便秘で悩んでおられる人は、本当に多いですよね。1~2週間ほど出ない人も珍しくないようで…。
それで、サプリで何とかならないものかと考えて、薬局などで色々と見てまわったりする訳ですけど、いくつか試してみても、便秘が解消しないままという人は少なくないですね。
薬局で売られているサプリが悪いという訳ではないのですが、どのサプリがどのような作用を持っているのか分からずに、食物繊維が入ってるから…というだけで選んでいては、便秘解消にならないことは多いのです。
その辺りのことを解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
便秘解消のためには…
一般に販売されているサプリの食物繊維(ファイバー)は、ほとんどが水溶性です。ただ、生活習慣や食生活が原因で便秘になっている場合、水溶性の食物繊維だけでは効果が出ない可能性があります。
かといって、不溶性の食物繊維ばかりを摂っていても、便の水分が不足気味になってしまい、便秘を助長することになってしまいます。
そのため、便秘解消には、水溶性と不溶性2つの食物繊維を組み合わせるのが効果的です。不溶性の食物繊維をしっかり摂るには、下記の食品がお勧めです。
- キノコ類
- ごぼう
- ニンジン
- セロリ
- サツマイモ
- 大豆
- 小麦
- 玄米
- キャベツ
- ミカン
- リンゴ
あと、サプリで期待できるのは乳酸菌です。乳酸菌は、大腸内の善玉菌を増やして、腸内環境を整える働きがあります。サプリで摂っても良いのですが、ヨーグルトで乳酸菌やビフィズス菌を摂っても良いでしょう。
ちなみに、ビタミンCを多めに摂ると、便が軟らかくなることがありますので、それを排便に利用するのも、ひとつの方法です。
という訳で、それらを踏まえて、毎日飲むと良いサプリは下記のようになります。
・マルチビタミン
・マルチミネラル
【朝食時と夕食時】
・β-カロテン
・ビタミンC
・ファイバー(食物繊維)
上記のサプリに関しては、別ページの「マルチビタミン&ミネラルの効果:ひとつずつ分かりやすく説明」を参照して下さい。
ところで、どの程度の状態が便秘と言えるのでしょうか?それは、個人差がありますので、一概には言えないのです。
という訳で、次の項目では、どのような状態を便秘とみなすのか、その辺りのことを解説しています。
便秘と判断する基準は?
便秘とは、簡単に言ってしまえば、何らかの理由で便が排出されずに、大腸にとどまっている状態のことです。
一般的に、排便は1日1回です。ただ、個人差がありますので、毎日排便できなければ便秘だと感じる人もいますし、2~3日おきでも便秘だと思わない人もいます。
結局、定期的な通便があれば、便秘ではないのです。ただ、2~3週間おきの排便は、定期的とは言えませんが…。
便が出ないだけでなく、「便が硬くて出にくい」「お腹が張る」「ガスが溜まって苦しい」「お腹に痛みがある」といった不快な症状があるかどうかが、便秘の目安となります。
便秘を解消するための手段を講じることは大切なことですけど、便秘を予防することも非常に大切なことです。
そのため、次の項目では、便秘の種類と原因について解説しています。
便秘の種類と原因
便秘には、いくつかの種類があって、大きく分けると2つあります。一つめは、器質性便秘です。この器質性便秘は、超の病気が原因で起こります。もうひとつは、機能性便秘です。こちらは、排便機能の衰えによって起こるものです。
機能性便秘には、環境の変化や精神的な緊張によって起こる一過性のものと、生活習慣や食生活が原因になっている「習慣性便秘」があります。
ちなみに、多くの人が悩んでいる便秘は「習慣性便秘」で、習慣性便秘は3つのタイプに分けることが出来ます。
【直腸性便秘】
便が直腸まで運ばれても、脳にその刺激が伝わらないために起きる便秘です。
【けいれん性便秘】
主にストレスが原因で起こる便秘です。
【弛緩性便秘】
便意があるのに排便できず、お腹が張ってしまう便秘で、特に女性や高齢者に多い便秘です。
このような習慣性便秘の主な原因は、下記の通りです。
- ダイエットなどで、食事の量や水分が不足している。
- 食物繊維の摂取量が少ない。
- 腸の働きが弱い。
- 便意を感じても我慢してしまう。
- 睡眠不足による自律神経み乱れ。
便秘を解消するためには、何と言っても、まずは栄養バランスのとれた食事を心掛けることです。そして、規則正しい生活をして、排便のリズムを作ることが重要です。
あと、普段から水分をたっぷりと摂ることも大切なことですし、きのこ類などに多く含まれている不溶性の食物繊維を多めに摂るように意識することも必要です。
ただし、ただの便秘だと思っていても、病気が原因である場合もあります。例えば、大腸がんが進行すると、便秘や下痢を起こしやすくなります。血便(鮮血ではなく濁った血)などが同時にある場合は、早めに病院へ行き受診するようにしましょう。