糖尿病による合併症の予防:ベストなサプリの飲み方は?
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糖尿病は治らない病気と一般的に言われています。ただ、怖いのは糖尿病になったあとの合併症ですよね。

糖尿病になると、血糖をコントロールするようになります。それでも、遅かれ早かれ合併症が出てくると言わざるを得ません。

しかし、食生活を見直すことで、合併症の発症を遅らせることは出来ます。その手助けとなるのがサプリです。

ただ、飲むべきサプリや、そのサプリを飲むタイミングで、効果に違いが出るということは、あまり知られていません。

そこで、どのようなサプリを飲めばいいのか、ベストな飲むタイミングなどを紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。

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推奨サプリと飲むタイミング

糖尿病は、まず食後の血糖値の上昇を防ぐことが大切です。水溶性食物繊維には、食後の血糖値の急激な上昇を抑える働きがありますので、ビタミンB群は必須です。

なお、ビタミンやミネラルをしっかり摂って、エネルギー代謝を促すことも大切です。あと、EDA/DHAのサプリもプラスして、動脈硬化を予防するようにしましょう。

ちなみに、下記のサプリも、糖尿病の人にはお勧めです。

■ ギムネマ
ギムネマには、血糖の上昇を抑える効果があります。■ インゲン豆
インゲン豆には、炭水化物の分解や吸収yを阻害する働きがあります。

■ クロム
クロムは、糖代謝に不可欠なミネラルです。

上記を踏まえて、効果的な摂取方法を下記に紹介します。

■ 基本のサプリの効果的な摂り方

【朝食時に摂るサプリ】
・マルチビタミン
・マルチミネラル

【朝食時と夕食時】
・ビタミンB群
・ビタミンC
・ファイバー
・EPA/DHA

マルチビタミンとマルチミネラルは、とても重要ですから、忘れずに毎朝多めに摂取することが大切です。

ちなみに、マルチビタミンやマルチミネラルは、いくつかのビタミンやミネラルを複合させたサプリのことで、メーカーによって含まれている栄養素や量に多少の違いはあります。

マルチビタミンやマルチミネラルなどに関しては、別ページの「マルチビタミン&ミネラルの効果:ひとつずつ分かりやすく説明」で詳しく解説しています。

糖尿病になると、特に三大合併症(神経障害・網膜症・腎症)にならないように注意が必要です。

あと、合併症で起こりやすいのが、「大腸がん」と「膵臓がん」です。そのような「がん」を予防するためには、ビタミン・ミネラルの他に、抗酸化物質のコエンザイムQ10・抗肥満作用のあるα-リポ酸・L-カルニチンが有効です。

糖尿病に関して、自分で出来ることは、膵臓(すいぞう)に負担をかけないことです。例えば、糖質の摂り方にも注意が必要で、パンより白米の方が、膵臓への負担は小さくなります。そのような工夫が、合併症の予防につながります。

膵臓は、活性酸素に弱い臓器です。そのため、抗酸化物質が必須と言えます。サプリで総合栄養補助をすると同時に、総合的な抗酸化物質の補助も心掛ける必要があります。

ただ、サプリは、あくまで栄養補助食品ですから、栄養は普段の食事から摂るのが基本です。そのため、次は、糖尿病による合併症を、少しでも遅らせるための食生活の指針を紹介します。

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必要なモノと不要なモノ

糖尿病の合併症を予防するために必要なことは上記の通りですが、逆に、下記のようなモノは避けるべきです。

■ 避けた方が良いモノ

  • 吸収が早い糖質を含む加工食品
  • カロリーが過剰な加工食品
  • 運動不足による肥満
  • 食生活の乱れ(間食・夜食・ながら食い)
  • 精神的なストレス
  • 体への負担が大きい激しい運動

なお、糖尿病になると、動脈硬化を予防することも非常に大切になります。それは、動脈硬化によって、腎症も引き起こす可能性があるからです。

糖尿病になると、いずれ合併症が出てきます。

それを少しでも遅らせることが、糖尿病治療の目的となります。そのためには、糖の吸収を少しでもブロックすることが不可欠で、糖の吸収を阻害するためには、食物繊維が必要になります。

従いまして、医師や栄養士からの食事指導に従うのは当然ですが、自分でも出来るだけ意識して、食物繊維を多く摂るように心掛けることが大切です。

そこで、栄養素別に、食生活の指針を紹介しますので参考にして下さい。

■ 糖尿病の方の食生活指針
① 炭水化物
パンより米がお勧め。米の中でも、玄米・発芽米・雑穀米などが望ましい。② たんぱく質
肉類や乳製品を減らして、魚類と大豆などの植物性たんぱく質を中心にする。
脂質
肉・乳製品・サラダ油・マーガリンは減らして、魚・亜麻仁油・オリーブオイル・キャノーラ油の割合を増やす。

③ ビタミン
食事栄養指導でカロリーが制限されるため、野菜も不足しがちになる。そのため、サプリメントからの摂取は不可欠。

④ ミネラル
特に重要なのはクロムです。クロムは、果物・ブロッコリー・マッシュルームなどに多く含まれています。

⑤ 食物繊維
糖や脂肪の吸収阻害のためには必須。そのため、海藻・キノコなどを積極的に食べるようにする。

上記以外にも、発酵食品・種実類・和風調味料・お茶などの頻度を増やすこともお勧めです。

あと、ゴーヤの苦みの成分は、インスリンと同じうよな構造をしていますので、抗糖尿病作用があると言われています。そのため、積極的にゴーヤを食べるようにするか、ゴーヤを主成分にしたサプリもお勧めです

ただ、薬と併用した場合、低血糖を起こしやすくなるため、主治医や薬剤師と相談しましょう。

言葉の意味

最後に、上記で出てきた用語を簡単に説明しておきます。

■ 神経障害
神経に起きる障害(糖尿病神経障害)。糖尿病の合併症として起こることがあり、運動障害・知覚障害・自律神経障害などが現れます。
■ 網膜症
目の網膜に起きる障害で、網膜症になる原因のほとんどは糖尿病です。ちなみに、糖尿病が原因の網膜症を「糖尿病網膜症」と呼んでいます。なお、高血糖状態が続いてしまうと失明する可能性があります。
■ 腎症
腎臓内の毛細血管に障害が起きて、腎機能が低下する障害です。症状が進行すると、腎不全から尿毒症になります。尿毒症は、放置してしまうと命取りになりますから、治療としては透析が必要になります。

日本人は、欧米人と違って、膵臓(すいぞう)からのインスリン分泌能力が低いので、糖尿病になりやすい体質と言えます。さらに、日本人の6割が「倹約遺伝子(肥満遺伝子)」を持っていると言われています。

倹約遺伝子は、昔、食料を確保することが難しかった時代では、エネルギーを蓄えるために効果を発揮しました。しかし、現代のような飽食の時代では、倹約遺伝子によって太りやすくなってしまうのです。

そのような状況に加えて、交通機関の発達や、家電製品の充実などによって運動不足になり、糖尿病リスクの要因が一通り揃ってしまっているといえます。

そのようなリスクに加齢が加わると、糖尿病は発症しやすくなります。

ただ、糖尿病になってしまったのであれば、上述した注意点を意識して、合併症の発症を出来るだけ遅らせるように努力することが大切です。

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