こんにちは!ユウポンです。
ウィリアムズ症候群という病気があります。あまり知られていない病気ですよね。私がこの病名を知ったのは、ある芸能人が「ウィリアムズ症候群ではないか?」と、ネットで噂されているのを見たからです。
ちなみに、ウィリアムズ症候群は、難病として指定されている病気です。ただ、完全に原因が解明されている訳ではないので、現代の医学では治療法が確立されていません。
でも、そのような病気を持って生まれてきても、立派に活躍している芸能人たちがいます。
その人達は、それぞれの活躍の場で、類い希な才能を発揮されています。私は、それを知って「気付き」や「学び」を得ることが出来ました。それで、今回の記事を書かせて頂くことにしました。是非ご覧下さい。
ウィリアムズ症候群の芸能人って誰?
ウィリアムズ症候群は、以前は20,000人に1人と言われていたそうです。でも、最近の疫学的研究では、7,500人に1人ぐらいとされているようです。
「日本タレント名鑑」には、25,000人ぐらいの芸能人が登録されています。ということは、7,500人に1人の割合でウイリアム症候群の人がいるのであれば、芸能界に3人ぐらいはウイリアム症候群の人がいるということになりますよね。
それで、私は、日本の芸能人で「ウイリアム症候群」だと公表している人を探してみました。でも、私が調べた所では、1人もそのような人はいませんでした。私としては、日本の芸能界には、ウイリアム症候群の人はいないと判断して良いのではないかと思います。
ただ、ウイリアム症候群ではないかと噂になっていた人はいました。それは、つるの剛士さんです。でも、その噂は間違いのようです。
岡山県在住のつるさん(←つるの剛士さんではない)は、ブログを運営されています。そのブログのタイトルは「つるのブログ」です。そのブログでは、息子さんが「ウィリアムズ症候群」であると書かれています。
おそらく、「つるのブログ」というブログタイトルを見た人が、つるの剛士さんのブログだと勘違いしてしまったのでしょうね。それで、つるの剛士さん(又は、つるの剛士さんの息子さん)がウィリアムズ症候群だという噂が流れてしまったのではないかと思われます。
いずれにしましても、つるの剛士さんは「ウィリアムズ症候群」だとは、公表されていないですから、この噂は間違いだと判断して良いかと思います。
という訳で、日本の芸能界で「ウィリアムズ症候群」だと公表している人はいないのですが、海外に目を向けると、有名人でウィリアムズ症候群の人はいました。
次の章では、その辺りのことをご紹介しますね。
海外の芸能人でウィリアムズ症候群だと公表している人は?
日本の芸能界では、ウィリアムズ症候群の人を探し出すことは出来なかったのですが、海外では数人の方を見つけることが出来ました。
- グロリア・レンホフさん(女性・オペラ歌手)
- ガブリエル・マリオンさん(女優・歌手)
- キャロット・トップさん(男性・コメディアン)
ただ、キャロット・トップさんは、ウィリアムズ症候群ではないかと言われているだけで、ご本人が公表している訳ではないようです。
いずれにしましても、この3名の方々は、類い希な才能を活かして活躍してこられました。その活躍ぶりを知ることで、ウィリアムズ症候群をより深く理解することが出来ると思いますので、次の章をご覧下さい。
ウィリアムズ症候群に見られる類まれなその才能とは
ウィリアムズ症候群の人は、音楽に興味を持つ場合が多いと言われていて、歌が上手かったり、楽器を演奏すれば素晴らしい才能を発揮したりする人が多いそうです。
オペラ歌手のグロリア・レンホフさんは、30以上の言語でオペラの「アリア」を歌うことが出来るそうです。もし、歌っている姿を見たければ、ユーチューブで「グロリア・レンホフ」と検索すれば、アコーディオンを弾きながら歌っている動画など、たくさんの動画がアップされていますョ。
ガブリエル・マリオンさんは、歌手であり女優でもあるのですが、2013年の「ガブリエル」というフランス映画では主演を演じていました。私は「ガブリエル」という映画を見たことはないのですが、2013年に様々な賞を受賞したぐらいですから、かなり評判のいい映画だったようです。ちなみに、その映画のストーリーは、ウィリアムズ症候群の男性に、ガブリエル・マリオンさんが演じたヒロインが恋をするというものです。
ウィリアムズ症候群は、音楽の才能だけでなく、言語による短期記憶が優れている人も多いそうです。そして、人懐こっこい性格で多弁な人が多いそうです。そのような特性を活かしているのが、キャロット・トップさんではないでしょうか。
ただ、前章でも説明しましたけど、キャロット・トップさんは、ウィリアムズ症候群だと公表している訳ではなく、そうではないかと噂されているだけですけど…。
キャロット・トップさんは、アメリカで活躍されているコメディアンです。キャロット・トップさんのギャグは、小道具を使うそうなのですが、1分ごとに観客を爆笑させるほど面白いそうです。私は、キャロット・トップさんを知らなかったのですが、ラスベガスでロングラン公演を続けていたそうですから、かなり有名な方のようです。
この章では、ウィリアムズ症候群でありながらも、活躍している人達を紹介しました。でも、ウィリアムズ症候群の人は、音楽系の感性が良い・人懐っこいなどの特性だけでなく、他にも様々な特徴(症状)があって、実はツライ思いをしているウィリアムズ症候群の人は多いのです。
という訳で、次の章では、ウィリアムズ症候群について詳しく説明させて頂きますね。
ウィリアムズ症候群について更に詳しく知っておこう
ウィリアムズ症候群は、様々な特徴があります。まず、見た目の特徴としては、下記のような人が多いとされています。
- 口が大きい
- 鼻が上向きで小さい
- 歯が大きく隙間がある
- 鼻の下が長い
- 唇が厚い
- おでこが広い
- まぶたが腫れぼったい
- 身長が低い
- 胸がへこんでいる
他には、健康面に関する特徴(症状)もかなりあります。
- 学習障害
- 言語発達遅滞
- 精神遅滞
- 音への過敏性
- 注意欠陥障害
- 特定恐怖症
- 視覚障害(遠視・共動性斜視など)
- 視覚性認知障害
- 先天性心疾患
- 高血圧
- 脳血管障害
- 消化器症状(慢性便秘・胆石・結腸憩室など)
- 腎臓異常
- 脳血管障害発作
ウィリアムズ症候群の特徴を挙げると、かなりの数になりますね。ただ、ウィリアムズ症候群の人が、これら全ての特徴を合わせ持っている訳ではありません。大抵は、いくつかの症状を合わせ持つだけのようです。
ちなみに、前章でご紹介したオペラ歌手のグロリア・レンホフさんは、33歳になるまで、ご本人も家族もウィリアムズ症候群だとは気付いていなかったそうです。おそらく、ウィリアムズ症候群の症状はあっても、ウィリアムズ症候群という病気を知らなかったために、ご自身がウィリアムズ症候群であることに気付けなかったのでしょうね。
では、何故ウィリアムズ症候群だと分かったのでしょうか…。
それは、グロリア・レンホフさんがテレビに出演していたとき、視聴者の一人が気付いたらしいのです。上記で「見た目の特徴」をご紹介しましたけど、ウィリアムズ症候群の人は、独特な顔つきをしているので、エルフ(妖精)のような顔だと形容されることが多いのです。それで、ピンと来た人がいたのでしょうね。
日本では、ウィリアムズ症候群は「難病」に指定されています。ただ、乳児期から学童期に成長するに従って、自然に改善する症状もあれば、治療が困難な症状もあります。
例えば、「音への過敏性」という特徴がありますけど、大きな音に異常に反応する子どもが多いようです。そのような場合は、事前に大きな音(雷など)が鳴ることを知らせておいて、心の準備をさせておくそうです。あと、小さな音から少しずつ大きな音に慣れるように、訓練をしたりもするそうです。
他には、「視覚性認知障害」という特徴もあります。この障害は、左右を認識しづらかったり、線の種類を区別することが出来なかったり、遠近を判別できなかったりするそうです。だから、歩いているときなど、車には注意しないと大変なことになりますよね。
その他の障害も、それぞれ治療は大変です。それが、ウィリアムズ症候群というものなのです。前章でご紹介した3名の有名人も、ツライことは表に出さずに頑張っておられるのではないかと思います。それを考えると、健常者である私は、もっと頑張らねばと勇気をもらえました。
なお、ウィリアムズ症候群になる原因は、遺伝子の異常であることまでは分かっているのですが、何故そうなるのかは分からないそうです。ハッキリとした原因が分かっていないので、完治させる方法も、予防法も見つかっていないのが現状です。
私も色々と調べてみたのですが、私が文章で説明するより、分かりやすい動画がありましたので、それをご紹介しますね。3分ほどの動画ですけど、専門用語を使わずに、とても分かりやすく説明されています。
●ウィリアムス症候群の特徴(3分14秒)
最後に
つるの剛士さんがウィリアムス症候群ではないかという噂は、私が調べた限りでは間違いのようです。本当は、つるの剛士さんに直接聞くのが一番なのですが、私はつるの剛士さんと知り合いではないので、直接確認することは出来ません。そのため、今回の記事は、あくまで私が集めた情報で判断したものです。
ただ、今回は、つるの剛士さんのことを調べることがキッカケで、ウィリアムズ症候群という難病について知ることが出来ました。世の中には、知られていない難病が多いようですけど、そういうことを知ることは大切なことだと思います。私も、もっと色々と勉強して、少しでも協力できることがあれば…と思っています。