どうもどうも!ユウポンです。
私の娘の場合、小学5年生~小学校を卒業するまで、いじめを受け続けていました。ただ、不登校にはならなかったので、転校などは考えませんでした。でも、一歩間違えば、不登校になっていたのかも知れないなと思います。
何故なら、知人の子供(中学生)は、いじめで不登校になってしまいましたから、私の娘もそうなる可能性はゼロではなかったなと思うからです。
不登校になると、同年代の子供たちと接することがなくなるので、人間性を育むことが出来なくなりますし、勉強のことも心配ですよね。それを考えると、通っていた学校に行けないのであれば、転校も視野に入れて考える必要があるかと…。
でも…
・転校することが、根本的な解決になるのか?
・転校先でも、いじめられないか?
このようは不安が出てきますよね。今回は、いじめで不登校になった知人の子供の話を交えながら、情報提供していきますので、参考にして頂ければと思います。
転校することが根本的な解決になるの?
いじめに遭えば、大人でも会社に行くのはイヤになります。ましてや、思春期の子供であれば、不登校になっても不思議ではありません。実際、そのような子供は多いですからね。
いじめがイヤで学校に行けないというのは可哀相すぎますよね。しかも、不登校が長引けば、受験なども含めて、先々心配になることが少なくありません。そのため、不登校の解決策として、転校を考える親は少なくありません。
しかし、転校することによって、問題を根本的に解決することができるのでしょうか?
本来は、いじめをしている子供に注意をして、いじめをさせないようにすれば問題は解決するハズです。でも、いじめ問題は、そんな単純なモノではありません。
何故なら、最近の子供は、教師などにバレないように、巧妙にいじめをするからです。従いまして、いじめを無くすことが出来ないのであれば、単純に考えると、いじめを受けない環境に移るしかありませんよね。
そう考えると、転校は、いじめによる不登校を解消する有効な手段だと言えると思います。
- イジメをしていた子供が学校にいない
- 心機一転して学校に通うことが出来る
- 逃げ場所が出来て安心できる
細かなことを言い出せば、もっと色々と挙げられるかと思いますけど、上記の3点は大きいですよね。
私の知人の子供(中学生)は、いじめを受けていたのですが、いじめがエスカレートして不登校になってしまいました。それで、家族会議をした結果、学区外の中学校に転校をしました。本当は、自宅を引っ越して、その学校へ転校させたかったようですけど、資金的な問題でそれは出来なかったようです。
知人は、子供を転校させる上で、一番気にしたのは転校理由だそうです。
それは、自宅が学区外だと分かると、まわりの生徒達は、どうして転校してきたのか聞いてくるかも知れないからです。そのとき、子供は「いじめを受けていたから」とは答えたくないハズですからね。
それで、知人が考えた転校理由は、下記のようなモノでした。
上記のように言うと、2~3ヶ月もすれば、「いつ引っ越すの?」と言われるようになりますよね。だから、そのときは下記のような言い方をしておくように、子供に言っておいたそうです。
知人は、少し無理があるかな…とは思ったそうです。でも、とりあえず、そういう言い方をしておけば、そのうち、誰も引っ越し理由なんて気にしなくなると思ったそうです。だから、もし転校理由を聞かれたら、上記のように言っておくように伝えたそうです。
実際、自宅が学区外だと分かると、「どうして、この学校に転校してきたのか」と聞いてきた生徒はいたそうです。でも、上記のように言うと、特に不思議がることもなく、何も勘ぐられることはなかったようです。
そして、転校先の中学校では、全くいじめられることはなかったらしいです。
という訳で、知人の子供の場合は、転校することが根本的な解決となったという訳です。でも、知人としては、転校先でもいじめられないか…という不安は付きまとっていたそうです。
それでは、次の章では、「転校先でも、いじめられないか?」という点について、お話させて頂きますね。
転校先で、いじめられる心配はないの?
いじめを受け続けて不登校になってしまい、それを解決する策として転校しても、親としては、転校先でいじめられないか不安になりますよね。
例えば、前の学校でイジメを受けていたことがバレて、それがいじめの原因になることもあります。
- 保護者間のネットワーク
- SNSによる拡散
- 塾などでの情報交換
- 転居せず転校した事による推測
上記のような理由は、回避するのが難しそうですよね。前の学校で「いじめ」を受けていたから、転校先の学校でも、同じようにいじめを受けるとは限らないですけど…。
それで、私は「いじめ」を受ける理由を調べてみました。
すると、「転校生だから」「おとなしいから」「勉強ができるから」「勉強ができないから」「何をしても言い返さなさそうだから」など、些細なことが多く、普通に考えればバカげた理由ばかりでした。他には、リーダーシップがあって、明るい子供だったのに、それでもいじめられて不登校になった子供もいることも分かりました。
でも、大人しい子供が必ずいじめられる訳ではないですし、勉強ができない子供も同じですよね。
結局、いじめられる原因なんて、ちょっとしたタイミングの問題であったりして、厳密に特定できるようなモノではないように思います。文部科学省によると、いじめの原因として、下記のような理由が挙げられてました。参考までに、ご紹介しておきますね。
- 対人関係の不得手
- 表面的な友人関係
- 欲求不満耐性の欠如
- 思いやりの欠如
- 成就感・満足感を得る機会の減少
- 進学をめぐる競争意識
- 将来の目標の喪失
(文部科学省のHPより抜粋)
子供の「いじめ」ではないですけど、私もいじめを見たことがあります。私が見たいじめは、学生時代ではなく、社会人になってからの会社内でのいじめでした。
それは、ある男性社員が、女子社員2人にいじめられていたのですが、最初は冗談のような悪ふざけ程度だったのだと思います。
ただ、それがエスカレートしていき、その男性社員が出勤すると、男性社員のデスクに「バカ」「死ね」などとマジックで書かれていたりましました。そのようなことが続いて、その男性社員は退職してしまったのですが、その男性社員に「いじめ」が始まった原因を聞いても、身に覚えがないと言っていました。
大人でも、そのようなことをするのですから、モラルや常識などを分かっていない一部の子供が、いじめをしても不思議ではないように思います。
という訳で、「転校先でも、いじめられないか?」という不安に対する明確な回答は、残念ながら、誰にも出来ないと思います。だから、こればかりは「転校してみないと分からない」としか言えないでしょう。
ただ、それで諦めてしまっては、子供をいじめから守ることは出来ません。手をこまねいて、いじめを放置していても、子供にツライ思いをさせるだけでしょうから、それを打破するための選択肢として「転校」は有効な方法だと思います。
とはいえ、親も子供も、転校先の学校の生徒たちに、普通に受け入れてもらえるのか分からないという不安がありますよね。でも、不登校の子供を、積極的に受け入れてくれる学校が存在しているのも事実なんです。
次の章では、その辺りのことをご紹介しますね。
不登校の子供を積極的に受け入れている学校はあるの?
小学生・中学生・高校生が不登校で転校する場合、普通の公立校へ転校することが多いようですが、「再度いじめに遭うのでは…」と心配するのは当然です。
しかし、不登校生を積極的に受け入れている学校もあるんです。
それらの学校は、全寮制や通信制やフリースクールなど、様々な形態があります。ただ、それぞれの学校で、独自の方針などもあります。そのため、実際に問い合わをしてせて、お子さんの実情を正直に話し、色々と相談をした上で、「子供に合っているか」「子供が興味を示しているか」をよく考え検討する必要があります。
下記に、積極的に不登校生を受け入れている全国の学校を紹介させて頂きます。希望する地域で気になる学校があれば、その学校のホームページを見て直接電話をしてみて下さい。
ちなみに、ほとんどが中学校を卒業した子供が対象です。でも、中には、小学生が対象となっている学校もありますので、その辺りのことも直接問い合わせて確認して下さいね。
- クラーク国際記念高校
- 区分け:通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:https://www.clark.ed.jp/
- 所在地:北海道深川市納内町3-2-40
- 北星学園余市高校
- 区分け:全日制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.hokusei-y-h.ed.jp/
- 所在地:北海道余市郡余市町黒川町19-2-1
(クラーク国際記念高校は、全国に60ヵ所のキャンパスがあります)
- NHK学園高等学校 東京本校
- 区分け:通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.n-gaku.jp/sch/
- 所在地:東京都国立市富士見台2-36-2
- 東京コミュティスクール
- 区分け:フリースクール
- 対象者:小学生
- サイト:http://tokyocs.org/
- 所在地:東京都中野区中野1-62-10
- 自由の森学園
- 区分け:全日制中学校・高校
- 対象者:中学生・高校生
- サイト:http://www.jiyunomori.ac.jp/
- 所在地:埼玉県飯能市小岩井613
- 秀英高校
- 区分け:通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://shuei.ed.jp/
- 所在地:横浜市泉区和泉町7865
- 明聖高校
- 区分け:通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.meisei-hs.ac.jp/
- 所在地:千葉市中央区本千葉10-23
- 開志学園高校
- 区分け:通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.kaishi.ed.jp/
- 所在地:新潟県新潟市中央区弁天橋通1-4-1
- 黄柳野高校
- 区分け:全日制高校・普通科
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.tsugeno.ac.jp/
- 所在地:愛知県新城市黄柳野字池田663-1
- 岐阜県立華陽フロンティア高校
- 区分け:定時制・通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://school.gifu-net.ed.jp/kayofront-hs/
- 所在地:岐阜市西鶉6-69
- 八州学園高校 堺本校
- 区分け:通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.yashima.ac.jp/hs/campus/sakai/
- 所在地:大阪府堺市西区鳳中町8-3-25
- 生野学園
- 区分け:中学校・高校(いずれも全寮制)
- 対象者:中学生・高校生
- サイト:http://www.ikuno.ed.jp/
- 所在地:兵庫県朝来市生野町栃原28-2
- ラーンネットグローバルスクール
- 区分け:フリースクール
- 対象者:小学生・中学生
- サイト:http://www.l-net.com/
- 所在地:兵庫県神戸市東灘区岡本2-8-14
- 青山高校
- 区分け:全日制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://aoyama-h.ed.jp/
- 所在地:三重県津市白山町八対野2739
- 府立朱雀高校
- 区分け:全日制・定時制・通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.kyoto-be.ne.jp/suzaku-hs/
- 所在地:京都府京都市中京区西ノ京式部町1
- 並木学院高校
- 区分け:通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.namikigakuin.ac.jp/home.html
- 所在地:広島県広島市中区小町8-32
- 希望高等学園
- 区分け:通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.oic-ok.ac.jp/kibou/
- 所在地:岡山県岡山市北区幸町9-1
- 香川県立高松高校
- 区分け:全日制・定時制・通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.kagawa-edu.jp/takah01/
- 所在地:香川県高松市番町3-1-1
- 立花高校
- 区分け:全日制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.tachibanahs.net/
- 所在地:福岡県福岡市東区和白丘2-24-43
- くまもと清陵高校
- 区分け:通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.k-seiryo.jp/
- 所在地:熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石1-101
- 開陽高校
- 区分け:全日制・定時制・通信制高校
- 対象者:中卒以上
- サイト:http://www.edu.pref.kagoshima.jp/sh/Kaiyo/
- 所在地:鹿児島県鹿児島市上福元町5296-1
最後に…
いじめによる不登校は、いじめをやめさせることが根本的な解決につながります。しかし、実際に「いじめ」を根本的に解決するのは難しく、いじめられた側が泣き寝入りすることも多いのが実情です。
そのような状態で、子供に無理やり登校させても、子供を追い詰めてしまうだけで、事態を悪化させる可能性が高く、問題解決の糸口を見つけにくくなります。そのため、いじめを無くすことは諦めて、別の方法を検討することが子供を守ることにつながります。
それが「転校」です。
現状から逃げることを卑怯なことだと捉えるのではなく、子供を守るための「転校」は、素晴らしい解決手段だと思います。
なお、不登校が続くと、学校へ行くキッカケがなくなり、学校へ行かない癖が付いてしまう可能性があります。そのため、転校すると決めたのであれば、親は敏速に対応してあげた方が良いでしょうね。