遠ざかるようになり、ネット依存から抜け出すことが出来た。

【ネット依存を改善できた要因】

この男性の場合も、ネットゲーム以外のモノに興味を持つことが出来たことが、ネット依存から抜け出す大きな要因ですよね。

何に興味を持つことが出来るかは、親だけでなく本人でさえ分からないものです。ただ、何もせずにいると、ネット依存から抜け出すことは出来ないのですから、キッカケを見つけるチャンスを作ることが大切です。

この男性の場合は、それが引きこもり支援NPOのイベントだった訳です。

従いまして、そのような支援団体のイベントなどに出席するのも、非常に良い方法だということです。とにかく、この男性のように、一歩踏み出すことは、ネット依存を改善するためには、本当に重要なことです。

 
ネット依存になったばかりの頃は別かも知れませんが、その状態が半年から1年以上も続くと、さすがに本人も「このままではいけない」と思うようになるものだそうです。

ただ、ネット依存に限らないことですが、「依存」という病気は、自分ではどうすることも出来ないことが多いため、まわりの支援が必要なのです。

上記で紹介した男性は、自分の意志で支援団体のイベントに参加しましたが、自分の意志で、ネット依存から抜け出すための行動を起こすことが出来る人は稀です。

そのため、自分の子どもがネット依存だと思う場合は、専門医に診てもらったり、子どもの友達に相談したりするのは、親や教師など、まわりの人がやってあげなければいけません。

多少なりとも、根気を要しますが、薬物依存やアルコール依存などと比べれば、はるかに改善させやすい依存だそうです。ですから、決して諦める必要はありません。

あと、やはり専門医に診てもらうことは大切ですよね。

病院によっては、専門の診察部門を設けている場合があります。例えば、神奈川県横須賀市にある国立病院機構久里浜医療センターには、ネット依存専門の部門があります。

ただ、専門医が少なく患者が多いため、予約を入れても、1ヶ月待ちになっているようなことも少なくないようです。

それでは、次は、自分の子どもはネット依存なのか、依存というほどではないのかを判断するための基準を紹介しますね。

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ネット依存のチェックリスト

ネット依存かどうかの判断基準は、公的な機関などで定められたモノはありません。そのため、病院によって判断基準が異なっているのが現状です。

ただ、世界的に有名な判断基準があります。

それは、アメリカの心理学者であるキンバリー・ヤング氏が提唱した「インターネット中毒度テスト」です。そのテストは、世界で一番よく使われているモノではないかと言われていて、キンバリー・ヤング氏が書いた本で紹介されています。

その本は、アマゾンで販売されているのですが、レビューには下記のようなことが書かれていました。

・とても分かりやすい
・良書です
・もっと早くにこの本と出合いたかったと思った
・読み終わった頃には中毒症状から回復されている自分に気付いた
・ソーシャルの危険や限界に触れていて役に立ちます
・作者の数多くの相談内容も貴重です

 
他にも、色々な感想が書いてありましたが、概ね評判は良かったです。

それが、この本です。(この本の詳細は、画像をクリックすれば見ることが出来ます)

下記に、その中で紹介されている「インターネット中毒度テスト」を紹介しています。それは、本人が自分で答えるタイプのテストですから、お子さんと一緒に行うようにして下さい。

なお、設問の中には、「家事」や「仕事」などの言葉がありますが、それはお子さんに合わせて、「勉強」や「学校」などに置き換えてテストして下さいね。

ネット依存度チェック

各設問は、下記の5段階の中から選んで下さい。
(1~5は、後で合計するための点数です)

  1. 全くない
  2. 滅多にない
  3. 時々ある
  4. たびたびある
  5. 常にそうだ
インターネット中毒度テスト

  1. 思っていたよりも長くオンラインにいた経験はあるか?
  2. オンラインで長く過ごしたために、家事をおろそかにしたことはあるか?
  3. パートナーと仲良くするより、インターネットで得られる刺激のほうを求めることがあるか?
  4. オンラインで新しく知りあいを作ることがあるか?
  5. 周囲の誰かに、あなたがオンラインで過ごす時間について文句を言われたことがあるか?
  6. オンラインで費やす時間のせいで、学校の成績や勉強に悪影響が出ているか?
  7. ほかにしなくてはいけないことがあるときに、電子メールをチェックするか?
  8. インターネットが原因で、仕事の能率や成果に悪影響を与えているか?
  9. オンラインで何をしているかと聞かれたとき、自己弁護をしたり、秘密主義になったりするか?
  10. インターネットで楽しむことを考えて、現実の生活の問題を頭から閉めだそうとすることがあるか。
  11. 次にオンラインにアクセスするのを楽しみにしている自分を意識することがあるか?
  12. インターネットのない生活は退屈で、空しく、わびしいだろうと、不安に思うことがあるか?
  13. オンラインにアクセスしている最中に誰かに中断された場合、ぶっきらぼうに言い返したり、わめいたり、いらいらしたりするか?
  14. 深夜にログインするために、睡眠不足になることがあるか?
  15. オフラインにいるときにインターネットのことを考えてぼんやりとしたり、オンラインにいることを空想したりするか?
  16. オンラインにいるときに「あと2、3分だけ」と言い訳するか?
  17. オンラインにいる時間を短くしようと試して失敗したことがあるか?
  18. どれだけ長くオンラインにいたのかを人に隠そうとするか?
  19. ほかの人と出かける代わりに、もっと長い時間をオンラインで過ごすほうを選んだことがあるか?
  20. オフラインにいると気分が落ち込み、機嫌が悪くなって、イライラするが、オンラインに戻るとすぐに払拭できるという経験があるか?

(参考著書:キンバリー・ヤング著「インターネット中毒」より抜粋)

【判断方法】
1~20までの設問で回答した数値を合計して、下記に照らし合わせて判断して下さい。ちなみに、数値が高いほどネット依存度が高いということになります。

① 20~39点
平均的なオンライン・ユーザー。
② 40~69点
あなたはインターネットが原因となる一般的な問題を経験している。それが生活に与える影響について、よく考える必要がある。
③ 70~100点
あなたのインターネットの使用は、生活に重大な問題をもたらしている。すぐにでも対処しなくてはならない。

 
それでは、次の章では、参考までに「中高生のネット依存」の現状をご紹介しますね。

中高生のネット依存者数

厚生労働省の研究班は、2012年度に、中学生や高校生のネット依存度に関する調査を行いました。その調査方法は、全国の264校(無作為に抽出)へ調査票を送って、生徒たちに回答してもらうという方法です。

その調査票での質問は、下記の8項目です。

質問①
ネットに夢中になっていると感じているか?
質問②
満足を得るために、ネットの使用時間をだんだん長くしなければと感じているか?
質問③
ネット使用を制限したり、完全にやめようとしたりしたが、上手くいかなかったことが、たびたびあったか?
質問④
ネットの使用時間を短くしたり、完全にやめようとしたりした時、不機嫌や落ち込み、イライラなどを感じるか?
質問⑤
使い始めに、意図したよりも長い時間続けているか?
質問⑥
ネットのために大切な人間関係を台無しにしたり、危うくしたりしたことがあったか?
質問⑦
ネットへの熱中しすぎを隠すために、家族や学校の先生らにウソをついたことがあるか?
質問⑧
問題や絶望的な気持ち、罪悪感・不安・落ち込みなどから逃れるためにネットを使うか?

厚生労働省の研究班は、上記の8項目のうち、5項目以上に当てはまる場合を「ネット依存の疑いが強い」と分類したところ、中学生は6.0%で高校生は9.4%が該当したそうです。

それで、ネット依存の疑いが強い中高生は、全国に約52万人もいると発表されていましたけど、中高生以外も含めると、想像を絶するほどの数になるのではないでしょうか。

大人でも、ネット依存の人は多いですから…。

そういえば、SNSが流行りだした頃、mixi(ミクシー)中毒と呼ばれる人たちが問題になってたこともありました。mixi中毒とは、mixi(SNS)のことが頭から離れず、少しでも時間があればmixiにログインしてしまうこと、または、mixiを見ていないと落ち着かない状態の人のことです。

最後に

いかがでしたでしょうか。子どもをネット依存から脱出させるためには、ネット以外のモノに興味を持たせるのがいいようですね。そのためには、親の手助けが必要になるということです。

依存というぐらいですから、簡単に改善させることは出来ないかも知れないですけど、ご紹介した事例を見れば、チョットしたキッカケで立ち直ることが出来るのも事実のようですよね。

いずれにしましても、ネット依存は、一部の人たちの問題とは言い切れない状態になってきています。

しかも、年齢が低いほどネット依存に陥りやすいと言われていますので、やはり親がネットの使用時間を決めて、子供をしっかり管理をしていくことが一番大切ですね。

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